葵S

基本的に内枠有利なレースで重賞になってからは中京で行われた2021,2022を除くと高確率で1枠が馬券になっており、それとは別に何故か3番の馬がよく穴を開ける。理由は謎だが、競馬しやすいポジションなのだろう。
また基本的に逃げ先行が有利で4コーナーで9番手以下だった馬で馬券になっているのは
2018 3着トゥラヴェスーラ 2番人気
2017 2着エントリーチケット 1番人気
2014 3着エルカミーノレアル 10番人気
2013 1着ティハーフ 1番人気
という感じだが、今年は阪神競馬場の改修工事があり、変則開催となっているため、Bコース3日目の施行となっている。一方で去年はCコース1日目、2018〜2020年はDコース5日目となっており、重賞に格上げしてからは基本的にDコース5日目の開催となっている。それ以前はDコース1日目。しょっちゅう変則的な開催日程にぶち込まれるレースであり、難しさを増すが、今年はBコースとなる。
Dコースと比べるとBコースの方が1周は内回りで40m近く短くなる。ちなみに直線距離だと6m程度の差。内回りで中山に次いで直線距離は短く、坂を下ってから平坦であるため、スピードにも乗りやすい。Dコース5日目の開催3年間で逃げ馬が2回勝利しており、3番の馬は2度馬券になって2回とも穴。おそらく内が荒れて2枠あたりから走る方がいいポジションを取りやすいのだと思う。当然ながら大外は基本的に不利で去年のモズメイメイに関しては大外からフライングレベルのロケットスタートを決めて逃げたため、リズムもポジションも最高に良かった。
今年はBコース3日目の開催ということでDコース5日目よりは当然馬場が荒れていないし、基本的に内枠先行馬有利で考えたい。ポジションを取れなくて後ろからになる馬、大外を回さざるを得ない馬は軽視していく。

エトヴプレ
福島2歳S、フィリーズレビューで勝利しており、短い距離なら世代上位。前走は桜花賞で5着。外差しの決着で内を走っており、4コーナーを回ってからは一時先頭に立っていたし、時計も速い中でよく対応したと思う。折り合い面から考えると距離短縮はプラスだが、桜花賞の後の1200mで一気に距離短縮してペースがどうか。ただフィリーズレビューの逃げ切りは評価できるし、ややハイレベル戦だった。3走前は左回りで外に張っていたことを考えると右回りの方が良い。牝馬で完成度が高く、重賞勝ちもあるし、上位争いは必至か。ただフィリーズレビュー、桜花賞と走ってきてここでひとつ格を落としてのローテとなるとメイチは前走でここは前走ほどのデキにはないとは思う。

ナナオ
函館2歳S2着、もみじS、マーガレットSで1着と着実に短距離路線を進んでいる。ただし、この3レースすべてが重馬場や洋芝条件で時計のかかる決着だった。阪神ジュベナイルフィリーズが唯一大きく崩れたとあるが、距離以外にも高速馬場への対応が大きく影響したものとも思われる。ただロードカナロア産駒故に高速馬場への適応は血統面ではありそうで、むしろ道悪でしか走っていないというだけで良馬場だとダメと結論付けるのは速い。先行する馬だし、もちろん高速馬場への対応はカギとなるが、人気次第では狙える。

アスクワンタイム
アーリントンカップや朝日杯は敗北を喫したものの小倉2歳Sでは重賞制覇。京王杯2歳Sは3番人気に支持されるもスタートでアオってしまい、後方待機のまま伸びあぐねて10着。他の馬に比べても全く伸びておらず、正直不足している。もともと未勝利戦勝ち上がりも低レベルで小倉2歳Sも標準馬場で1.08.6はやや遅い決着。兄ファンタジストも小倉は得意だったし、姉ボンボヤージも小倉で重賞を勝っているように血統的には超小倉巧者。小倉に来た時にもう一度買いたい。1200mへの短縮は良いが、最近は出遅れも激しいし、距離短縮でポジションも取れない可能性が高いので今回は軽視。

カルチャーデイ
ファンタジーSで大穴を開けて1着。もともと血統的には早期に完成する血統でその後の伸びはあまりない。2走前の阪神JFは距離が長いので参考外。前走は休み明けのフィリーズレビューで7着だったが、折り合いが悪く、頭を上げていきたがっていたところを抑えて直線に向かうも、内からよられる不利を受けて終わる。ただこの後に根性を見せて盛り返していたし、スムーズさを欠いた割には0.7秒差7着とそこまで負けてはいない。距離短縮は良いし、減らした馬体重を増やせればここも一発はありそう。ファンタジーSで1400mを勝っているが、ファンタジーSはハイペースで大逃げを打つ馬もいたので、ペースとしては速かった。直線が平坦なのもよいし、ここは期待してもよい。脚質も前目。

オーキッドロマンス
前走はファルコンSで0.1秒差の2着。3着には2馬身差つけており、水準馬場の割には1秒速い決着でレベルも悪くはない。1.20.3という時計は過去のファルコンSでもルークズネスト、グレナディアガーズの1.20.1に次ぐ時計だが、この時は高速馬場で1秒速い時計。一方で今年のファルコンSは標準馬場で1秒速い時計となるので補正するとオーキッドロマンスの方が走破時計が速いという計算になる。勝ち馬のダノンマッキンリーは次走で大敗しているが、そもそも折り合いの悪い馬なので距離延長が向いていなかった。オーキッドロマンスは1200mに短縮することはプラスだし、どのポジションからも競馬ができるし、レコード決着だった京王杯2歳Sもコラソンビートからクビ→ハナ差の3着と考えると高速馬場への適応も問題ない。ここはアタマまで狙える馬か。

ガロンヌ
前走は橘Sで1着。前走は坂の下りでガツンと噛むところがあったようだが、直線でもしっかりと反応して加速ラップでの勝利。距離短縮は向いているだろうし、ペースもそこそこ速かったのに加速ラップだったのは好材料。距離を詰めて2連勝しており、過去のレースを見ると特段速いわけではないが、スピードの持続力が高いのでここも期待できる。

クリスアーサー
中京2歳Sを勝つもその後のマーガレットS、ファルコンSは凡走。前走のファルコンSは折り合えずに終わっており、距離が長いというか短いところでしかうまく走れない。マーガレットSは躓いて出遅れるもその後は折り合えないくらいの勢いで走って6着。もはやどの距離でも折り合うことはできなさそう。ただ折り合えなくても前が止まらないようなレースなら良いし、前走は折り合えず、2走前も折り合えず、3走前は折り合えずとも勝利と考えると能力は高いし、3走前はエトヴプレにも勝利。4走前の福島2歳Sはエトヴプレにハナ差敗れるという結果なら能力自体は大差ない。人気しないなら買う。

シカゴスティング
未勝利勝ちは低レベル戦だったが、超低レベルのフェニックス賞1着、ファンタジーS3着と相手なりに良く走る。阪神JFも0.8秒差ではあるが、5着で良くやった方。2走前はフィリーズレビューでゲートを出すぎて左右からも疲れる形となり、息の入らない展開。距離適性はどんどん短くなるとコメント。ゲートがうまく、するする逃げてしまえばチャンスはある。前走は桜花賞で距離延長は難しかったので参考外。ここの1200mでのレースが今後を占うことになりそう。地方がいいのか、中央でもやれるのか。馬体重はあまり減らしたくないところ。

アウェイキング
前走は1勝クラスのゆきつばき賞を3馬身差つけて勝利。ただこのレースは前潰れで差しの決まる展開だった。時計もかかる馬場だった。右にモタれたが、馬場の外側が良かったのでモタれたまま走って圧勝。上りも最速の34.5秒で余裕だった。2走前の阪神芝1200mは逆に前残りの展開で4着。良い脚で10頭立ての6番手から差してはきたが、展開負け。ただ右回りがあまり良くない馬らしく、内へのモタれが気になる。内枠に入ってラチ沿いを進められるようなら。

アララララ
前走は1勝クラスを勝利。デビューしてから福島、新潟、中山で走ってきており、関西遠征は初。逃げる競馬が得意で前走は稍重の馬場もよかった。結果的には2馬身差の快勝だった。稍重でも時計は標準の馬場で、0.3秒程度早くゴール。内前決着ではあったものの、時計としては悪くない。2走前も中山1200mで最初の一歩が遅かったものの、途中からハナを奪う競馬で2着。最初に脚を使いすぎた感はある。基本的にはハナに立ちたい馬ではあるが、枠と他の馬の出方次第なところもあって、ハナを奪われることも結構ある。ただハナじゃなくても馬券には入るくらいの力はある。しかも今回は前が有利なレースでもあるし、アララララは直線が平坦な新潟や福島でも実績がある。あまり軽視する要素はなさそう。と書いたところで除外になっているのに気づかなかったので次走の参考にでも。

エポックヴィーナス
前走はフローラルウォーク賞で1着。2走前はチューリップ賞で5着だが、脚を余した。チューリップ賞は単勝140倍越えの大穴だったが、スタートがよく、捌き次第では馬券に来てもおかしくあなかった。ただ直線は内が狭くなって外へ切り返すロスがあり、結果脚を余した。前走は初めての左回りで1600mだったが、小頭数のスローペースでも我慢して直線も脚を使ってクビ差だが完勝の1着。ただし、このレースはスローペースの前残りだった。チューリップ賞での5着は高く評価したいが、初めての1200mに対応できるかどうかが怪しい。差し脚は優秀だし、能力も高いが、ペースが速すぎて置いて行かれる可能性があり、結局届かずというのもあり得る。そういう点では高い評価には至らないが、能力は高いので馬券には入れる。

エリカカリーナ
前走は条件戦で1着。2着のアレンジャーは次走恵まれたとはいえ、アーリントンカップで2着。行きっぷりのいい馬で1200mが合っている。ミッキーアイル産駒故に使い詰めると良くないが、今回は2か月以上開いているし、そのあたりの心配はなくて良さそう。2走前のクロッカスSは3着ではあるが、ロジリオン、ペプチドオーキッド相手にタイム差なしでアタマ→クビ差。軽い芝も合っているし、イレ込んだ中でのレースと見ると割と強い。ただイレ込みやすい父産駒であることを考えるとあまり輸送は得意ではないと思う。そのあたりを克服できれば。

ジョーローリット
前走は橘Sで5着だったが、それまではダートを走っていた。先行力があって先行してしぶとい馬ではあるが、前走も逃げて粘っての5着。ただ1400mで芝のレースだったのでやはりスピードが足りていない可能性がある。実際10頭立ての5着でも0.7秒差で着差はある。直線を向いた時にはもう余力はなかった。ただ思ったよりは大敗しておらず、新馬戦のダートも水準より速い時計で1勝クラス勝ちも水準より速い時計だった。高い先行力を持ってすれば芝の1200mでも面白い存在かもしれない。人気はしなさそう。

ナムラアトム
前走はファルコンSで4着。2走前の1勝クラスの時計が非常に優秀な上に加速ラップ。前走のファルコンSも4着ではあるもののポジションを取りに行く競馬をして最後に脚があがってしまった。それでも悪くはない競馬だったし、坂でつらくなったことを考えると京都はプラスに働きそう。実際未勝利勝ちは小倉で1勝クラス勝ちも京都なので直線が平坦なコースの方が合っている。ここは勝ち負けまであってもよいが、オーキッドロマンスには完敗しているところが気になる。コース適性の差で勝てるか。

ニコラウス
前走は東京1400mを勝ち上がったが、スローペースの前残りで評価は低い。初めての関西輸送にもなるし、前走はチークピーシズをつけることでスタートもよくなった。ただ前走のスローを経験した後に今回の1200mはあまりプラスとは言えない。ここは軽視していく。

ピューロマジック
前走はマーガレットSで2着も馬場が悪く、適性の差が大きく出た。綺麗な馬場の方がいいタイプだが、イレ込みやすく、前走はコンプレッションフードをつけていた。2走前もリップネットをつけてテンション高めだった。ただ2走前は抑えが利いてスローペースで逃げられた分、楽ができた。アジアエクスプレス産駒は京都1200mと相性がいいが、さすがにここ2戦は評価できない。だいたいのレースで前残り決着しているタイプでファンタジーSは大逃げするも退いての8着。重賞では力がちょっと足りていないかも。

ペアポルックス
デビューしてから連帯率は100%。前走は橘Sで2番人気だったが、前半で噛んでしまい、掛かり気味に。結局手綱を引っ張ったままハナに立ち、リズムよく追走しようとしたが、ガロンヌの決め手に屈して2着。1200mの方が良いという馬でこの短縮はプラス。能力は高く、2走前のかささぎ賞は加速ラップを持ったままで抜け出して1着。3走前も時計が優秀で1200mならトップクラスの実力がありそう。あまり軽視する必要はない。

モズトキキ
一時期ダートを走っていたが、適性がなく断念。デビューから一貫して1200mで走り続けており、そのすべてのレースで複勝率は100%。目下2連勝中で前走は雪うさぎ賞で1着。小回りの方が得意な馬で前走は逃げる形をとって最後まで止まらないまま1着。後続にも差をつけた。2走前は小倉の未勝利戦だったが、4コーナーで外に振られる不利を受けても立て直して1着をもぎ取った。540㎏前後と馬格のある牝馬でいかにもスプリントな感じ。逃げなくてもよいし、ここは素直に買いたい。

モンシュマン
前走は3歳1勝クラスで1着だったが、スローペースの前残り。2走前も前残りで比較的恵まれた勝利。おそらくハイペースはあまり得意ではなく、今回のメンツが揃っている分、やや劣勢。ミッキーアイル産駒でコンスタントに使ってきている分、イレ込みも心配されるし、今回は軽視。


かなり目移りしてしまうメンツで困ったが、印は
◎ペアポルックス
〇ガロンヌ
▲オーキッドロマンス
☆クリスアーサー
△ナムラアトム、エトヴプレ、カルチャーデイ、シカゴスティング、エポックヴィーナス、エリカカリーナ、ジョーローリット、モズトキキ
×ナナオ

かなりの混戦だと思う。ワイドが妥当かな。

5/24
枠がかなり重要なレースといったが、ガロンヌがこの枠ならガロンヌ本命かな。
1頭ずつ見ていく。

1 ナムラアトム
内枠に入れたので後はスムーズな競馬ができるか。今週もしっかり追い切ったようだし、評価上げ。

2  モンシュマン
コメントからは控えそう。軽視。

3 ガロンヌ
最高の枠。本命に上げたい。

4 ニコラウス
コメントからは右回りのモタれは解消されたとあるが、実戦で出てくるかどうか。枠は良いので馬券には入れる。

5 アスクワンタイム
枠は良いが、あまり買いたくない。

6 オーキッドロマンス
輸送克服できれば。枠もよい。

7 ジョーリット
ルーキー騎乗で逃げ宣言。前走と同様にペースを考慮せずに逃げていい。

8 モズトキキ
特にコメントなし

9 アウェイキング
陣営も右回りは気にしている様子のコメント。

10 エトヴプレ
まあ軽視はできないけど、かといって抜けて強いかといわれると他にも強い馬はいる。

11 エポックヴィーナス
決め手を活かせれば、とあるのでおそらく控える競馬。今回だとやはり前の馬に軍配が上がりそうで、相当うまく乗らないと後ろの馬は届かなさそう。それこそジョーリットが爆走してみんなついて行って垂れるという展開か。

12 シカゴスティング
体重次第。ただ内にジョーリットがいるので逃げるのは難しいか。

13 ペアポルックス
正直もっと内枠が良かったが、まあこの枠なら許容範囲。

14 ナナオ
みんながつぶれる展開なら。

15 クリスアーサー
この辺りから外すぎて厳しい感じ。穴馬としてみていたが…。脚質的にも差してくるのでちょっと評価下げ。

16 エリカカリーナ
当日のパドック次第なところではあるが、外枠すぎる。

17 ピューロマジック
さすがにこの枠からだと厳しい。

18 カルチャーデイ
大外枠に入ると厳しい。去年と同じような競馬をすれば強いが、さすがにモズメイメイほどの爆発的なスタートはできないと思う。また馬体重ももう少し増えてほしいというコメントがあった。

以上で最終の印はちょっと変わって、
◎ガロンヌ
〇ペアポルックス
▲オーキッドロマンス
☆ナムラアトム
△クリスアーサー、エトヴプレ、シカゴスティング、エポックヴィーナス、ジョーローリット、モズトキキ

これでいく。
軸はガロンヌから〇~☆が2列目で3列目は幅広く、三連複。
あとはガロンヌ、ペアポルックス、ナムラアトムあたりからワイドで内枠と穴馬に。

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