鋸山特別

一応中山も月曜日は雨で重馬場くらいの高速ダート想定で行きたい。

アトラクティーボ
前走は骨折して7ヶ月半の休養明けで太め残りだったが、後方待機から直線で外に出して一気に差し切り、1着。2走前の黒竹賞は余裕残しで出遅れて後方からになり、スムーズならもっと上位は狙えたと思える6着。3走前はもちの木賞で3着も2着は8馬身先のウェルカムニュースでJRAアニバーサリーSに出走、1着はクラウンプライドでUAダービー勝ち馬で流石に相手が悪かった。4走前が未勝利戦で不良馬場の中山1800mで走り、後続に10馬身差つけて2歳レコード勝ち。このレベルの牡馬が53kgで出られるのはプラスだし、叩いて2戦目で体を絞って来れればここは通用しそう。時計決着も問題ないし、トビが大きい分、小回りは適性が微妙ではあるが、勝てるだけの力は持っているだろう。

アナンシエーション
ルメール人気するだろうなっていう馬。2勝クラスは0-2-0-3で前走以外は全て掲示板。前走はゲート内でがたついて出遅れた上に最内枠で外から被されてキックバックも受けてやる気も失っていた。結果6着で1着とは1.1秒。出遅れが全てではあるが、キックバックに弱いあたり外枠の方が良さそう。2走前は2着で負けた相手はクリーンスレイト。東京なら相手が悪い。それでも前走は勝ちパターンで2勝クラスは突破できる時計だった。3走前は中山1800mでゲート内でガチャついて出遅れてポジションが取れず、5着。このクラスは突破できる力を持っているが、ゲートの不安や右回り、小回りと少し不安もつきまとう。キックバックや揉まれ弱さがあるのでできれば前目につけたいが1勝クラスの時のようにハナに立って楽勝できるほど2勝クラスは楽ではない。また不良馬場や重馬場で中山を走った経験がないのでやはり少し心配。強いとは思うが軸に最適な馬ではない。斤量も56kgでトップハンデ。

アメリカンエール
そもそもそんなに強くないし、2走前は2着に差をつけられての3着。前走は出遅れて脚を使えず。ムラな一面があるし、ローカルで好走していたことからもローカル向きの馬。ここは軽視で良さそう。

イルミネーター
切れる脚がないのでダート向きの馬で中山は合っていそう。2勝クラスは0-2-0-12でずっと水口が乗っている。前走は5着でスムーズに運べていたが連戦の影響か疲れが出ていた可能性がある。また、左回りの中京も合っていなかった。2走前は阪神1800mで出たなりで好位直後につけられたし、最後までしっかりと伸びて2着。速い上がりにも対応したのは良いが、重馬場で高速ダートになると少し厳しいか。水口はこの馬のことをよくわかっているので継続騎乗はかなり良い。栗東の馬で中山に輸送されてくるのは何かしらの勝算があってか、それとも中京を嫌ってか。ただ中山の方が阪神よりも小回りで先行有利になりやすい分、重馬場で時計が速くなるとはいえ、勝負にはなっても良さそう。

カンリンポチェ
前走は昇級戦で両津湾特別10着。好位追走も4コーナーで退いて終わる。昇給してベースが合わなかったか。2走前は爪不安の4ヶ月半ぶりのレースで正攻法の競馬をして東京2100mで1着。揉まれ弱い馬なので外枠の方が良く、3走前は大外枠で砂を被らずに自分のリズムで運んで3着。大型馬故に叩いて2戦目の今回の方が上積みはあるだろうし、見限るのは早いが、脆さが同居してちょっと狙いにくい。また雨で馬場が速くなり、さらにペースが上がると流石に厳しいかもしれない。

キースペシャル
未勝利、1勝クラスと地方で勝って2勝クラスの緒戦。流石にいきなりは狙いにくい。

コスモセイリュウ
前走はWASJ3で3着。
以下は前走のメモ。

"2勝クラスは0-1-3-9。よく末脚を使うタイプ。前走はスタートも良く、ポジションも取れて後方に控えたが、3コーナー過ぎからポジションを上げて4コーナーでは3番手。大外を回しての3着で上位2頭が前で競馬していたことを考えると強い競馬。ただしハンデ戦で54kgだった。2走前は追い切りも微妙で外を回して10着。勝ち切るには持ち時計は更新する必要があるし、前走が54kg背負って持ち時計タイなら58kgでは厳しいだろう。"

58kg背負って3着になれるんなら55kgはもっと楽に運べそう。とはいえ前走は2番人気以下があまり強くないレースでメンアットワークが抜けて強かった。ただし、良馬場で時計も詰めているし、1.45.1で走れたのは収穫。前走は手応えも良かったし、ゲートから出ていつもよりポジションを前にして走ったことが好走に繋がった。ただし好走が地方に限られており、ローカル向けの馬な感じも。ただ調子が良さそうなのでここを使ってきているのだとは思う。

コスモルーテウス
滞在競馬が得意な馬で札幌に滞在して結果を残したかった。が、前走は昇級戦で1.4秒負け。3歳馬で斤量が軽くなるとはいえ、中央に戻ってきていきなりとはいかないだろう。

ジーマックス
前走は去年の10月で11頭立ての9着。時計のかかるダートの方が良さそうで時計の速いダートは向いていなさそう。ゴールドシップ産駒であまりダート適性が高いわけでもなさそうだし、休み明けで割引も必要そう。54kgは魅力だがここは軽視で良い。ただもし馬体重を大幅に減らしてきていたら少し警戒したい。ずっと太めだった。大型馬の1年近い休み明けだからあまり警戒する必要もないとは思うが。

スズノイナズマ
２走前に昇級して7着、11着。1勝クラス抜けも低評価で２勝クラスはともに１秒以上負け。斤量が53kgになるとは言え、さすがに厳しい感じは否めない。３走前は９番人気だったが、３コーナーから仕掛けてプレッシャーをかけつつ追われてからしぶとく競り合ってハナ差の1着。集中力のない馬なのでシャドーロールやホライゾネット以外に何かしらの馬具は必要かもしれないが、ここは様子を見たい。53kgでどのくらいやれるか。

ヒートヘイズ
3勝クラスは3戦してすべて2桁着順。時計のかかる決着の方が良く、高速ダートは厳しい。

ブレイクフォース
3歳馬で目下2連勝中。デビュー戦こそ１１着だったが、それ以降は掲示板外がなく、膝骨折をして６か月半の休養をあけてから④→①→①。3走前の4着は重めでイライラして出遅れたが、最後はじわじわと詰めた。休み明けに不良馬場も良くなかった可能性はある。次走は叩いて上積みがあり、落ち着いてゲートからも出られたし、後続に3.5馬身差の快勝。3か月の休養を挟んで前走は新潟1800mに出走し、リズムよく抜群の手応えで進めて後続に6馬身差の圧勝。前走同様54kgで出られるし、前走からの上積みもありそうで、期待。ただし、ずっと左回りを使ってきたし、急坂も初めてでスピード決着には向いているが、初めてが多い今回は課題もある。

ミヤビマドンナ
2勝クラスは0-0-0-5。昇級戦のみハンデ戦で52kg背負って函館1700mで4着と好走。1勝クラスは砂をかぶる形でレースをして1着だったのもあり、初戦は馬込の中でインにこだわってレースをした。追走は楽ではなくとも、直線は内で脚を使ってじりじりと攻め手4着。4走前は休み明けで定量戦になり、55kg背負うも馬体も細くなっており、馬群の中でご茶ついて終始リズムも悪くなり、本調子ではなかった。3走前は馬体こそ回復したものの3コーナーで退いて終わる。2走前は距離短縮して東京ダート1400mに出走。6か月の休養明けで休ませて馬が変わったと調教師がコメントしているが、結局12着。急な距離短縮でペースも合わなかっただろうが、追込みで上り3Fは1位の脚を使っているし、確かに状態は良かったのかもしれない。前走は叩いて2戦目で1700mだったが、3コーナーで不利があり、9着。ここ数戦は不利もあったし、今回は51kgで軽量ハンデになり、馬場も高速化すればチャンスはありそう。砂被りや馬込も平気になっているし、展開一つで大穴はあけられるかもしれない。

モントブレッチア
3歳馬でダートに替わってから2-1-1-0。また、2連勝中で3歳牝馬故に斤量は51kg。前走で距離が伸びてどうかといったところではあったが、結局全く問題もなく、ロスを最小限に抑えて1着。2走前は未勝利戦で4コーナーまで持ったままで直線はあっさりと抜け出して快勝。距離不安はまだあるし、ここ2戦はローカル戦で中山の1800mでより体力を求められるような展開になるとどうかといったところではある。キズナ産駒でパワーはあるので坂自体は問題ないと思うが、ここは堅いとは言い切れない。ただ強い可能性はかなりある。

ヨンク
前走は立川特別で追い込んで5着も相手がクリーンスレイトで悪かった。3勝クラスは0-3-4-10で善戦はしているが、なかなか勝ち切らない。とはいえ大崩れもなく、堅実に走る。前走は武豊が初騎乗で直線まではいい手応えもラスト100mで脚色が鈍った。もう少し信用すればと良かったとコメント。2走前は中山1800mで前が止まらずに展開が不向き。もともと追込み馬で展開に左右される面があるため、前が止まらないレースだと勝ち切らない。特にチークを付けた4走前から安定しており、中山1800mでも普通に走れる。斤量が56kgなのがどうかといったところと、中山で走り慣れていない松山が鞍上に替わることが少し心配ではあるが、能力としてはいつこのクラスを抜けてもおかしくはない。

以上で枠が出る前の印は、
◎アトラクティーボ
〇ブレイクフォース
▲モントブレッチア
☆ヨンク
△アナンシエーション、イルミネーター、カンリンポチェ、コスモセイリュウ、ミヤビマドンナ

ここは混戦も頭になりそうな馬は結構限られる。やはり3歳馬は優勢に思える。この時期は仕方ないかという感じもするが。

枠と馬場を見て最終判断を下したい。