吹奏楽の話をしようVol.2 -ファンファーレバンドという編成-

先週に引き続き今週も私の過去の話。
小3でクラリネットを渡された私はそれなりに楽しく吹奏楽部生活を送っていた。練習熱心なわけでもなかったが、みんなでわいわい何かをやっているのが楽しかったのだと思う。

小4にあがる少し前に、父の転勤で関西に引っ越すことになってしまった。
そこで、私は両親に転校するのはいいけど、吹奏楽部のあるところがいい、というお願いをした。
今思えば、滝口睦美に自我が芽生え始めたのはそこなんじゃないかと思う。笑
それまでは毎週兄の野球の応援についていって土をいじってるだけの小学生で、勉強も泣きながらやってたし、ピアノもいやいや通っていてとくにやりたいこととか頑張りたいこともなく毎日を生きていた。(小学生ってみんなそんなもんだと思うけど)
ある日、音読の宿題をいやいや母の前でやっていたときに、むつみはなんか頑張りたいこととかないんか、と母に言われたのを今でも覚えている。そんなに自我なかったのかな、、笑

部活がある小学校を探すのですら大変だと思うのに、両親は吹奏楽ができる奈良県のとある小学校を見つけてきてくれた。母がそこの吹奏楽部の顧問の先生に手紙まで書いてくれた。

そこの小学校は、1学年4クラスあった千葉の小学校と違って2クラスしかない田舎の学校だった。
いきなり大量の関西弁の中に入れられたとき多少の恐怖はあったが、みんなすぐ仲良くしてくれて、部活の体験にも行けた。

そこはいわゆる「吹奏楽」という感じではなく、楽器の編成が
打楽器、コントラバス、チューバ、トランペット、トロンボーン、アルトホルン、ユーフォニアム、サックス、フルート
という不思議な部活だった。
そこの小学校では「金管クラブ」のような名称でみんなが呼んでいたが、音大生になってからこれが「ファンファーレバンド」に近い編成だということを知った。
ファンファーレバンドはヨーロッパで発展したバンドのうちのひとつで、基本的には金管、打楽器、サックスの編成で演奏される。私も専門家のように詳しいわけではないので、またしっかり勉強してみたい。

顧問の先生がファンファーレバンドを知っていてこの編成なのか、それとも小学生がやりやすい楽器を集めた結果こうなったのかはわからないが、素晴らしいアイデアだな、と今になって思う。
現に小学3年生の私にとって、指が届かないとキーの穴を塞ぐことができないクラリネットは少し難しかった(穴が塞がらないと音が鳴らないため)。 
サックスやフルートは自分の指で穴を塞げなくとも、キー自体が塞いでくれるのでクラリネットよりは演奏しやすいのではないかと思う。

もちろん、小学生でもスーパークラリネッティストは何人もいるので小学生に無理な楽器!と言いたいわけではない。

金管奏者じゃないのでわからないけど、フレンチホルンではなくアルトホルンであるのもきっとそのような理由があったはずだ。
体の小さい小学生に楽器を持たせるって大変なことだったんだなぁ、、。
普通の吹奏楽の編成で部活をしている小学校もたくさんいるわけで、全国の小学校の先生やレッスンをしに行っているプロ奏者の方々はいったいどのようなご指導をされているのだろう。



そのような感じで、私はクラリネットに吹き口の似ているサックスを選んだのだった。
(本当はクラリネットをやっていた時からサックス簡単そうでいいなとか思ってた。とんでもないくそがきだ。)

サックスを選んだ人って、目立ちたがり屋とかが多いけど、私みたいな暗い性格でサックスを吹いているのは今でも不思議。選んだ理由が選んだ理由なのでね、、、、。でも今では大好きな楽器です!



吹奏楽の話、日曜日更新の予定がいきなり月曜日になってしまいました。笑
でもまだまだ楽しく書いていきますので!
次回
1月17日(日)更新予定

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