フェアウェルステークス

良馬場の芝スタートで1200m。

アシタバ
3勝クラスは2戦して9着、11着。2走前は浜松Sは昇級戦で9着。いったん先頭に立つも展開が厳しく、9着まで。3番人気だった逃げ馬も16着と敗北しており、完全に展開負け。53kgでスピードを生かす馬なので軽いダートの方がよさそう。前走は初めての阪神1200mだったが、折り合いを欠いて11着。ただし、前走の安芸ステークスは超ハイレベル戦だったし、折り合いを欠いて1.0秒負けならまだ見直せる。中山1200mは重馬場だったが、一度だけ出走して2着。芝スタートのコースは大丈夫。55kgで通用するかどうか。あとは枠次第。

ゴールドラグーン
3勝クラスは0-1-1-16で掲示板レベルの馬。2走前はハンデ戦で54kg背負って2着。逃げて理想的な展開で進めることができたことが好走の要因。中山1200mで外枠に入ったのも良かった。前走はフルーツラインカップで57kg背負って10着。骨折で9か月半の休養明けだったし、重めで仕方なかった。叩き2戦目で上積みは見込めるかもしれないが、能力的には定量戦だとさすがに厳しそう。

ジェットエンブレム
ヘニーヒューズ産駒で成長力がなく、3勝クラスは0-0-0-5。ただし前走は超ハイレベルの安芸Sで4着と好走。トモが緩くて急がせると体力が保たないとコメントがあり、控える競馬で結果を出している。いい脚は一瞬でクリデムが前走で能力を引き出した様子。終始外を回したのも良かったし、この時は追い切りが良かった。控える競馬で時計のかかる馬場ならチャンスはあるし、今回は割と条件が合っていそう。前走同様ブリンカーを外してくるし、要注意。

ジオラマ
3勝クラスは0-0-0-4でクラスが上がってからは通用していない。ここは厳しいか。

ジゲン
3勝クラスは0-4-4-4。クラス抜けも目前。ただ最後に甘くなってしまうため、なかなか勝ち切らない。前走もスタートを決めていいところで脚を溜めたが、勝ち馬にすごい脚を使われて2着。完全に抜け出していたし、勝ちパターンだとは思われたが、あと一歩が足りない。2走前はフルーツラインカップで大外枠が災いとなり、ポジションも悪くなって追い上げての3着。3走前も目標にされて最後に差されて2着まで。4走前は1000mで一押しに欠いた。このクラスを抜ける力はあるが、いつも早めに抜け出してから目標にされてしまうため、最後に差されがち。

以下は去年のフェアウェルSのメモ。
”前走はアクアラインS2着。ちなみに4着はサンライズセナ。ダート短距離は2-2-0-1と大崩れなし。前走もチェーンオブラブの決め手が強烈すぎただけで今回もチャンスはある。頭候補。”

馬券には入るが勝ち切らないのが怖い馬。WIN5だと悩ましい。

タイキスウォード
ここ最近は芝を走っていたが前走は久々のダートで3着。砂をかぶって進みが悪い中でも3着だったのは意外。しかも太目残りで、最後に追い込んできての3着。脚質的には展開がハマらないと厳しいが、叩き2戦目で絞れるとチャンスはある。だが、ジゲン相手に3馬身差をつけられての3着で、タイキスウォードがジゲンに能力的に勝てるビジョンは浮かばない。

チェイスザドリーム
牝馬の3歳でまだデビューしてから5戦して3-2-0-1。前走は外房Sで中山1200mで昇級戦だったが15着。ただし、ゲートに入ってからイレ込んでしまい、暴れて馬体検査。結果、外枠発走になってしまい、逃げたがペースが速すぎて4コーナーではずるずると後退。度外視の1戦でよさそう。鞍上も武史に乗り代わりで強化されるし、叩き2戦目で見直せそう。ただゲートは要注意。ゲートがうまく、ダート短距離でハナを取りきるとそのまま逃げられる馬。ただし、前走は52kgで勝ち上がってきたレースも49kg。今回は54kgと斤量も増えたことがどのくらい影響するか。また前走は馬体重も+16kgで重かったかもしれないので、叩いて2戦目は期待。

ニューフロンティア
前走は2勝クラス勝ちだったが、直線で狭くなったり、躓いたりした中で勝ち切っており、着差以上のレース。2走前に6か月の休養明けで4着だったが、やはり久々の分もあった。とはいえ、アタマ差の4着で、前走の叩いた上積みを考えると3勝クラスも通用はしそう。ただし、初めての特別戦で、一気にレベルが上がる可能性があり、最初は様子見してもいい馬。押さえにはいれるが、WIN5では買わないかな。ずっと阪神で走っており、中山は初めて。

ノアヴィグラス
藤田菜七子のお手馬で斤量は55kg。謎に2走芝を挟んだが、やはりダートの馬。ダート3勝クラスは0-0-0-6で馬券内はない。前走は逃げ先行馬が多く、ハナを取りきるもいっぱいになって6着。斤量が重くなってからはあまり成績を残せておらず、ここは様子見が妥当か。ただ楽に逃げられた場合はチャンスがある。

ピアシック
2走前に去年のフェアウェルSに出て7着。

以下はフェアウェルSのメモ。
”前走は3着で4着がカイアワセ。阪神1200mは得意。1200mもベスト距離で、最後の切れ味に賭けるが、展開次第。前走は前2頭が止まらなかった。2走前は1400mで距離が長い上に休み明け。クラスが上がってから中山では勝てなくなっており、おそらく芝スタートじゃない方がいい馬。末に賭けるため、前が崩れる展開なら買えるが、頭までは厳しい。”

やはり展開が合わないと厳しい。前走は11か月の休み明けで調教も良く動いていたが、6着まで。とはいえ、今回はチェイスザドリームがいるのでオーバーペースとはならなくてもかなり前が速い可能性がある。可能性としては差し切ることもあり得る。毎回上がりの脚は強烈で叩き2戦目も考慮すると去年よりは評価は上。

ラインガルーダ
前走が昇級戦で7着も発馬で躓いてしまった。重馬場でスピードの出る馬場だったが、出遅れて大外を回したのが痛い。2走前は逃げてレコード勝ち。1000mがベストだった馬がメンコを外した効果で行き脚がついて1着。キックバックも嫌がるのでハナに行くという競馬が良かったし、後続には5馬身差。良馬場になってどうかだが、逃げて結果の出した馬なので、前走のように躓かなければここも逃げたいかもしれない。そうなるとチェイスザドリームとハイペースを演出し、差し有利の流れになるかもしれないが、逃げきる可能性もある。2走前のように楽にハナを切ると怖い馬。

リンカーンテソーロ
前走は3勝クラスで東京ダート1300mだったが、5着。砂をかぶる形はあまりよくなかった割にはしっかりとインからしぶとく伸びた。また、外から被されて1列ポジションを下げる中での結果だったので、スムーズならもっと差はきわどかったかも。3勝クラスは0-1-0-5だが、2走前は中山1200mで外枠から揉まれずに前々のポジションをつけられたのが良かった。前走のように東京だと控えても良いが、中山1200mは前々で粘った方がよさそう。2走前はハイペースだったがそれでも前で残ったのは評価。ただし、54kgで1着とは4馬身差。大外枠に入りたい。揉まれると厳しいし、外枠から前々で競馬したいところ。

レッドランサー
3勝クラスは3戦して0-0-0-3。展開に左右される馬で3勝クラスでは現状厳しい。

レーヴリアン
3勝クラスは2戦して2着2回。3勝クラスも十分に通用している。前走は1400mで距離が長いと思われていたが、何とか2着で距離はぎりぎり。2走前は東京1300mで2着だったが、勝ち馬には離されても自分もしっかりと伸びて2着。東京1300mがベストで、中山1200mだとワンパンチかける。ただ4走前は直線で被されて怯んだが、それでも盛り返しての5着と考えると悪くはなさそう。この距離短縮がどう出るかが悩ましい1頭。

ワイドカント
3勝クラスは0-0-1-14。クラス頭打ち感があり、厳しい。

ワルツフォーラン
去年のフェアウェルSは2着でその後の成績も安定して掲示板は外さない。

以下は去年のフェアウェルSのメモ。
"4歳馬でほとんど使われていない。まだ8走。中央は未勝利戦にだけでてすぐに地方へ。デビューも8月とかなり遅い。地方はすんなり勝ち上がり、中央に戻ってきた。初戦からブリンカーつけてラチを頼って最後まで伸びていきなり1着。2勝クラスもアタマ差で負けたが、後続に5馬身差。普通に強い馬。次走勝ち上がりで3勝クラスへ。そして前走が福島1150mで2着。オヌシナニモノに負けての2着だが、内容は強く、操縦性は悪くてもこのクラスは楽に抜けられるだろう。内枠が良い。"

去年よりも気難しさを出しており、出遅れや口向きの悪さが出てきている。前走はフルーツラインCでペースが速かったため、手応えが悪くなってしまった。直線は伸びたがその分の5着。2走前は向正面でもたれてしまってポジションを下げてしまった。スタートが良くなかったので今の課題はスタートか。去年はアタマ差の2着でここを抜けられる能力はある。

以上で枠発表前の印は
◎チェイスザドリーム
○ジゲン
▲ピアシック
☆ワルツフォーラン
△リンカーンテソーロ、レーヴリアン、アシタバ、ジェットエンブレム、ラインガルーダ

枠でも変わりそう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?