北九州記念

先週のWIN5は惨敗という感じだったが、宝塚記念はソールオリエンスが来てくれたおかげでプラス収支。
今週から本格的な夏競馬がスタートするので高配当を目指して頑張りたい。
例年CBC賞が行われる日程だが、阪神改修の影響か、北九州記念にチェンジ。京都改修工事の時もCBC賞は行われていたが、小倉開催だった。まあCBC賞を小倉でやるという違和感もあってなのか、同じ1200mなら確かにここに北九州記念を入れてのちの中京開催でCBC賞を入れる方がしっくりは来る。
さて、いずれにせよ、ここ数年行われてきたCBC賞と同じ条件になるので過去の傾向はそちらから取りたいが、なんといっても開幕週のの芝100%という条件なのでとにかく逃げ有利なレースとなる。2021年、2022年ともに逃げ馬が1着で2021年はファストフォースがJRAレコード、2022年はテイエムスパーダがさらにJRAレコードを更新という超スピード決着となっている。それくらいに速いタイムが求められるレースであるので基本的に前の馬を狙いたい。基本的に前は止まらないので後方の馬にチャンスはないとみてテンの遅い馬はバッサリ切る。また短縮馬もペースが速すぎてついていけない可能性があるので注意したい。

エイシンスポッター
斤量は58㎏で前走は1400mで1着。例年の北九州記念ならこの馬を狙うが、残念ながら今年は狙えない。というのもこの馬は末脚で勝負するタイプの馬なので前が止まらないとみている今回はあまり買う気にはなれない。

カンチェンジュンガ
前走は昇級戦で春雷Sに出走し9番人気5着。ハンデは55㎏で今回と同じ。前走は通常よりも2秒速い馬場で、標準より0.5秒速いタイムで決着。補正すると馬場の割には1.5秒遅い決着となっており、上り1位とはいえ、あまりレベルの高い内容とは言えない。実際1着のサトノレーヴは次走函館SSに出走して1着だったが、そのタイムは前日の1Rの3歳未勝利戦よりも遅いタイムで低レベル。実際3着だったビッグシーザーは次走で青函Sに出走するも1番人気で6着に敗北。この結果を踏まえると春雷S組は疑ってかかるべきと考えたい。前走は外枠だったのでポジションを取れなかったし、レース前にイレ込んでいた分もあった。上りは1位だったもののペースは遅いので多少差を詰めたくらい。小倉1200mは2連勝した舞台ではあるが、比較的時計のかかる馬場でのレースだったこともあるので評価は低い。スタートは悪くない馬なので前につけられることが条件か。

グランテスト
斤量は53㎏で前走はライスシャワーカップ(京都1200m)1着。前走はスタートから出していって、直線も持ったままで運び、完勝。そもそも2走前が好位のインにつけたものの、どんどん内に押し込められて馬場の悪い内側を通らされての4着。内に他の馬も殺到する形になってばらけず、捌けないという展開もあったので度外視できるし、その中での僅差の4着なら強い内容。揉まれても平気で内を捌く根性はあったし、小倉への長距離輸送もこなした。ロードカナロア産駒で開幕週は得意だし、高速決着にも対応できそう。スタートも悪くない馬なので前に出していけるし、外枠じゃなければ。

サウンドビバーチェ
去年の阪神牝馬S勝ち以降成績が低迷しているが、短い距離の方がいい馬で距離短縮は歓迎。ただいきなりマイルから1200mの超高速決着に巻き込まれるとなると忙しすぎて脚がたまらない可能性がある。折り合いの悪いこの馬にとってはペースが速い決着となるのは良いかもしれないが、牝馬で斤量56㎏も条件としては厳しい。ただG2勝ちがあるし、距離短縮は歓迎なタイプなので悪くはないと思う。

サーマルウインド
前走は春雷Sで2着。すでにリステッド勝ちもあり、斤量は牝馬で55.5㎏。サトノレーヴが次走1着を取ったことからここでは人気になりそうだが、サトノレーヴを物差しにすると危険かもしれない。ただ前走が脚部不安明けの2着と考えると上積みはありそう。ただスタートの安定しない馬で立ち遅れやすく、もう少し反応してほしいところで反応しなかったらしい。休み明けの分と考えてもいいかもしれない。美浦の馬ではあるが、早めに栗東入りしており、輸送は栗東~小倉。割と出遅れが致命的なレースでもあるので出遅れやすい馬はあまり高い評価にはならない。

ジャスパークローネ
昨年の北九州記念、CBC賞をともに逃げ切り勝ち。ここも当然逃げてくるとは思うが、斤量が58.5㎏でかなり重い上に海外を転々としていて久しぶりの日本でのレースだし、前走は直線の1200m。これまでと条件がいろいろと違いすぎて心配な部分が多い。ただ脚質的には有利で枠次第では逃げ切りもあり得る。前走は59㎏背負って伸びが一息の12頭立て11着。斤量面からは高い評価にはならないが、枠次第では抑えなければならない。

ショウナンハクラク
斤量は56㎏で重賞でも掲示板にぎりぎり入るか入らないかというレースを続けている。末脚はそこそこ切れる分、後方から追い込んでいつも届かずの5,6着という内容が多い。前走は韋駄天Sで致命的な出遅れ。展開に注文がつくタイプで開幕週の小倉では厳しい。

ディヴィナシオン
ショウナンハクラクと同様、開幕週では厳しい脚質。時計のかかる馬場で見直したい。

テイエムスパーダ
2年前のCBC賞でJRAレコード勝ちしているが、当時は48㎏という超軽斤量。昨年のセントウルSでも逃げ切り勝ちをしており、この時は楽逃げして前残りする展開だった。その後はなかなか楽逃げさせてもらえず、斤量も56㎏で厳しい競馬が続いている。今回も当然楽逃げはできないし、ジャスパークローネもいるので簡単にはハナを奪えない。ただ、前に行く馬は残りやすい馬場となっていると思われるので買い目には入れておきたい。前走は高松宮記念で発馬で躓いたので度外視。2走前はシルクロードSで逃げて一杯になり、14着。去年の北九州記念は逃げられずの2,3番手で13着。能力的に強いわけではなく、2年前のCBC賞及び去年のセントウルSはどちらも展開に恵まれているということからも重い印は打てない。

トゥラヴェスーラ
後方からインを突くときに好走するタイプの馬で実績はあるが脚質が向かない。今回は軽視して別のタイミングで買いたい。

ナナオ
斤量は52㎏で葵Sは3着。重馬場専用かと思われたが、良馬場の速い時計決着でも対応できた。葵Sは前残り決着ではあったが、今回も前残りしやすい展開だと思われる。オーキッドロマンスが先日パラダイスSでも勝利したようにハンデ戦なら古馬相手でも今年の3歳世代は通用する可能性が高い。ただ前走は速い時計決着に対応したとはいえ、それよりもさらに速い時計決着を求められるのが今回。今週末の小倉の天気次第でもある。ただこの斤量の前に行く馬は買っておかないといけない。

バースクライ
1200mでオーシャンS、シルクロードSに出走しているが3着、9着。前走はオーシャンSで4コーナーで外に持ち出した際に接触してしまったが、すぐに内に切り替えて3着。進路選びを間違えていなければ2着はあったという内容。ただ接触しても平気だったし、比較的強い内容。2走前は力のいる馬場で外を回される結果だったのでやむなし。3走前の南総Sはハンデ54㎏だったものの時計の速い決着で同日のラピスラズリSよりも速いタイム。ただポジションが中団くらいで前残り決着だと少し分が悪そう。とはいえ、前走は比較的強い内容だったのでここは買っておきたい馬。

ピューロマジック
前走は葵Sで1着となり、斤量は53㎏。斤量は軽いし、前走は逃げ切り勝ちしているので、ここも逃げたいところ。ここ5戦はずっと逃げているし、ここも逃げを狙うのだろうけど、ナナオ同様により速い時計かつ古馬相手でどうかというのが評価の分かれ目。ここは人気になると思われる。馬場が悪くなっても走れるのも加点材料。

ペアポルックス
こちらも前走葵Sで2着。斤量は牡馬で54㎏と恵まれている。

以下は前走のメモ。
”デビューしてから連帯率は100%。前走は橘Sで2番人気だったが、前半で噛んでしまい、掛かり気味に。結局手綱を引っ張ったままハナに立ち、リズムよく追走しようとしたが、ガロンヌの決め手に屈して2着。1200mの方が良いという馬でこの短縮はプラス。能力は高く、2走前のかささぎ賞は加速ラップを持ったままで抜け出して1着。3走前も時計が優秀で1200mならトップクラスの実力がありそう。あまり軽視する必要はない。”

個人的にはこの馬を高く評価しており、前走は重い印を打った。前走は番手追走でピューロマジックに並びかけるも最後は離されての2着。前走は2㎏の斤量差があったが、今回は1㎏に替わるし、前走からは3㎏減。ピューロマジックやナナオが人気するならこちらを買いたい。

メイショウソラフネ
前走は春雷Sで10着。好位で進めるも直線入り口で外からかぶせられて、そこで伸びあぐねてしまった。シルクロードSも好位で走ったが、最後は伸びずに8着。淀短距離Sは馬場の内を走って展開に恵まれて2着。前が速い馬場では最後力尽きそうで、鞍上も横山典で前が速すぎると控える可能性も高い。ここはあまり評価できないが、内枠に入ればノリマジックが発動しそうなので抑える。

モズメイメイ
近走はパッとしない成績が続いているが、スタートが抜群に速い馬でこの馬場は合う。前走は高松宮記念15着だが、いつもと異なる競馬で参考外。2走前は京都牝馬Sで1400mは長いので仕方ないし、冬毛も伸びていた。3走前の京阪杯は逃げられず。4走前はダートで参考外。5走前はスプリンターズSでレベルが高すぎ。6走前は北九州記念だが、外枠から逃げようにもうまく逃げられず、番手で回りも速く、4コーナーでは外に逃げ気味。基本的に揉まれるのはダメな馬で、逃げる必要がある。ただ最近のコメントでは逃げなくても…みたいなのもあるのでそこが悩みどころ。素直に逃げてほしい。オッズもつかない馬なのでここは狙いたい。

ヤクシマ
名前的には北九州記念で頑張ってほしい。クロッカスSが優秀な内容で歴代で見てもトウシンマカオやラウダシオンよりも速い時計。巌流島Sで小倉1200mを勝っているし、斤量は55㎏で恵まれており、どこかで穴をあけてもよい馬。前走は1400mで折り合いを欠いて18着。2走前は鞍馬Sで上り1位の32.7秒の脚を使って5着。3走前の春雷Sも上りは32.6秒だったがペースが遅く、差し切れず。4走前の北九州短距離Sも上り1位の33.3秒だが前残り決着で9着。正直開幕週の馬場では脚質は合わないが、クロッカスSくらいの脚を使えればチャンスはある。馬場が悪くなる方が良いタイプかも。

ヨシノイースター
前走は春雷Sで3着もスプリント戦にしてはスローペースでタイムも遅いので前残りした1頭と考えると評価は低い。また速い時計にも対応できないタイプで雨が降って時計がかかればいいが、良馬場なら軽視。ただ2走前のオーシャンSは4着で内枠を最大限利用した形となった。北九州短距離Sは前残り決着の1着。これで57㎏は少々物足りない。そもそも前走春雷S好走組はあまり評価していない。

というわけでハンデ戦でもあるし、内枠の馬は当然買うとして、穴狙いで印をつける。
◎モズメイメイ
〇バースクライ
▲ペアポルックス
☆グランテスト
△ジャスパークローネ、テイエムスパーダ、ナナオ、ピューロマジック、ヤクシマ

逃げ馬がどの枠に入るかで相当印は変わりそうだが、現時点ではモズメイメイに期待したい。どうせ人気もしないだろうし、逃げられたらチャンス。

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