めっちゃ前の話だけどミュンヘンとザルツブルクに行ってきた⑥〜クラシック音楽とドレスコードの話〜

今日はザルツブルク音楽祭でのドレスコードの話。 

ザルツブルク音楽祭は歴史の深い音楽祭であるため、基本的にはドレスコードがあるみたいだった。私が受け取ったチケットにはおそらく服装のことは書いてなかった気がするのだが(コロナ対策のことについてはたくさん書かれていた)暗黙の了解ということなのだろうか、、?
でも、過去に行った人のブログなどを見るとフォーマルな服装で、とチケットに書いてあったと言っている人がいたので、私の見落としかもしれない。

調べたところマチネ(昼公演)よりもソワレ(夜公演)、ピアノや室内楽等よりもオーケストラ、オーケストラよりもオペラ、のように服装も豪華になっていく感じ。
ソワレのオペラ公演ともなるとみんな華やかなものを着てくる。

学生はそこまで派手な格好をしなくてもいいようだったので、とにかく浮かないようにブラウス&パンツスタイルでコンサートに向かった。たぶん、浮いてなかったとは思う、、。笑

ちなみに私の行ったコンサートは
マチネ オーケストラ公演
ソワレ ピアノ公演

実際に行ってみた感想。
まずマチネでは、チケットの値段的には真ん中ぐらいのものを購入した。私はホールに1番に入って席について観察していたのだが、やっぱり高い席にはそれなりに豪華な格好をしているひとが座っているイメージ。ロングドレスとかだったかなあ。
私の周りはワンピースとか、スーツとか無難な格好の人が多かった。しかも、となりに座っていたおじいさんはジーンズにジャケットに革靴。あ、そんな感じでいいの?おじいさんが座れているということはきっとジーンズを履いてきたからって締め出されることはないということだろう。でもやっぱりマチネなこともあって少し軽めの服装が多かった気がする。

次にソワレのピアノ公演では私は1番安い席。ホールの1番うしろ。周りには学生が多く、みんな無難に、派手でもなく普段着すぎもなく、みたいな。こちらもちらほらジーンズやスニーカーを履いている人もいた。その他にいたのは、シスターの格好の人とか、オーストリアの民族衣装の人とか!

日本人ブログには服装にはかなり気を付けなければいけません!みんなドレスを着て来ます!!って書いてる人が多かったけど、私としては「そんなに?」という印象。
感じたことは
①座る席の値段によって服装のレベルが違う
②年齢によってもだいぶ違う(学生は地味な格好だけど大人になるほど豪華になっていく)
③それでもやっぱりジーンズとかスニーカーは避けたほうがいい気がする。

コロナがなければ世界中からセレブが集まってくる音楽祭だから、もしかしたら普段はもっと派手な格好のひとがたくさんいるのかもしれないし、オペラ公演に私は行っていないので、そこらへんの服装のことはわからない。しかも私は学生なので、、。

面倒くさいよねぇ、私たちは音楽を聴きに来ているのに。
ただ、行ってみて思ったけど、ザルツブルク音楽祭ではコンサートが始まる前から音楽祭が始まっている。みんな綺麗な服を着て、コンサートが始まるまで外でワインを飲みながら待ち、開演時間ギリギリまで会場の外でおしゃべりをするのだ。
わぁ、貴族の遊びだ。
私はそう思った。そうか、そういえば西洋音楽ってもとは貴族の遊びだったんだよなあ。王様がごはん食べながら聴いてた音楽なんだから。
そう思うと、なんだか自分が学んでいるクラシック音楽のルーツを身をもって感じることができたような気がして嬉しかった。

でもやっぱり、会場にはお年寄りが断然多くてクラシック業界これでいいの?とも思ったりした。今年はコロナで席もガラガラだったし、観光客が来ないとこんなに、、って。コロナだったから?それにしても空席が多かったような。
だってザルツブルクの若者が
「えー、あの音楽祭ドレスコードあるし面倒くさい。行かない。」
ってなってたら悲しい、、。こんなに良い音楽があるのに!!
だからといって、汚いジャージの人ばっかり来てしまったらザルツブルク音楽祭のブランドや歴史に傷がついてしまうし。
難しい。


観光客の身としては、華やかな服装をしているお客さんを見るのはとても楽しかった!
ヨーロッパのお年寄りはとってもお洒落だから素敵。きっとコロナが無ければ着物を着てくる日本人とかもいたんだろうな。
そういうキラキラした音楽祭の雰囲気を味わえたことはとても良い思い出になった。

写真はマチネ前の様子。

コンサートの感想についてはまた次回書くけど、どんな服を着ていたって演奏が素晴らしいことに変わりはなかった。ジーンズを着たおじいさんもブラボーって何回も言っていた。やっぱりメインは目の前の音楽だ!


日本のオーケストラも、パリのオーケストラもドレスを着て行く必要なんてありません。日本にもたくさんの演奏会があるので、行ったことがない人はぜひ気軽にクラシックに触れてみてくださいね。

つづく。

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