サンタクロースS

先週の時点でまだ阪神はインがいきていたが、今週はどうか。

アウスヴァール
3勝クラスは2戦して12着、13着。どっちも逃げる競馬で逃げきれず。ただし2走前は1コーナーで故障した馬を交わしてから無理矢理ハナに立たされてしまい、可哀想な競馬になった。前走は逃げるも途中でバテた。逃げて成績を残せている時はスローペースの時に限っており、ここ2走はミドルペース。クラスが上がってペースが速くなり、対応できなくなっているのかも。チークピーシズをつけてからは調子が良かったが、クラスが上がってからは微妙。ここでいきなりは厳しそう。馬場的にも先週はイン有利だったとは言え、内前が有利という印象ではなかった。頭までは厳しそう。

アサケレディ
クラスが上がって3着×2。前走は逆瀬川Sでハンデ53kgをもらい、3着。外枠で揉まれずに運べたのがよかった。4コーナーでペースアップしてもついていけたし、最後まで長くいい脚を使って3着。相手もストーリア、ドーブネと強い相手で見劣りはしない。2走前もWSAJで斤量は56kg背負って3着。スタート後に寄られて後方からになるも外をスムーズに上がって最後まで失速せずに3着。ミドルペースで3コーナーからポジションを上げて4コーナーではすでに3番手だったし、外のもっと決め手のある馬にやられての3着。洋芝が合うことからも時計のかかる馬場は良く、開催終盤の阪神は馬場があっている。キズナ産駒で阪神2000mも得意だし、ここは定量でもクラス抜けできるレベル。

アナゴサン
前走は昇級戦でレインボーS2着。雨の降る重馬場で道悪が得意な馬。前走は条件が合っていた。ハンデ戦だったこともあり、斤量も54kgと軽かったことや前が有利な展開であったことを考えると今回は前走ほど楽には進められないと思われる。また2走前の2勝クラス1着も重馬場で得意条件。1800mがベストで2000mだと多少パフォーマンスを落とす。3走前の中京2000mのレースも時計が速く、最後の1ハロンで脱落。時計のかかる馬場は関係だが、定量戦と阪神2000mでどこまで粘れるか。ワンパンチ足りない印象でここでいきなり勝つほどではないと思う。

エリオトローピオ
2走前に昇級戦を飛ばしてオープンクラスの新潟牝馬Sに出走し11着。秋華賞に登録していたが、除外を受けてそっちに出た経緯がある。斤量51kgだったがカリカリしていたし、左回りも苦手だった様子。未勝利から3連勝していたが全てローカルで軽斤量も響いた結果。2走前はカラ馬の影響もあったが、上手く捌いて着差以上のレース。3走前は2勝クラスよりも速い時計で競り勝つ。小柄な牝馬で馬体重も400kg程度だし、立ち回りのうまさからもローカル向けの馬。スタミナの要するコースは向いておらず、中山では馬券外が続いている。前走は好位で進めるも一杯になり、8着。1着とは0.5秒差。荒れ馬場も合わないし、初の関西輸送も考慮するとここは一旦様子見が妥当か。

スワヤンブナート
前走は浜名湖特別を勝ち、昇級戦。前走は10頭立てで55kgだったが、前にある馬の決め手勝負となり、ゴール前で抜け出して勝利。前々でしぶとく、最後までスピードが落ちない。2000mも合っており、好舞台。また2走前はWASJで7着もスローペースでじっと待った結果、切れ負けて7着。自分が動かす競馬の方が良さそう。また距離も短かった。好位から抜け出すという競馬が板についており、徐々に気性も成長しているので昇級戦でいきなりもあり得る。ただ馬場と脚質がマッチしているかは微妙でワンペースで走るので末脚比べになると厳しいかも。

タガノフィナーレ
前走は秋華賞15着で逃げ馬なのにポジションを取れずに終わる。G1のペースが速すぎたかもしれない。

以下は秋華賞のメモ。
"前走は逃げて1着。今回も逃げるだろうが、前走は2000mで距離が長いという印象。逃げた結果、踏ん張ることができたので勝てたが、サウンドビバーチェと同様に、ペース次第でギリギリ2000mはこなせるといった内容か。ラジオNIKKEI賞も軽斤量で2桁着順だし、ここではさすがに足りていない。"

斤量が54kgになって距離も2000mとなればベストは出せないだろうし、一応昇級戦。グレイトフルSと重複登録しているが、距離、登録馬数を考えるとこっちの方が良さそうではある。ただしこちらだと定量なので3歳牝馬の1kg減だけでハンデはもらえない。逃げ脚質もあまりここでは合わなさそうだし、逃げ馬もアウスヴァールがいてここまで見てきた馬も全て先行馬。後ろからの馬の方が良さそう。

トミケンボハテル
3勝クラスは0-0-0-11。どれも2桁着順で頭打ちの状態。一気に3Fの距離延長だが、見込みは薄い。

ナリタブレード
3勝クラスは3戦して全て1秒以上の着差をつけられて負け。ただ2勝クラスはアナゴサンに勝っているし、末脚の生きる展開がハマれば。前走は1500mで明らかに距離が短いし、2走前は追い不足で8kg減。12着の馬とは5馬身差つけられる大敗だし、調子は全く良くなさそう。一方で昇級戦の3走前は1.5秒差の9着だが上がりは3位の脚を使えているし、1着はプログノーシスで相手が悪い。距離が2000mに戻るのは良いが、後肢が弱いのでローカルの方が良さそうではある。

ハートオブアシティ
前走が昇級戦で4着。3番手のインから進めて4コーナーまで迎えるも完全な前残りで1~3着はハートオブアシティより前にいた3頭で決まっており、顕著な前残りだった。最初に力みもあったし、最後まで止まってはいないが、前が止まらな過ぎたので仕方ない。2走前の長久手と区別は1着で開幕週の馬場で時計面に不安を抱えていたが、出遅れたし、スローで前残りが想定される中でも内がごちゃついて外からの差しが見事に決まった。実際2, 3着は2番手3番手で進めた馬だったし、差し切ったのはプラス。ただし、前走も前々走も自分の時計で走っており、時計を詰めているわけではない。ただ前走は0.2秒差だし、今は時計も掛かってきているので57kg背負って2.00.0秒で走れるなら十分に通用する。脚質的にも後方からだが、ここ5戦は小頭数ばかりで多頭数になる今回は少し不安。今回は逃げ先行馬が多いので、展開が向く可能性は結構高い。時計のかかる馬場&差しの決まる馬場でチャンスはある。2,3歳時は折り合いに苦労していたが、だんだんとかからないようになってきており、リズムよく追走するのが大事なことが鞍上もわかってきて、出遅れても後方から進める競馬が多くなってきた。今回は展開が向きそう。

ビッグリボン
キセキの全妹で2連勝で3勝クラスを迎えたが、前走の湾岸Sは1コーナーでごちゃついていたし、向正面で動きがあったため、対応しきれないで最後に脆くなって伸びきれず6着。ただ2勝クラスの勝ち時計は愛知杯よりも速く、精神面での脆さがなければここは余裕で抜けられるところ。今年の3月以来のレースとなるが、休み明けでも問題なく走れるし、オープンクラスを勝てるだけの持ち時計を持っているので大きな不利がない限りは大丈夫そう。

ビューティーウェイ
ヴェロックスの弟で3走前が昇級戦。それまでに2連勝しており、洋芝と滞在競馬が合う様子。3走前は五稜郭Sで直線で詰めようとするも包まれて9着。2走前の岸和田Sはハンデ52kgで2番手から進めるも2着まで。一瞬セファーラジエルに差されるもこれを差し返した。当日輸送に課題があるが、能力は高い。ここ数戦で馬体重が増え続けており、前走は中1週で斤量が55kgだったが、中位でバテて終わる。中3週空いたので前走よりはましだと思うし、多少馬体を絞れば後は当日の気配次第。通用はする。

ヘッズオアテールズ
3走前の2勝クラスを抜けて2走前が昇級戦で4着。左前を落鉄していた中でも4着だったし、最後まで止まらずに小差の4着。前走は魚沼Sで2着。詰めて使ったが、直線は他の馬と馬体を併せて伸びて2着。多少体を絞ってほしいが、ここでも力は上位と見える。ただ栗東の馬の割に阪神で走るのは初めて。ちなみにこのレースは登録している16頭すべて出走すれば須貝厩舎から4頭出しとなるし、スワヤンブナート、ビューティーウェイ、ヘッズオアテールズ、マジカルステージと有力馬も多い。ここから勝ち馬も出そう。

マジカルステージ
3勝クラスは2戦して5着、7着。3走前は札幌芝2000mで勝ち上がっているが、2走前の昇級戦は札幌芝1500mで5着。20kgも増えているし、2000m走ったときに比べるとペースも速かったが、それでも5着に粘っており、力はつけている。洋芝で勝っているように時計の要した方がいい馬で荒れた阪神の馬場はよさそう。前走は中京芝2000mだったが、増えた馬体を戻して7着。ただ追い切りでは2歳未勝利馬に0.3秒も遅れており、攻めが微妙だった。脚部不安で1年休養していた経緯があり、今年の4月から再始動しており、休み明けでいきなり1着。2戦目も昇級戦で3着だったが、小回りの流れるコースの方がいいらしく、直線は伸びきらなかった。2勝クラス3戦目は函館芝2000mだったが、外枠から外を回され続けて直線は伸びなかった。そして3走前にHTB賞で1着。流れるペースで脚を溜められれば強い馬でいかにもモーリス産駒という感じがする。前走は12番人気と予想以上に人気しなかったが、直線は挟まったり、調子が悪かった中での7着。コンスタントに使ってきた馬だったし、ここで2か月半くらい挟んでからのレースと考えるとここはいきなり走ってもおかしくはない。ここ2戦の内容は色々と調子が良くなかった。

ムジカ
終いは確実なので展開次第な馬。そろそろ3勝クラス抜けられないものなんかね。3勝クラスの成績は0-4-2-4。決して頭打ちなわけではないが、やはり展開に頼る分が出てくるので、なかなか勝ち切らない。攻め量はあまりよくなかったが、仕上がっており、スタートで好位の内に入って直線は前が壁になるものの2着まで追い込んだ。暮れの阪神は馬場も荒れているし、差し追込みの決着も十分にあり得るし、今回は逃げ先行馬が多いのでムジカに展開が向く可能性は大いにある。ついに3勝クラス突破のチャンス。

リフレーミング
3勝クラスは0-1-2-1。通用はしている。ただ前走は叩き3戦目で今回が中3週で4戦目。前走は後方に控えて最後の直線で内から伸びたが、残り1ハロンですこし進路変更してまた伸びる、というレースですこしロスがあったと思う。それでも3着だし、相手がバトルボーンにレインフロムヘヴンなら十分に強い相手。特にバトルボーンはかなり強い。2走前も後方待機で最後に追い出して3着。3走前は13着だったが、休み明けでトモが悪く、度外視できる内容。実際に次走で巻き返している。4走前の2着が評価すべき内容で、プログノーシスの2着。大阪杯と同じ勝ち時計で相手が悪すぎただけだが、リズムよく運んでラストもしっかりと伸びている。3勝クラスを抜けられるだけの走破時計も十分に。鞍上に川田を迎えてここは軽視不要か。プログノーシスに負けた阪神2000mに戻る。頭筆頭候補か。

レイオブウォーター
長めの距離使われているし、多分本命はグレイトフルS。そちらの抽選を通れば。除外されてこっちに出てきてから考えるが、前々で運ぶ馬なので今の荒れた阪神戸は展開が合わなさそう。

というわけで枠発表前の評価は
◎リフレーミング
〇ハートオブアシティ
▲ムジカ
☆ビッグリボン
△ヘッズオアテールズ、マジカルステージ、ビューティーウェイ、スワヤンブナート、アサケレディ、アウスヴァール

正直回避馬が出てほしいレース。WIN5かうならリフレーミングかなという感じ。

結構回避?除外?別のレース?になったようで、
エリオトローピオ
タガノフィナーレ
トミケンボハテル
がいなくなり、13頭立てに。ただし、いずれももともと買い目にはいれていなかったのであまり影響はない。

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