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【 13日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2022年度 医療情報システム系 問11~問15

【 目標 】


◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】


◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格。
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す。

【学習の流れ】


◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める。(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施。
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施。
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる。


【 2022年度 医療情報システム系 】


<問11>
訪問看護業務支援システムで作成しないのはどれか。2つマークしなさい。


<解答群・解答>
1) 訪問看護報告書 ×
2) 訪問看護計画書 ×
3) 訪問看護指示書 〇
4) 訪問看護記録書Ⅱ ×
5) 居宅サービス計画書 〇

<解説>
訪問看護報告書、訪問看護計画書、訪問看護記録書Ⅱは、訪問看護師が訪問時に必要な情報を記録し、連携や情報共有を円滑化するために使用される
一方、訪問看護指示書、居宅サービス計画書は、他の関係者(医師やケアマネージャーなど)が作成し、訪問看護師に対する指示やケアの全体的な計画を示す文書である

◆ 訪問看護業務支援システム
訪問看護師や在宅医療の専門職が、訪問看護業務を円滑に行うための情報管理や業務支援を備えたシステム
訪問看護師の業務効率化や安全性向上、情報共有の促進など、訪問看護の質の向上を目指している

1) 訪問看護報告書
訪問看護の実施内容や、患者の状態を記録する文書
訪問看護の訪問先や訪問日時、患者の症状や体調、処置や医療行為の実施内容、薬剤の投与状況などが記載される

2) 訪問看護計画書
患者の在宅ケアを計画する際に使用される文書
訪問看護師が患者の健康状態やニーズを評価し、ケアの目標や具体的なケアプランを記載する
患者の病状、医療処置、薬剤投与、傷の処理、家族や介護者のサポートなど、訪問看護に関わる全般的なケア内容が含まれる

3) 訪問看護指示書
訪問先でのケアや、処置の指示を記載する文書訪問看護師が、医師の指示に基づいて具体的なケアや処置を行うために使用される
訪問看護業務支援システムでは、訪問看護指示書の作成や管理は行われない

4) 訪問看護記録書Ⅱ
訪問看護の実施や患者の状態の記録を行う文書訪問内容や処置、患者の状態の変化、医療機器の使用、薬剤の投与状況、家族や介護者とのコミュニケーション内容などが詳細に記録される

5) 居宅サービス計画書
在宅でのサービス提供のために作成される計画書
訪問看護に限らず、在宅サービス全般の計画や提供内容が記載される
訪問看護業務支援システムでは、居宅サービス計画書の作成や管理は行われない

<問12>
健診システムについて誤っているのはどれか。

<解答>
1) 検査結果と合わせて検査診断レベルを管理する ×
2) 過去の検診結果も含めた検診結果報告書を出力する ×
3) 審査支払機関に対し診療報酬点数に基づいた請求を行う 〇
4) 受検者IDを発行する前に検査オーダ入力する場合がある ×
5) 検診コース単位(人間ドック。定期検診など)の予約ができる ×

<解説>
健診システムは、診療報酬の請求には直接関与しない
診療報酬の請求は通常、医療機関の事務担当者が行う

◆ 健診システム
健康診断や検診の管理や予約、検査結果の管理などを支援するシステム
診療データの管理や報告書の出力、予約管理など、健診に関連する業務の効率化を支援するために使用される

<問13>
地域医療連携システムの課題について誤っているのはどれか。


<解答>
1) システム維持費、更新費を誰が負担するかは課題である ×
2) SS-MIX2データが媒体あるいは中央保管されている場合、データ更新の確認が課題である ×
3) 電子カルテが異なるベンダーに更新された場合、更新前のSS-MIX2データの維持が課題である ×
4) マイナンバーカードの個人番号が登録可能となれば、保存された個人番号のみで名寄せが可能となる 〇
5) SS-MIX2データを各医療機関から毎回取得する場合、各医療機関のサポートが継続される必要がある ×

<解説>
マイナンバーカードの個人番号が登録可能となっても、それだけで名寄せが可能になるわけでない
個人番号だけではなく、患者の氏名や生年月日などの情報も照合されることが一般的である
そのため、マイナンバーカードの個人番号の登録が可能になっても、他の要素との組み合わせが必要であり、単独での名寄せは行われない

◆ 地域医療連携システム
医療機関や関係者が相互に患者の医療情報を共有、連携するためのシステム
地域内の医療機関や診療所、薬局、介護施設などが、患者の医療情報を適切に共有・閲覧可能になることで、連携した医療・介護サービスの提供や患者の医療安全の向上を図ることができる

◆ 名寄せ
複数のデータや情報を結び付けて、同一の個人や対象を特定することを
データの中に個人や対象に関する異なる情報や識別子が存在する場合、それらを組み合わせて、同一の個人や対象を一意に識別するために名寄せが行われる

<問14>
自らが利用した医療保険に関連する情報のうち、デジタル庁が提供するマイーポータルで確認できないのはどれか。


<解答>
1) 薬剤情報 ×
2) 医療費通知情報 ×
3) 健康保険証情報 ×
4) 放射線画像情報 〇
5) 特定健診結果情報 ×

<解説>
放射線画像情報は通常、マイーポータルで提供されない情報
放射線画像は医療機関が保有する大きなデータであり、セキュリティやプライバシーの観点から直接的に一般の個人に提供されることは少ない

◆ マイーポータル
個人の健康情報や、社会保険に関連する情報を一元管理し、利用者が自身の情報にアクセスできるサービス

<問15>
紙カルテと比較した電子カルテの特徴として誤っているのはどれか。


<解答>
1) 情報の複製が困難である 〇
2) 運用変更の柔軟性が低い ×
3) 情報機器や情報端末の導入に労力がかかる ×
4) システムの使用方法の習得のために負担が生じる ×
5) 情報の一覧性がディスプレイの表示能力に制約される ×

<解説>
電子カルテでは、データの複製やバックアップが簡単に行える
データをコピーして他の医療機関や関係者と共有したり、バックアップを取ることで、情報の保存や災害時の復旧が容易になる




【 今日のまとめ 】


◆ 訪問看護業務支援システム

訪問看護師や在宅医療の専門職が、訪問看護業務を円滑に行うための情報管理や業務支援を備えたシステム
訪問看護師の業務効率化や安全性向上、情報共有の促進など、訪問看護の質の向上を目指している

◆ 訪問看護報告書

訪問看護の実施内容や、患者の状態を記録する文書
訪問看護の訪問先や訪問日時、患者の症状や体調、処置や医療行為の実施内容、薬剤の投与状況などが記載される

◆ 訪問看護計画書

患者の在宅ケアを計画する際に使用される文書
訪問看護師が患者の健康状態やニーズを評価し、ケアの目標や具体的なケアプランを記載する
患者の病状、医療処置、薬剤投与、傷の処理、家族や介護者のサポートなど、訪問看護に関わる全般的なケア内容が含まれる

◆ 訪問看護指示書

訪問先でのケアや、処置の指示を記載する文書訪問看護師が、医師の指示に基づいて具体的なケアや処置を行うために使用される
訪問看護業務支援システムでは、訪問看護指示書の作成や管理は行われない

◆ 訪問看護記録書Ⅱ

訪問看護の実施や患者の状態の記録を行う文書訪問内容や処置、患者の状態の変化、医療機器の使用、薬剤の投与状況、家族や介護者とのコミュニケーション内容などが詳細に記録される

◆ 居宅サービス計画書

在宅でのサービス提供のために作成される計画書
訪問看護に限らず、在宅サービス全般の計画や提供内容が記載される
訪問看護業務支援システムでは、居宅サービス計画書の作成や管理は行われない

◆ 健診システム

健康診断や検診の管理や予約、検査結果の管理などを支援するシステム
診療データの管理や報告書の出力、予約管理など、健診に関連する業務の効率化を支援するために使用される

◆ 地域医療連携システム

医療機関や関係者が相互に患者の医療情報を共有、連携するためのシステム
地域内の医療機関や診療所、薬局、介護施設などが、患者の医療情報を適切に共有・閲覧可能になることで、連携した医療・介護サービスの提供や患者の医療安全の向上を図ることができる

◆ 名寄せ

複数のデータや情報を結び付けて、同一の個人や対象を特定することを
データの中に個人や対象に関する異なる情報や識別子が存在する場合、それらを組み合わせて、同一の個人や対象を一意に識別するために名寄せが行われる

◆ マイーポータル

個人の健康情報や、社会保険に関連する情報を一元管理し、利用者が自身の情報にアクセスできるサービス

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