函館2歳S

函館2歳Sは結構荒れやすい重賞な割に意外と当てやすい。というのも多くの馬が新馬戦で逃げて勝っており、まだ気性の幼い馬も多いので前が速くなり、差しが決まりやすい。
ここ2年はダート馬が穴をあけているが、重馬場もあるが、荒れ馬場でスタミナを要求されており、また、砂をかけられた経験や揉まれた経験もダートの方が多いため、辛抱強い馬が多い。
スピードを要求されるというよりもスタミナを要求されやすい。

ヴーレヴー
前走は函館1200mの新馬戦。逃げて1着となったが、7頭立ての2番枠で逃げやすかった。14頭に増えて揉まれた経験もないし、ゲートが特別速いわけでもないので軽視。

エメラヴィ
前走は函館1200mの新馬戦で前で運んで前残りして1着。外へ逃げるところもあったので他頭数に増えるとより逃避する可能性があり、前走もスロー前残りでさほど時計面も強調できるわけではないので軽視。

エンドレスサマー
前走は函館1200mの新馬戦で逃げて1着だったが、水準時計よりも1秒速い決着でヴーレヴーやエメラヴィよりも開催が進んでからの新馬戦でこの2頭の時計と遜色がないのはプラス。後続にも5馬身差つけており、楽々逃げ切りとなったが、ゲートに課題があり、気性面も幼く、他頭数になってゲートで待たされるとなれば出遅れる可能性がある。ただ前走はノーステッキでこの時計が出ているので現時点での実力は上位。

オカメノコイ
ダート出身で前走で未勝利勝ち。新馬戦はリリーフィールドに完敗しているが、水準時計よりも2秒速い決着でレベルが高く相手が悪かった。ただ速い展開の中で追走は余裕があったし、直線は伸びていた。末脚を活かすタイプでここでは良い穴になりそう。前走は順当勝ちといった内容で二の足が速く、逃げたがスピードが上位ですんなり勝った。前走は逃げたが、新馬戦の内容からも逃げる必要は特にないので評価高い。

カルプスペルシュ
6月22日の新馬戦で勝利するもスタートが遅く、スローペースとなり、前残り。前残りとはいえ、そもそも7頭立てで4番手なので前でもないが。出足があまりよく仲ttが、好位で流れに乗って直線は間を割って差し切り。追って味があるタイプで根性もあるし、新馬戦がかなり好内容。今回は前が速いと予想されるので後ろから差せる馬は買っておきたい。

サトノカルバナル
前走は6月22日の東京1400mでレーン騎乗で7馬身差の1着。レースセンスがあり、とても賢い馬とレーンが評価しており、ポテンシャルも違うとのこと。正直かなり強い馬だと思われるが、北海道への輸送、右回り、小回り、1200mへの短縮と越えるべき課題はかなり多い。人気するようならここは軽視妥当。

シュードタキライト
3戦して初勝利と今回出走する馬の中ではキャリアが多い。とはいえ、新馬戦も次走の未勝利も3着→3着で大して負けてはいない。新馬戦は前々でレースしようとしたが、11頭立ての5番手で3コーナーも不利を受けた中で3着。2走前は距離を伸ばして函館1200mで3番手につけることができたし、直線はうまいこと割れたが、外の馬に比べるとトップスピードに乗るのが遅く、3着まで。とはいえ、前潰れの展開になって粘って0.1秒差の3着なら評価はできる。前走は連闘で順当勝ち。5頭立てで相手も弱かったが、ペースは速く、0.2秒差の勝利。3着は5馬身差離れているし、2着は52㎏の軽斤量だったことを考えると完膚なきまでの勝利。揉まれた経験や前を割った経験もあるし、ここは買っておきたい馬。

チギリ
緒戦はヴーレヴーに敗北したが、3コーナーで外から来られて少し置いて行かれた。その後盛り返したが、揉まれない形がよさそうで他頭数になるのは割引。前走は5頭立てでチークをつけて完勝。まだモタれる部分もあり、低レベル戦で評価は低い。

ニシノラヴァンダ
54kgを背負って逃げ切りの1着。後続には4馬身差をつけており、タイムも速い。ただし小頭数で楽にハナを切れたので評価は低い。時計はまあまあ速かったものの、今回は14頭立てで同型も多い。

ヒデノブルースカイ
前走は52kgで1着。今回は斤量55kgとなる。また馬場の割には時計が遅く、評価は低い。

モズナナスター
前走はエンドレススターに5馬身差の完敗。ただ追い切りは実質1本だし、まだまだ上積みはある。直線は内から鋭く伸びて揉まれる競馬も経験したし、前が速く潰れる可能性も高いので前走は2着とはいえ、評価を必要に下げる必要はない。矢作厩舎ということで新馬戦から仕上げては来ない可能性もある。今回は速い時計よりもスタミナや揉まれた経験を評価したいので魅力的な一頭。

ヤンキーバローズ
前走は函館1200mで1着。抜け出してから遊ぶようなところがあるくらいには余裕の勝ち方で完勝。ただまだまだ幼く、ゲートも速くはなさそうで気性面が心配。能力は高い。

ラインパシオン
斤量が4kg増える上に輸送もあるし、あまり食指は動かない。

リリーフィールド
前走はダートだが、逃げ切りの1着。後続にも1秒差をつけており、水準よりも2秒速い時計。同型は気になるところだが、二の足も速く、鞍上も無理をして逃げるタイプではないし、前走の内容は強い。小柄な馬なので揉まれた時にどうかだが、ダート馬で嫌われるなら買いたい。

枠も気になるところだが、印は

◎シュードタキライト
○カルプスペルシュ
▲リリーフィールド
☆オカメノコイ
△エンドレスサマー、ヤンキーバローズ、モズナナスター

おそらく印上位は穴ばかりだが、逃げ馬は基本的に買いたくないし、穴馬からワイドが妙味。


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