渡辺美里さん。

僕の青春を彩る音楽と言えば、それは間違いなく渡辺美里さんだ。

あのまっすぐで力強い歌声。たくさんの夢と希望をそのパワフルな声に乗せ、未だにそのイメージを崩さない素晴らしいボーカリストだと思う。

渡辺美里と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは『My Revolution』だろう。

この頃から小室哲哉さんの楽曲の才能は神がかっていた。

しかし、たくさんある楽曲の中で僕が一つだけ心に残る名曲を選ぶとするなら、それは『Believe』だ。イントロから泣きそうになるくらい素敵な入り方。美里さんの書く詞はいつだって優しい言葉に満ちている。

夢を夢のままでは終わらせないでいて

平凡すぎる毎日と今をなげくよりも　追いつく自分の弱さを追いこしてゆきたい

西武スタジアムの20周年ライブは行けなかったけど、

渡辺美里 スタジアム伝説 FOREVER 1986 ~ 2005 BORN FINAL (完全生産限定版) [DVD]

これまでのスタジアムの思い出がぎっしり詰まったDVDボックスは持っている。まだ学生だったから行きたくても行けなかった美里のライブ。

noteではすっかりジャズプレイヤーになってしまった大江千里さん（↓後ろで弾いてる方ね）との楽曲『10years』も何とも言えない気持ちになる10年刻みの過去と未来。

あれから10年も　これから10年も

振りむかない　急がない　立ちどまらない

大きくなったら　どんな大人になるの　周りの人にいつも聞かれたけれど

時の速さについてゆけずに　夢だけが両手からこぼれおちたよ

たいせつなものは何か　今も見つけられないよ

今こうして改めて動画再生しても、色あせる事のないエネルギーを感じる。

僕が歌うことを好きなのも渡辺美里さんの影響だ。あんなに伸びやかな歌声で全身からほとばしる生きている実感を味わえたらどんなにいいだろう。

スターになる人はやはり違う。たくさんの人々を元気にする力を持った人は周りがほっておかない。

時代を牽引したスターにはお金や名声はもう十分だろう。

たとえば歌が仕事と割り切るなら、とっくに引退して悠々自適な生活を送ってもいいだろう。

目的を見失って大衆の前から姿を消す人がいる一方で、誰かの力になるために歌い続ける人がいる。

本物のプロはファンの期待を裏切らない。とんでもないプレッシャーに耐えて、それをも乗り越えるだけの情熱を持っている。

昔のような大舞台に立てずとも、自分を見失わず応援してくれるファンがいる限りマイクを離さない。

にしても、小室さんの作った曲はホントに名曲ばかり。

引退して、悲しいね。