フォーチュンカップ

阪神芝2000mでの施行。先週のサンタクロースSも同様の施行だったが、このコースの割にハイペースの差し決着となった。ただし、それはラリュエルが飛ばした上に外からウインスノーライトが思いっきり絡んで行ってしまったため、前半1000mが58.5秒だった。この展開は再現性が低いとみてスローペースで予想したい。また、サンタクロースSよりも小頭数となるため、やはりスローで前が残りやすい展開が予想される。

エグランタイン
ローズSは3着でアートハウスとは0.1秒差。秋華賞も6着でスタニングローズから0.4秒差と考えると2勝クラスは通過点か。事実、ここ2走は3着2着でどちらも僅差。そろそろ決めたいところか。自己条件は2回走っており、どちらも函館1800m。2走前の松前特別はスローペースすぎてポジションが悪かった上に終始外を回されて3着。前走は叩き2戦目でペースが遅くなると見たいけz添えが逃げ馬の後ろで折り合いをつけたが、じりじりとした伸びで惜しい2着。この後、鼻出血が確認されたことからも力は全然出し切っていない。出走制限は8月1日までだったが、12月末のここまで出走を伸ばしての参戦とみるとかなり勝負気配が強そう。

ゲンパチムサシ
8番人気で1勝クラス1着となり、2走前に昇級戦の武田尾特別で9着。その時点でクラス慣れが必要と調教師は見ており、11頭立ての9着。前走は斤量が減って55㎏だったが、勝ち馬からは0.8秒差の11着と微妙な競馬。3走前も内が伸びる馬場をうまく使った好騎乗があったので展開に恵まれたか。ここはまだ軽視する段階。

カンティプール
2勝クラスは0-2-1-9となかなか勝ち切らない。ズブい馬で下り坂からの上り坂という加速しやすいコースが得意。7走前の四国新聞杯は阪神2000mの重馬場だったが3着で切れる脚がなく、早めに動く形が理想ということでラスト3Fで仕掛けていって長い脚を使った。前走は3か月の休養明けでスローペースの中、内内で距離ロスを抑えて走ったが、4着まで。今回が叩き2戦目となる。夏の北海道では成績を残せなかったが、それもズブさゆえに加速が足りなかった。ただ瞬発力にも欠ける馬なので勝ち切るまではいかないところだと思われる。

セグレドスペリオル
掲示板レベルの馬で2勝クラスは0-1-1-27。ここ4走は上り3位以内の脚を使って1着からのタイム差は0.6秒くらいとあと一息のところで3着に入れそうな様子。ただもう7歳で上積みがあまりなさそうで後方から届くかどうかは展開一つといったところ。スローペースならなおさら厳しい競馬を強いられそう。ただここ最近の着順にわりにオッズは相当おいしくなっているのでかみ合えばの3着くらいには据えておいても面白い。

サンライズエース
前走は5月21日の京都9Rで芝1800mで3着。折り合いがあまりよくなく、ペースが遅いと行きたがってしまう。前走は直線で一度先頭に立ちかけたが、上位2頭とは決め手に差があり、3着。2走前は東京2400mだったが、我慢させて控えたが、4着。力み加減でモタれながらだったし、切れる脚も使えず、単に距離が長い。3走前が阪神2000mで1着のレースで、平均ペースでの逃げ切り。時計も標準より速く、馬場に対応できた。今回は長期の休み明けということを考えるとイレ込みはありそう。また小頭数でスロー展開となれば力むかもしれないが、逃げ馬のクレバーテーストとうまくかみ合えば2勝クラスは突破できるかもしれない。スムーズにいけば。

ラレーヌデリス
前走は中京6Rの芝2000m。折り合いが悪く、気性が邪魔している。前走はドイル騎乗で後方から差し切った。直線は前が壁だったものの、坂下で外にだし、一気に加速して2着馬をとらえた。2走前はテンションが高く、スローペースで差し切れずの3着。前走は割とペースが速かったのもあったので今回は昇級戦かつスローペースでいきなりは厳しいかも。

スマートファントム
前走は神戸新聞杯でここが2勝クラスは初めて。前走は6着だったが、神戸新聞杯はサトノグランツがレコード勝ちする結果でさすがに時計が速すぎた。ゲートが悪く、前半はレースに参加できなかったが、上りは1位の32.9秒で良い脚を使っている。毎回いい上りを使えるので差しが届く展開なら強いが、スローペースで前が残りやすいと厳しい。

スズカハービン
掲示板レベルの馬で2勝クラスはほぼすべて2桁着順。ここは厳しい。

クレバーテースト
ここ4走はすべて逃げで結果を残している。2000mの成績も2-2-0-1で唯一の着外は4走前の逃げが厳しい展開だったレース。もまれるともろい馬だが、逃がすとかなりしぶとい。時計のかかる馬場があっており、前走は負けた相手がマイネルモーントでのちに3勝クラスのウェルカムSは2着と昇級しても通用している。また、前走は3着に2.5馬身差つけており、ここは勝てそうな舞台で期待できる。ただし、サンライズエースに絡まれるときついか。絡まれないと思うけど。

シュタールヴィント
前走は甲東特別でクビ→アタマ差の3着。2走前の1800mで結果を残せず、前走は1600mに短縮。今回は2Fの距離延長で対応できるかどうか。気性があまりよくない馬で能力だけで2勝クラスまできたと厩舎コメントがある。2走前は休み明けという感じで伸びを欠いており、前走は距離短縮で新たな適性を見出した。それでここに使ってくるのはいまいちローテーションがわからない。ロードカナロア産駒で2000mはベストじゃない馬の方が多いし、マイルで結果が出たならマイルの方がいいとは思うが…。

カネフラ
前走が3歳1勝クラスで斤量52㎏を背負って1着。今回は斤量が5㎏増えてのレースとなり、単純比較ではかなりつらい。また折り合いもあまりよいほうではなく、一瞬の脚が持ち味ということを考えると小回り専用という感じ。阪神内回りも小回りの部類ではあるが、それでもコーナー角は大きいし、直線も長い。ただ阪神コースは比較的得意で斤量さえ克服できればチャンスはありそう。瞬発力勝負になると厳しいか。体の細い馬なので馬体が増えるとGood。半年の休養を経ているので覚醒の可能性はあり。


◎エグランタイン
〇クレバーテースト
▲カネフラ
☆サンライズエース
△カンティプール、スマートファントム
×セグレドスペリオル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?