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西地中海クルーズ第4日目

少し風があっって夜次の気候地へのクルーズ船での航海は少しだけ揺れていたが、問題なく眠れたし、翌朝はフローレンスとピサの両方に行けるリボルノ港に寄港した。リボルノ港は小さな港だが、よく整備されており、近くにはトスカーナ州の歴史を物語る大きな要塞が残っている。ロイヤル・カリビアンのオプショナル・ガイド付きツアー(Best of Florence and Pisa)に申し込んであった。トスカーナ州の東中央に位置するフィレンツ(フローレンス)と南部に位置するピサへは、どちらの場所にもバスで片道1時間半くらいかかるので、出発は朝8時45分で10時間半に及ぶ丸一日のツアーであった。
 このツアーにはバスが4台ほどで行ったが、2番目のバスで往復した。バスの中ではベテランの男性ガイドさんがジョークを交えながら、到着するまで喋り続け、史実に基づきながら、説明してくれた。まず、イタリアのトスカーナ州の州都であり、ルネサンス時代の数多くの傑作と建築で知られているフォローレンスに着くと、その代表的な観光スポットのブルネレスキの設計によるテラコッタ・タイル張りのドームと、ジョットの鐘楼で有名なドゥオーモ(大聖堂)を訪問した。我々を含め、米国や欧州各地などからの観光客が多く訪れていてどこも混雑していた。アカデミア美術館にはミケランジェロの「ダビデ像」、ウフィツィ美術館にはボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」やダヴィンチの「受胎告知」が展示されているのだが、それぞれ中に入ってゆっくりと鑑賞する時間はなかった。
 シニョーリア広場(Plaza della Signoria)、サンタ・クローチェ聖堂(Piazza di Santa Croce)、ミケランジェロ広場 (Piazzale Michelangelo), ヴァツキオ橋(Ponte Vecchio)など主な観光スポットをガイドの話を聞きながら歩き回わった。途中で大きな歴史ある古い建物にあるレストランに入り、ワインを飲みながら2種類のパスタとバケットを食べながら昼食を食べた。量的には少し物足りなさがあったが、パスタは美味しかった。
 その後、バスに戻り、また1時間余りかけて、ピサの斜塔で有名なピサへ向かった。バスが停車した場所からは結構歩いて、ピサの斜塔とピサ大聖堂があるドウオモ広場(Piazza del Duomo)を訪問した。ここもあふれんばかりの観光客で、いなピサの斜塔を支えるスタイルの写真を撮って記念に残していた。もちろん、私たちのその慣例に習って、同様の記念写真を撮ったし、良い思い出となった。ピサの斜塔へ登ることもできたが、長い列ができており、時間的に余裕がなかったし、それほど眺望の良くないかなと思い、諦めた。トイレは途中にあるマクドナルドで済ますようにとガイドに言われていたので、バスの駐車場に戻る前に利用したが、一人0.75ユーロの利用料金を取られ、しかしそれほど綺麗に清掃されておらず、がっかりさせられた。
 1時間余のバスでの移動後、クルーズ船のある港に戻り、定時の夕食時間位は間に合わなかったが、荷物を置いて、すぐにダイニングルームに行き、その日のデイナー・コースを美味しく食べた。
 かなり歩き回り、丸一日のバス旅行であったため、疲れてはいたが、夕食後にシャワーを浴びて、午後9時からのアイススケートショーを見に行って、1時間の華麗で素晴らしいスケートボード技術を披露してくれたショーを楽しんだ。スケーターには2人の日本人女性もおり、単独でのものやペアでのパフォーマンスで中心的な役割を演じていた。<続く>


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