大沼S

毎年予想しているので、イントロは去年のを引用。

”函館ダート1700mは小回りの2周回るコース設定でほぼ平坦コースではあるもののスタートしてから1コーナーまでは329mある上に下り坂となり、テンは速くなりがち。向こう上面から3コーナーに向けては約4mの勾配を上りつつ、最後はほぼ平坦の直線260.3 mでJRAで最も短い直線となる。また、コーナー角はローカルの競馬場では中京競馬場と同じ程度の角度で小倉、福島、新潟のダートコースと比べると緩く設定されている。平坦かつ中京ダート寄りということを考えるとある程度3~4コーナーから捲る展開は可能なコース設定となっており、逃げ先行が必ずしも有利というわけでもなさそう。さすがに追込みが頭まで来るのは厳しいが。
というのを念頭において予想する。”

というわけで基本的には逃げ先行で予想するが、リステッドにもなるとそこそこ差しが決まりそう。

ちなみに去年は☆→無→〇の決着でWIN5は取れた。一昨年は△→☆→〇の決着でWIN5は敗北。いずれにせよ、去年はペプチドナイルが先行して3馬身差の勝利。2着は後方にいたセキフウで3着は3番手のメイショウユズルハ。2年前は上位4頭は全て4コーナー4番手以内の前にいた馬。基本的には前有利で考える。なんだかんだ毎年フルゲートは割れており、今年は16頭登録しているが、カルロヴェローチェ、サブライムアンセムは青函Sにも登録しており、この2頭はそちらの方が濃厚かな。どちらもこちらに来ても軽視するが。

アクションプラン
揉まれ弱く、砂を被ると嫌な馬で外枠の方がいい。極端な枠に入ることが多く、直近のダート6走で7,8枠が4走。1枠が2走で真ん中の枠に入ることがほぼない。また内枠に入った2走前は砂を被るのを避けるため、逃げて1着。外から好位の外を取って先行するのが得意なスタイルで内枠だと危険。前走は昇級戦で大外枠に入り、好位の外から伸びるも3着まで。外を回るロスがあった。最後まで止まってはいないが、東京だと切れ味の鋭い馬に差されてしまう。その点、函館に替わるのは良いが、函館でも外を回すことになりそうでよりコーナー角のきついコースでは厳しいか。昇級2戦目ではあるが、枠次第では軽視。

ゴーゴーユタカ
オープンクラスに入って3戦するも⑥→⑥→⑧でまだ掲示板には入らず。3勝クラス勝ち上がりは北山Sで京都1800m。11番人気だったが、仕掛けても前に行けず、後方から折り合い重視で追走。3コーナーから追い上げていき、直線は大外に出してから一気に伸びて1着。ダート替わりで一発回答だった。上がりも唯一の36秒台前半でメンバー唯一の36秒台。ハイレベルな一戦だった。一方で3走前の昇級戦は名古屋城Sで中京1800mを6着。7番手からレースを進めるもドスローで前残り展開。流石にこの展開では強烈な末脚を発揮しても難しい。逃げた馬が上がり最速だし、タイムも標準より遅く、やむなし。2走前はオアシスSで東京マイル6着。岩田パパもコメントしているが、最後はよく伸びるも展開面の助けが必要。上がりは34.6秒なのでこの馬としては脚を使っているが差し切るには前がもっと飛ばして上りがかからないと厳しい。前走は4コーナー15番手から進めて重馬場でしんがりから差を詰めて8着。とはいえ、1着からのタイム差で言えば、0.5秒差でオープンクラスに入ってから最も着差が小さかった。一足は使うので展開がハマればという馬になる。砂被りも平気でインを突くことができるので外を回さずに差すことができれば。函館だとこの脚質は恩恵を得られにくい。

サヴァ
ダートで結果が出ず、一時期芝で走っており、六甲Sで1着。意外と芝もやれる馬だったが2走前からダートに戻し、アンタレスSは5着。アンタレスSは低レベルな結果で評価できない。前走は栗東Sで56kgを背負ったが、9着と敗北。4コーナー最後方で差は詰めているものの馬券には程遠く届かず。馬込みが苦手で砂を被るとダメな馬だったが、アンタレスSは内から伸びたのは評価。基本的にポジションは後ろの方で小回り実績もなく、ここはあまりいい舞台とは言えない。

サンライズジーク
逃げ馬でここ2走はどちらも逃げているが共に大敗。血統的にもエピファネイア産駒はダートの成績が悪く、評価はしにくい。今回も逃げてバテて大敗な気がする。

タガノクリステル
近走は短距離を中心に使ってきているが、未勝利、1勝クラス勝ちは1700mで距離の不安はない。クラスが上がってからの勝利は不良馬場や重馬場といった高速ダートが多く、冬場の重い馬場より夏場の軽い馬場の方が得意。ただし、今週末の函館はあまり雨も降らなさそうで現状良馬場開催が濃厚。昨年の長月S以来、全て良馬場で恵まれないが、3走前のすばるSは残り100mの地点で脚色が鈍って4着。どのコメントでも脚抜きのいいダートが良いと言われており、馬場次第なところもある。前走は出遅れて内から中位のインにつけるも脚は使えず。小倉、福島で勝っているように特に小回り適性も問題はないし、ポジションも後ろすぎず、競馬が上手。ハマれば1発はある。

テーオードレフォン
前走は低レベルなアンタレスSで12着。返し馬から力んでおり、逃げても途中で息を入れられず、坂で一気に手応えが鈍くなって失速。状態面が良くなかった。2走前は名古屋城Sでこちらも逃げてハナを取り、そこからスローペースで進めて前残り。上手くレースを展開させることができた。3走前のポルックスSは外差し決着で2番手追走で最後はどっと飲まれての5着。凡走と好走を繰り返す馬で今回は好走の順。たまたまだと思うが。休み明けの方がいい馬で休み明け2戦目は凡走率が高い。オープンクラスを勝っているし、能力は高いのだが、逃げがハマらないとキツい。ただ今回の舞台は前が残りがちなので向く。

ナチュラルハイ
オープンクラスは2戦やって⑧→⑥。3勝クラス勝ちの北総Sはやや低レベル戦で次走のポルックスSは連戦で疲れが見られた中で8着。前走は休み明けでブリンカーを着用して6着。内枠で道中は動くことができず、ポジションを取れないまま4コーナーを迎えて外に出すも6着まで。斤量が55kgも味方したが、内枠が仇となった。今回は別定で斤量は57kgになる分、厳しい戦いとなる。ただ2走前は追い込み決着で前走は展開不利と考えると見限るのは早い。どちらもさほど負けていない。ただ頭まではまだ想像できない。

バトルクライ
斤量は59kgもやむなし。根岸Sは3着だし、オープンクラスもすでに2勝。ただし、1700mは初めてで北海道も小回りも初めて。前走は骨折で1年の休養を明けてのレースで余裕残しの仕上がり。行き足も悪く、後方で見せ場を作ることもなく、そのまま後退して16着。前走よりは仕上がっているとは思うが、それにしても前走の負け方は無視できないレベルで斤量が59kgと初距離、小回りと考えるとあまり強気にはなれない。

プリンスミノル
前走は吾妻小富士Sで4着。2走前の3勝クラスが時計も上がりも平均以下で評価ができず、前走はこのメンバーなら力が足りてもいいというコメントが出ていたように、相手が強化されると厳しいというのは陣営も感じていそう。前走は出脚が悪く、直線も伸びてはいるものの4着まで。1着からは0.5秒差の4着で展開の向かなかった6着ナチュラルハイとはアタマ→ハナ差でタイム差なし。ただ3走前のアレキサンドライトSはハイレベル戦の2着で1着のダイシンピスケスは仁川Sも勝利して3連勝中。この馬とクビ差の競馬なら評価できる。しかも前残りの中で9番手から差してきたので評価は高い。また小回りは得意で高速ダートにも対応できる。脚抜きのいい馬場になれば頭まで。

フルム
前走は欅Sで9着。1200~1400mでしか走ったことのない馬で1700mへの延長がカギとなる。また速いペースの方がいい馬で前走は揉まれないポジションでスムーズに運んでいたが、直線は伸び切れず。ベストな条件が左回りの1400mで今回は右回りの1700mとベストからは程遠い。ポジションも後ろの方で直線の長いダートが得意と思われる。今回はあまり買い要素がなく、軽視。

ホールシバン
前走は平城京Sで跛行を発症して中止。これが2023年5月6日で1年以上の休養となっている。ただそれ以前を見るとラジオ日本賞は久々の右回りで体も重く、キックバックを避けて外を回しているうちに9着という結果。BSN賞は稍重だったが、左回りで外枠という条件もよく、2着。アハルテケSも2着で大型の広いコースが合うらしい。砂をかぶるのが苦手なので前か外を回さないと基本的にはダメ。小倉の門司Sで走っているが、やはり小回りが合わず、13着。ペースが上がった時の緩急差についていけない。じりじりと伸びるタイプだけにスピードの緩急をつけたくない。小回りだと必然的に緩急がついてしまうため、外を回してコントロールするしかなく、高いスキルが求められる。今回は休み明けもあるし、軽視。

メイショウユズルハ
昨年の大沼Sでは3着に好走。

以下はペテルギウスSのメモ。
”オープンクラスは5戦走って最高着順は3着。広いコースの方がいい馬で前走はカノープスSで8着。3ハロンから進みが悪くなって、最後は苦しくなった。2走前のマリーンSは出遅れて進みも悪く、そのまま11着で入線。中1週がよくなかった様子。反応が鈍い馬で小回りはリスクという中でも3着だったのは評価したい。休養前は疲労が見られたとして、前走は放牧明け。今回が叩き2戦目で広いコースなら?ただ近走からはあまり買いたくはないのでヒモかな。”

結局ペテルギウスSは好位に入れるも4コーナーでは手ごたえが悪く、惨敗。反応が鈍い馬で広いコースが良いため、昨年は3着と好走しているものの、リスクが高い。昨年の好走は先行策に走ったことでこういう競馬ができるのは加点材料。揉まれたくない馬だけに前で運べるのは良い。去年と同じ競馬をすれば勝負にはなると思う。正直頭までは難しい。

ライラボンド
前走はオアシスSで10着。スタート直後に挟まって半馬身の不利があり、やむなしというところ。一方で2走前は2着と好走しており、乾いたダートと持久戦が向いている馬。つまり東京は合わず、小回りの地方の方が良い。実際このレースでは陣営は弱気だったが、ペースが落ちたところで早めに上がっていき、そこから持久力勝負に持ち込んで2着を確保。2走前がオープンで初の2着だったが、小回りが得意な脚質ではないが、2走前と同じようにポジションを上げることができればチャンスはある。ただ鞍上が前走から大野になっているのは不安。そもそも前走は不利があってポジションを取れなかったが、不利がなくてもポジションを取っていたかどうかがわからない。いずれにせよ前走は14番手で4コーナーを迎えて10着なのでこの競馬をされるとさすがに厳しい。2走前の吾妻小富士Sはかなりうまく乗った結果。

ルコルセール
前走は2023年10月9日のグリーンチャンネルカップで13着。その後喉鳴りで手術をしたようで、その休養明けとなる。前走は終始外を回る形で消耗してしまった。2走前はエルムSで不良馬場だったが、最後は競り負けての4着。1歩目で躓いてしまい、そこからポジションを取りに行くのに脚を使ってしまったのが原因。ゲートが苦手で良く出遅れる。その分、ポジションを上げるのに力を使ってしまうので最後に余力が残らないことが多い。そのため、最後は甘くなってしまい、小回りではなかなか勝ち切らない。スタートがうまくいった名古屋城Sでは1着を取れているし、流れに乗れれば強い。手術後の休養明けを考えるとここも一旦様子見が妥当で人気するようなら軽視したい一頭。ただうまくスタートを出た場合は頭まで考えられる。


正直どの馬もかなり不安要素があり、難しい一戦。
ただ脚質を考えるとテーオードレフォンあたりが逃げて強い馬なのでこの馬を中心にして、

◎テーオードレフォン
〇ルコルセール
▲プリンスミノル
☆ナチュラルハイ
△アクションプラン、タガノクリステル、ライラボンド、メイショウユズルハ、バトルクライ、ゴーゴーユタカ

△はうまく乗れたらという感じで、良馬場の濃厚なここはテーオードレフォンが一番恩恵を授かれると思う。サンライズジークの出方にもよるが、外枠でもなければ楽に逃げor追走できて好位抜け出して1着というのが最も簡単そう。ルコルセール以下はいろいろと不安要素が付きまとっており、大荒れする可能性も十分にある一戦。枠による差もかなり大きそう。



追記
1番プリンスミノル
能力的には微妙だが、枠は良い。スムーズな競馬を。

3番サヴァ
実績などは心配で後ろから届くかどうかもわからないが、鞍上がイン突きしてくるタイプでこの枠に入るとちょっと怖い。

4番ナチュラルハイ
札幌の内容から小回り適正は十分というコメントがあるが、札幌の小回りと函館の小回りはたぶんかなり違うのであまり参考にはならない。もまれるのが逃げてなので内枠がどうか。相手も強くはない分、展開はハマるかもしれないが…。

6番メイショウユズルハ
割とうちの方には入ってしまった。もまれるのは苦手。

7番アクションプラン
この枠なら悪くはない。

8番ライラボンド
追切は絶好。ポジションは微妙。ただ流れが落ち着いたときにうまく動いていければとあるので、その辺には期待したい。

11番テーオードレフォン
枠は外だが、他に逃げる馬もいないのでどの枠でもよさそう。小回りもよい。

14番ルコルセール
函館に入厩した後は輸送熱があったため、完治してからの調整で完璧な状態ではなさそう。ノド鳴りもあるが良好ではあり、コンプレッションフードを着用。ただ大外枠で出遅れるとさすがに届かないか。


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