めっちゃ前の話だけどミュンヘンとザルツブルクに行ってきた②

TGVと呼ばれるフランス国鉄の新幹線みたいなものに乗って、まずはドイツのカールスルーエ中央駅に向かう。
TGVに乗るのは初めてのことで、当然日本の新幹線の乗り方とは違うためドキドキした。切符に書いてある席の番号のところに行ったら、座席の上の小さい電光掲示板に「この人はパリからカールスルーエまで乗るよー」みたいなことが表示されていたので安心した。

荷物置き場みたいなところがあって、そこにキャリーケースを置く。置き引きとかフランスあるあるなので、ずっと荷物置き場を見張りながら乗った。まあ、パンツくらいしか入ってないけど、、。

ストラスブールなどを通り越し、そろそろ乗り換え。乗り換え時間10分。切符を買ったときここだけは不安だった。だって、日本だったら「あー東京駅で○○線から○○線の乗り換えかー、だったら10分はちょっと短いな」とかわかるけど、カールスルーエ中央駅なんて見たことも聞いたこともないんだから、乗り換えに実際どのくらいかかるのか検討もつかない。というかそもそも、フランスの電車が時間通りに駅に着いてくれるかどうかもあやしいのに。

結局駅に着いたらダッシュしてなんとか間に合った。次はドイツ国鉄。もちろん席の探し方がわかるわけでもなく切符には「二等席のとこならどこでも座っておっけー」って書いてあったので自分が乗った車両が二等席なのかなんなのかよくわからなかったけどとりあえず座った。まあ、自由席だし大丈夫っしょと思っていた。


当たり前のことなんだけど、さっきまでまわりの乗客もアナウンスも全部フランス語だったのに、電車を乗り換えただけで周りが全部ドイツ語に変わった。これはとっても不思議な気分だった。となりのおじさんが読んでるのもドイツ語の新聞、駅員さんにも切符を見せたら「ダンケ!」って言われる。
海も空も渡っていないのに、言語がまるっきり突然変わるなんて、島国出身の私からしたら不思議すぎる。世界ひろ、と思った。

そんなことを思っていたらいきなりドイツマダムに「私ここの席なのよー(独語で話しかけられたので当然わからないけどたぶんそんな感じのことを喋ってたと思う)」と話しかけられた。えー、ここ自由席ちゃうんかい。と驚きながら、あーソーリーとか言って席を立った。
えー、じゃあ私の席どれ、、。と思ったときにはもう席は全部埋まっていた。

そこでやっと気づいた。日本の新幹線のように自由席、指定席で車両が別れているのではなく、席ごとの電光掲示板に行き先が書かれている席は指定席、行き先が表示されていない場合は自由席、みたいな感じだった。(伝わる?笑笑)たぶん。
えーーん、そんなのわかんないよー。みんなミュンヘン行くから空いてないよー。

1時間立ちでドイツの電車に揺られるむつみ。大学のときなんて毎日こんな感じで通学してたんだから、、と言い聞かせる。
ドイツ国鉄で、満員の総武線に想いを馳せるむつみであった。

つづく。

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