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もう一冊の本の下書きを書き出してみた。

今日の記事は、僕がいずれYouTubeで収益が出せた時に出そうと思っている電子書籍の下書きです。

もちろん今の僕は収益には全く関係が無いのですが、この一年間を振りかえる記事にもなるので、下書き保存を兼ねて公開してみます。

編集する箇所も多々あると思いますが、下書きなのでお許し下さい。

僕が経験したことに興味がある方は、お読み下さいね。

あなたに何が気づきがあれば書いた甲斐があります。

あるといいな。

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<ど素人の僕がYouTubeを収益化するために学んできたこと>

はじめに

僕には何もない。不特定多数の人がこぞって見るような面白いエピソードもなければ、役に立つような情報も持ってはいない。

今これを書いているのは、YouTubeを始めてからもうじき1年間が経つ現在で、僕の登録者数は2桁止まり。原因ははっきりしている。面白くないからだ。さらに言えば、誰も僕のチャンネルの存在を知らないからだ。

しかし、誰も、ではない。

僕の知り合いでチャンネルを知っている人は今の登録者数よりももっと少ない。1桁だ。

その中のみんなが登録したとしてもそれ以上の数の人が登録してくれているのだ。

僕のチャンネルを世の中のほとんど誰もが知らないのも事実だけど、誰かが応援してくれているのもまた事実なのだ。

これが知り合いだけなら、辞めたい気持ちが強くなったかもしれない。

けれど、今の僕はサボりたいとは思っても、辞めようとは思いません。「サボりたい」の理由の中で一番大きな理由は、ちゃんとしたものを多くの人に届けたい。そうなると時間をかけて作ることになるし、作っている間にこれでいいんだろうか?という気持ちが生まれるということです。

自分に対する言い訳といえばそれまでですが、そうしているうちに時間が経っていきます。

更新数が少なければ、以前見てくれた人でさえ見ることを忘れます。だから収益化に至らないのでしょう。

元々、YouTubeに興味を持ったのは、メンタリストのDaiGoさんとイケダハヤト(イケハヤ)さんの影響です。

手持ちのスマホで簡単にできる、ブルーオーシャンだという言葉にひかれ、大好きな本がもっとたくさん買えたらいいなという気持ちから始めました。

さらに僕はnoteというものに出会い、そこで文章を書くことでいろいろと考え方が変わりました。

それまでの僕の人生を簡単にまとめると、僕は浪人生活で燃え尽きました。

最底辺の偏差値から始まった受験勉強は僕にとっては刺激的で、苦しくも楽しい体験でした。

よくある話ですが、自分にとっては背伸びした大学に入ることがゴールになってしまって、そこから先がー、僕にはありませんでした。結局、入りたい学部には入れなかったし、授業は予備校のカリスマ講師に比べてあまりに退屈で、自分から何かをしようという気持ちも生まれず、つまりは自分に向き合わないまま人生を過ごしてきたのです。

そんな僕が、戦国時代ならとっくにこの世にいないような年齢にさしかかりながら、自分よりもはるかに若い人たちの挑戦する姿を見て、遅すぎるスタートを切ろうと思ったのが去年のことです。

今までの僕なら、もう遅い、歳だしと簡単に諦めていたでしょうが、『嫌われる勇気』を読んで、原因論の考え方よりも目的論でいようと思えたのは、いろんなYouTuberさんのおかげではないかと思います。

はっきり言って、歳のせいにしてごまかす自分に飽きたのです。だって歳を取った人気のYouTuberさんだっていっぱいいるじゃないですか。

いくつになっても何かをするのに遅くはない。そして、今の時代には自己表現をする手段がたくさんあります。それを利用しないのは、単なる自分に対する言い訳です。

僕は世間的に見れば確かに歳だけれども、そもそも世間的にと思う僕の考え方は、アドラー的に言えば、課題の分離ができていない状態。

簡単に言えば、他人の目を意識しすぎているだけ。誰も僕のことを見ていないのにも関わらず、誰かが見ていると勝手に思い込んで、自分のことしか考えていない。しかもその自分を今までの枠の中に閉じ込めようといろんな言い訳を創り出す。そんなところだけクリエイティブな能力を発揮するのです。

もう辞めよう、そんな生きれば生きるだけ後悔を重ねて、何とか自分の人生を正当化し、このまま何も残さないまま生きていく人生はつまらない。考え方しだいで人は変わるし、人生も変わる。

何をやりたいのかは分からないけれど、自分には何かができるはずだと思いながら、結局何もしないまま過ごすだけの人生を僕は辞めようと決意しました。

そこで、YouTubeを始めることにしたのです。

繰り返しになりますが、今の時点では収益化には至っていません。登録者数1000人と総再生時間4000時間という条件には程遠いところにいます。

さらに昨年はブルーオーシャンだと言われていたYouTubeの市場は、昨今の事情で有名人を始めとする多くの人がやることになり、一人あたりの視聴時間は有限なので、気に入ったチャンネルしか見ないという状況になりました。

つまり、新規の登録者が増える可能性もどんどん無くなっています。

それでも、僕がする理由は何か?

それは今のところ、自分を表現する媒体としてはYouTubeが優れているということと、収益化や宣伝効果においてはまだまだ他の物よりもチャンスがあるということです。

しかし、いくらYouTubeを始めるのが手軽であっても、継続するのは難しい。

たとえば、あなたがかわいい犬を飼い始めたとします。それをスマホに撮って、アップするのはすぐにできます。

そして、そのかわいいだけの動画がたまたま見られたとしても、次からまた見てくれる保証はありません。自己満足で終わるのならそれでいいのですが、収益化を考えると、次はどうすれば見てもらえるかを考えないといけなくなります。

動画の分数を短く編集したり、テロップをつけたり、他の犬の動画を見て研究したり、そこであなたは気づくでしょう。誰でも簡単に始められる動画はすでに無数に挙がっていることに。

人が考えることにそんなに大差はありません。

もしも、自分の作りたい動画が無ければ、そこには需要が無いか、本当にあなただけにしか作れない斬新な企画でしょう。

いずれにしろ簡単に視聴回数は増えないし、続けて見ようと登録してくれる人はすぐには増えません。

自分のチャンネル宣伝もさることながら、人をひきつけるネタを洗練し、作り込まないといけないので、時間も、場合によっては費用もかかります。

多くの人気YouTuberさんが言っているように、そんなに簡単にバズったりはしないのです。

YouTube講演家というジャンル?を作った鴨頭さんでもここ2年でやっと収益化に至ったと告白しています。

ましてや僕は何の肩書きもない無名の人間です。影響力はゼロに等しい。

けれども、僕は収益化を諦めません。目標が無ければどこに向かっていいか分からないから、とりあえず何かを成し遂げたと実感するために第一段階の目標として収益化を考えています。

YouTubeはいろいろと実験するには楽しい場所です。

面白いと思ってもらえた動画は視聴回数や評価に現れます。

さらに学びがたくさんあります。

自分の話し方の癖や動画の見せ方、何でも全部自分で作らないといけませんが、その分、自分で直すことができる。

次の動画を作る上での気づきが生まれます。これが本当のクリエイティブではないでしょうか(笑)

長くなりすぎました。では、これから僕がYouTubeで学んできたことをここに残していきたいと思います。この文章が本になり、世の中に出せることを夢見て。


1.YouTubeを始めてみた

手元の日記によると、初めてYouTubeに動画を挙げたのは、2020年の1月8日とあります。

めったにつけない5年日記にわざわざ書いているくらいですから、いかに自分にとってワクワクした出来事かがうかがえます。

しかし、そこに書かれている初めて作った動画の自己評価は、

声のトーンが低い
テンションが低い
笑いが無い

と否定的なものばかりでした。

それでも僕は動画を作ってみたかったし、誰かの目にさらしてみたいという自己顕示欲と承認欲求に勝てませんでした。

とりあえず手持ちのiPadにマイクをつなげて、スライドショーのような感じでnoteを紹介してみました。

できた動画は編集もない、ただの画面収録のものでしたが、見てびっくりしました。

自分としては、上の3つをクリアしていると思っていたのにも関わらず、ボソボソと一定のトーンで話しているだけだったのです。

僕はわりと話が上手い方だと勝手に思い込んでいました。

でも、それは限られた身内の中で共通の話題を僕が一方的に話しているだけで、聞き上手の周りの人に助けられているだけだと気づきました。

僕のことを知らない人から見れば、拙い紹介動画でしかありません。

客観的に見て、まだまだ改善の余地があるなと思いました。

自分のイメージとのギャップには凹みましたが、動画作成については知らないことだらけで、今と比べるとワクワク感があったと思います。

今の自分だったら、あまりの素人臭さに恥ずかしい動画ですが、その動画を見ると、その頃の気持ちを思い出します。なぜなら1年後には夢があったからです。

取らぬ狸の皮算用。人は未来に過剰に期待するものです。未来に希望が無ければ前向きにはなれませんから、それはごく自然な感情ですが、自分の能力以上を期待するものです。

人のことならすぐに批評家になれるのに、自分のこととなると冷静に見れないもので、1年後の僕は、結局あの頃思い描いた状況には至っていません。

顔出しをしたくない僕は現在Vyond(ビヨンド)という有料のアニメ動画作成ソフトを使って本の内容を紹介してみたり、キャプチャーボードで取り込んだゲームプレイ実況を月に数回するだけで、このまま収益化せずに終わっていきそうな気持ちになりつつあります。


ここからはなぜ僕の動画は見られないのか?に対する分析です。

僕が考える主な原因は、

単純に面白くない
更新頻度が遅い
宣伝が足りない

といった所です。

面白い動画というのは定義づけるのが最も難しいです。見る人によって評価は異なるから仕方ないですね。

ウケる動画の基準は、初心者向けの分かりやすい解説動画だそうです。

そこで、エンタメ系よりも学ぶ系の動画を目指している僕は、とにかく分かりやすいものを作ることを一番に心がけています。

分かりやすいというのも人によって変わるので、具体的には、

声が聞き取りやすい
説明が丁寧である
適当な紹介ではなく、台本を作り込んでいる
アニメの表現が理解を促すのに適切である
不快感を与えない

という感じ。

ウケているかどうかは明確です。多くの人が見ているかどうか、を基準としています。

もしも視聴回数が多い動画があれば、何が良かったのかを考えます。

大抵は、扱っているテーマが良かったはずです。

であれば、そのテーマをさらに深く掘り下げた動画を作ってみる。それがウケなければ別のテーマを考える。この繰り返しです。動画作りを続けるうちに、無駄な言葉に気付いたり、説明の仕方や話し方も改善されていきます。

あなたが作った動画にはきっかけがあり、手本にした誰かがいるはずです。

自分で動画を作ってみたら、その人も含め、多くの人気動画を見て勉強しましょう。

たとえば、僕はVyondというアニメ作成ソフトを使っているので、同じソフトを使っている人の動画は扱っているテーマもさることながら、その中で使われているアニメ演出を学んでいます。

どうやったら、同じアニメが作れるのか、どういうタイミングでそのアニメを画面に出すのか、どういった時にテロップを出すのか、どんなフォントを使ったら効果的か等々。

実際に自分で作ってみて、いろんな気づきを得ます。

それをそのまま使うことは避けますが、自分なりにアレンジする楽しさがあります。

ここでVyondというソフトの話をもう少ししますと、僕はこのソフトに年契約で10万円を払いました。収益が生まれていないので、全くの赤字です。

しかし、今年は幸いにも全国民に同額の特別給付金が支給されましたので、偶然プラマイゼロになりました。

この事を僕はタダで経験させてくれたと考えています。

でも、来年からは本当に自腹を切らないといけません。ソフトを使った動画作成にはたくさんの学びがあったので、後悔はしていませんが、せめてソフト代くらいは相殺したいものです。

次回の契約更新の時には現在の一番高いプランより、一番安いプランにしようと思います。いくつかの制限はありますが、自分にとっては使わない機能も多く、最低限のプランでも十分だと思えたからです。

そのプランにすると月契約よりもお得な年契約で3万円かかります。アメリカのサイトと契約するので、ドルの変動はありますが、月額に直すと約2500円。

つまり、これが僕が最低限収益化しないといけない金額になります。少なくとも1年後には3万円の収益が出せていないと赤字です。実際には、動画で紹介する書籍代などがかかっているので、もっと欲しいところですが、現在収益ゼロの僕にはなかなかのハードルです。

ただし、読んだ本や動画作成にかけた時間は僕にとって、かけがえのない貴重な経験です。これにはお金に替えられない価値があります。誰に引き継ぐこともできない僕だけの財産です。

たとえば今書いている文章は、経験のない僕だったら書けないことばかりです。これを読んでいるあなたはおそらくその経験を知りたくて読んでいるのだと思います。

無名の僕が紙の本を出すのは相当ハードルが高いですが、今はこうして簡単に電子書籍という形で、どこかの誰かに簡単に届けることができます。経験には価値があるのです。

2.更新頻度について

更新頻度が低い点については、とにかく一つの動画を作る時間がかかりすぎるのが原因です。

10分の動画を作るのに最低10時間はかかります。これは単純に動画を作る時間ですが、紹介する書籍は何回も読み込まないと紹介できません。台本も作らないといけないので、実際はもっと時間がかかります。

仕事をしながら作るとなると、月に2本作るのが自分の限界だなと思っています。実に甘い設定ですが、今のところこれが実情です。

現在僕は約10万円の契約をしていますから、利益を出すには、月に8000円分の動画を作らないといけません。2本なら1本あたり4000円の利益になります。しかし、実際は全く収益がないので赤字です。

単純に更新頻度を上げるだけなら話は簡単です。手抜きをして作ればいいのです。しかしそれでは今見てくれている人も離れてしまうでしょうし、何より自分が楽しくありません。

そこで最近考えているのが、短い動画を作るということです。

たとえば10分の動画を作るとして、2分の動画なら5本作れます。

ただし、内容が薄くなるのでは意味がありません。

だから、一冊の本を分割して動画に挙げるということではありません。そうすると続きを見なければならなくなりますし、動画をアップロードした後で全体のバランスから作り変えたくなることもあるので非効率です。

そこで、書籍紹介の動画は今まで通り続けるとして、その間を埋めるように1つのテーマで完結する短い動画を更新するようにすればいいのではないか?と思いつきました。

短い動画を作るメリットは、長い動画を最後まで作るモチベーションを保つよりも楽ですし、動画経験を増やすことで学びが増え、よりクオリティの高い動画を作ることにつながる点です。

また作成時間が短いということは、日々の生活サイクルの中で作る機会も増やせます。

仮に2分程度の動画なら20分で作れるので、下準備を考慮に入れても1時間程あれば作れるはずです。

この発想になったきっかけを考えてみると、それはこのVyondというソフトの特性に依るのではないかと思います。

僕がやっている書籍動画はホワイトボードアニメーションと呼ばれるものになります。

僕がYouTubeをやってみて、最初に挫折感を覚えたのは、ネタが無いということでした。

自分には語るものが無い。あるいは誰かに語る価値のあるネタが無い。

YouTubeをしたいのに、するものが無いのです。

もしかしたら、今これを読んでいるあなたもそうかもしれません。

その頃、僕がよく見ていたチャンネルに現在は引退されているモチベーション紳士さんという、とても分かりやすくて素敵な書籍紹介の動画がありました。

知性のある落ち着いた声には誠実な人柄がうかがえ、無駄のない説明に加えて、何よりお名前の通り、モチベーションを上げるセリフがあふれていて、毎回感動していました。

その時の僕はただの常連のお客さんでした。

絵が描けない僕は、独特の手書きイラストで説明される動画にリスペクトしつつ、自分の拙い動画に対する劣等感でいっぱいでした。

ああ、僕の動画には全く何も足りていない。世の中にはこんなにスゴい人がいて、当然のように評価を受けている。やっぱり、やっぱり、やっぱり、自分にはYouTubeなんてできやしない。

文章を書くことは好きだし、いつか本も出したいけれど、心のどこかでムリムリムリとジョジョ並みに連呼する僕がいる。

今までだって何もしてこなかったじゃないか。

そんな風に諦めている自分がいました。

諦めるのは実に簡単です。人は低きところに流れていきます。

ただ、僕が今までの自分と違ったのは、そんな自分に飽きたということです。

何か方法があるのではないかといつも思っているということです。

そうすると不思議なことに解決策が目につくものです。いわゆるカラーバス効果ですね。

ちょっと話はズレますが、自分が知らない言葉が出てきた時、自分で調べようとする人とそうでない人の差は大きいと思います。

たとえば今、カラーバス効果という言葉を知らないとして、調べようと思えば簡単にできますね。

指でなぞってネットで調べるだけです。

僕が若い頃は、知らない言葉があると調べるのに辞書や関連する本が必要でした。非常に手間がかかったのです。その分だけ調べて学んだことはなかなか忘れないというメリットがあったのですが、今なら指先一つであっという間に調べられます。

一応説明しておくと、カラーバス効果とはある特定の色を意識すると、まるで水を浴びるようにその色に対する意識のアンテナが立ち、目に飛び込んでくるというものです。

養老孟司さんの大ベストセラー『バカの壁』の冒頭には、妊娠をテーマとする映像を大学生に見せたところ、男女の反応が全く違ったというエピソードが紹介されています。

男性は妊娠に関心のある人が少ないので、大して映像を見ていませんでしたが、女性は違います。つまり同じ映像を見ていても関心の度合いによって受け取る印象が違うということです。

カラーバス効果も同じです。

いつも見ている風景も、赤色に注目すると、赤だけが目に飛び込んでくるように感じます。

注意書きには目を引くように赤色が使われています。信号の赤、赤い車、赤い服、あなたは普段何気に使われている赤の効果を考えるようになるでしょう。

話を戻しますね。

僕はYouTubeについてアンテナを立てていました。意識的に、あるいは無意識に。

YouTubeというものは、自分が見ている動画に近いものがホームに溢れかえります。

そこで、似たような書籍紹介の動画をなんとなく見ていると、おや?と思いました。

あれ?

あれれ?

このイラストってモチベーション紳士さんと同じじゃないか?

えっ?これはどういうことだ?

僕は自分で調べる人です。

だから当然のようにネットで調べてみました。

そこでvideo scribeというアニメ作成ソフトがあることを知りました。

そうか、このソフトを使えば、僕もあのモチベーション紳士さんみたいな動画が作れるんだ。

絵が描けない僕でも作れるんだ!

僕は嬉しくてたまりませんでした。

顔出しせずに、しかも自分の紹介したい本の内容を誰かに伝えることができる。もしかしたら、これはイケるかもしれないゾ!

始める時は楽しく、希望に満ちています。1年後の結果を知らない僕はのん気なものです。

しかし、時間を巻き戻すことはどんな人にもできません。過去の自分がいないと、今の自分も存在しません。過去の自分に縛られたくはないですが、明日の自分は今日の自分の、過去の自分のいい所を積み重ねていくことで生まれると僕は思っています。

僕は早速、video scribeを使ってみることにしました。こちらは買い切りで約8万円のプランもありますが、年契約で16000円ほどの格安プランがあります。1ヶ月にすれば1300円ほど、とりあえず始めるのにはなかなかお得な価格です。

本一冊程度のお金で自由に動画を作ることができるなら、安すぎるくらいです。気に入れば、買い切りにすればいいわけだし。もちろん自分が使いこなせるのか不安はありましたが、とにかくやってみたくて契約しました。

結果から言うと、自分にとってvideo scribeはVyondと比べて使用感に癖がありました。

まず、日本語フォントが扱えないので、別のソフトで文字をイラストデータとして作る必要がありました。これはホワイトボードに文字を書くような感じで説明するアニメーション動画としては致命的に使いにくいものです。

ただし、これに関しては現在やっと日本語が使えるようになったので、問題はなくなりました。

しかし、次にやっかいなのが、音声録音が分断できないということです。

一度、録音ボタンを押すと、最初から最後まで通しで録音するしかありません。

ということは、アニメーションとナレーションのタイミングを話しながら、自分の感覚で合わしていくしかありません。これはなかなか難しいものです。実際にホワイトボードに書きながら説明するようにはいきません。

自分が作った動画とはいえ、次々に流れる紙芝居のようなアニメにうまくナレーションを合わせるのは素人の僕にはハードルが高すぎます。

これについての解決策は、動画編集ソフトを使うことです。

僕はMacユーザーなので、Macのソフトでしか説明できませんが、Macには標準でiMovieというソフトがついています。Windowsにも似たようなソフトやフリーソフトがあるでしょう。

そういった動画編集ソフトで、後から動画に合わせて細かくアフレコ録音すればいいのです。BGMや効果音が必要なら著作権フリーの音源をつけることだって可能です。

しかし、まだ問題はあります。

もちろんこれは僕にとっての問題であって、ソフトがダメだと言いたいわけではありません。ソフト自体は素晴らしいものですし、今後のアップデートで日本語表示のように、僕の理想に近づくことはあるかもしれません。その上で書き進めていきます。

最後の問題は、使えるものにアニメーションが無いということです。

video scribeを使ったことが無い人に、どういう風に作るソフトか説明するのは難しいので、興味のある方は、無料体験を利用してみて欲しいのですが、あえて説明するなら、ものすごく大きなホワイトボードの好きな場所に自分の見せたい絵をバンバン貼っていって、そこに文字を書き、見せたい順番でカメラ撮影をするイメージです。

外部画像も取り込むことができるので、絵が得意な人なら自分の表現したい絵で表現することも可能なので、ツールとしては十分ですが、絵が描けない僕には素材が全て。自分が紹介したい内容に合うものが見つけられなければ、文字だけで説明する退屈なスライドショーになってしまいます。

それならMacに標準でついているKeynoteやWindowsユーザーならド定番のプレゼンソフトであるPower Pointで事足ります。つまり、わざわざこのソフトを使っている意味が無いのです。

実際僕は、このソフトに出会う前はKeynoteでスライドショーを作って動画にしていました。しかし、イケハヤさんが自分も昔はスライドショーをしていたが、スクリーン動画と呼ばれる映画のエンドクレジットロールのような動画は収益化を禁じられるようになったので辞めたと聞き、顔出し無しで、収益化を目指すなら、Googleから動画として認識されているアニメーションしかないなと思ったのです。アニメーションは説明動画に向いているのも決め手のポイントです。

現在、こういったアニメによる書籍動画はたくさん増え、個人で片手間に作る更新頻度では競争には勝てないくらい、質の高い動画があふれています。ただ、有料ソフトなのでまだ使用している人は少なく、継続して作れる人はマコなり社長やイケハヤさんを始めとするビジネス系チャンネルよりは競争が少ないと感じています。

今から始めようとする人はどんなYouTubeチャンネルをするにしても他の動画とかぶらない独自のチャンネルを作ることができれば(まぁ苦労はないのですが)まだまだ可能性はあります。

YouTubeが終わったという人は、大抵はちょっとかじった程度の人です。人気YouTuberで終了宣言をする人は、他にメインとなる有料サロンやYouTubeの有料メンバーシップへの誘導を図っていますが、依然としてYouTubeから収益を受けつつ、別のビジネスへつなげる宣伝として使っています。そういう意味でYouTubeは終わっていません。母体であるGoogleさんに気に入ってもらえれば、最小のコストで絶大な広告効果が得られるツールです。

また話が脇道にそれましたね。これが僕の特徴なんです(笑)

素材が少なく、アニメーションが無いと理想の動画が作れないと分かった僕は、またここで迷いが生じました。しかし、相変わらず動画作成に対するアンテナは立て続けたままです。

そんな時、サラタメさんの動画に出会いました。

サラタメさんはモチベーション紳士さんと肩を並べるほどの、そして今では書籍アニメ動画で、圧倒的にトップに君臨している方です。

顔出しで書籍紹介をしている動画のナンバーワンは中田敦彦さんだと思いますが、サラタメさんはアニメ動画ではキングと言える存在でしょう。

サラタメさんのスゴい所は、お名前の通り、サラリーマンが見てタメになるように書籍の内容にプラスして、社会人経験を交えた独自の書籍活用法を教えてくれる点です。

『嫌われる勇気』や『7つの習慣』は読んだけど、それを実際の職場でどのように活用すればいいのか、たった10分ほどの動画で教えてくれます。これなら昼休みや行き帰りの電車の中で手軽に学ぶことができます。

一度見ればお分かりになると思いますが、テンポのいい卓越したトーク力と面白いアニメーションで飽きることなく、あっという間に最後まで見てしまう動画です。人気が出るわけですね。

ある時、サラタメさんがおっしゃっていましたが、台本にはものすごい時間をかけているそうです。現在はアニメ作成を外部委託されていますが、初期の動画ではvideo scribeやVyondで作成していました。

あれ?また話がズレてきましたね。

とにかく、僕はサラタメさんの動画で、どうやら他のアニメ作成ソフトもあるみたいだゾと気づきました。そこでVyondというソフトを知りました。

video scribeでアニメ作成の経験がある僕は、Vyondというソフトを抵抗なく試すことができました。無料期間の初日には、年契約をして動画を作り始めていたほどです。

僕が気に入った点は、video scribeでの不満点が全て解決できた点です。

どちらのソフトもアメリカンテイストのイラストになる事だけが残念な点ですが、Vyondには豊富なアニメーションがあり、テーマごとのテンプレートがあるので、キャラクターや色を変えるだけでもプレゼンソフトを使う感覚で、それなりにプロっぽい動画が簡単に作れます。

アフレコもシーンごとにできますし、アニメーションはゲージを左右に伸び縮みさせることで簡単に後からアフレコのタイミングと同期させることが可能です。パソコンのスペックや保存容量もクラウドサービスなので関係なく、パソコンをネットにつなげるだけです。

フリー音源や効果音も豊富。プランによって制限はありますが、日本語表示は全プラン対応で、外部画像データ、音声データ、フォントデータの取り込みもできます。

video scribeではもしも編集段階で動画に修正箇所があれば、ソフトで作り直して書き出した後で、編集ソフトで読み込むという工程が生じますが、Vyondは編集ソフトの機能も備えているので全部ソフト内で作れます。作った後はパソコンに書き出して、そのデータをYouTubeでアップロードするだけです。

もちろん必要であれば、そこからさらに編集ソフト等を使うことも可能です。

つまり、手間が少ないのです。

手間が少ないということは時間を節約できるということです。当然ストレスも減ります。多少高くても貴重な時間を節約できるなら僕には価値があります。

だから導入を決めました。

3.宣伝に対する僕の考え

僕は現在、西野亮廣さんのオンラインサロンに入っています。そこではリアルタイムで様々な経験からの学びが書かれています。

西野さんを知らなかった頃の僕は、数々のビジネスを成功させる天才軍師、現代の諸葛亮孔明のようだと思っていました。「亮」という文字もついていますしね。

しかし、実際にサロンで毎日更新される西野さんの文章を読んで分かったことは、地道にとんでもない量の努力を重ねているという超シンプルなものでした。

かつての僕が目にした西野さんの活躍は、そこから漏れ出るごくごく一部に過ぎません。

考えてみれば当たり前のことですが、西野さんも人間です。一人の人間が考えられることには限界があります。単純にたくさんの経験をして、いっぱい考えて分母を増やすしかありません。

そのための活動には資金が要ります。それを支援したいなと。
今はテクニックとか策略といったものは参考程度で、何より西野さんを応援することで、僕自身が前向きな気持ちになれるから入会しているというのが正確なところです。そういう気持ちが無くなったら、サロンから退会すると思います。単なるファンですね。

たとえば、あなたがあるアーティストのファンだとして、その人のライブに行き、会場でグッズを買った経験があれば分かると思います。そこにあるマフラータオルは、同じ価格で買えるタオルに比べれば品質が下がるはずです。利益が入っているからです。

極端な話、100円で買えるタオルにその人のロゴが入っているだけであなたは満足してそれを首に巻き、ライブの高揚感に浸るでしょう。

誰かにとって価値のある物は誰かにとっては価値の分からない物です。ファンってそういうものですよね。

西野さんが書かれた『革命のファンファーレ』の中にはこういう一節があります。

「売れない作品は存在しない。キミの作品が売れないのは、キミが売っていないだけだ。」

そして、売ろうとしない作品は存在していないのと同じだということを繰り返し話されています。

つまり、僕のYouTube動画はこの世に存在していないのと同じだから誰も見ていないわけです。

誰も通らない道端で商品を広げてもそもそもお客様になる人はいません。

ただYouTubeに夢がある点は、いきなりそこが大通りになる場合もあるという事です。あくまで可能性の話ですけど、実際に田舎の道端で何かを売るよりは現実的な話です。

売るには宣伝が必要です。

今の時代、売る人に信頼があればどこでも売れます。仮にYouTubeが何らかの規約変更でチャンネルごと閉鎖されても、その人に信頼があれば、売る場所さえあれば商品は売れます。

商品に人がついている場合は、全国のどこの店にも並んでいますよね。

キャラクターグッズは人気さえあれば、売れ続けます。最近で言えば、鬼滅の刃のグッズは今後もずっと売れ続け、作られ続けるでしょう。

人の場合も同じ、その人に信頼があれば効果は永続します。

『7つの習慣』でいう信頼口座ですね。

西野さんは日本中から嫌われてゴミ扱いされた時に、とにかく信頼を作ることに力点を置きました。その結果が現在につながります。

今やサロンメンバーが7万人を超えた存在でありながら、今日も明日もせっせと本にサインして、8年越しで作った映画のための宣伝をつづけ、遂に公開にまでこぎつけました。

有名人だし、それくらいはできるだろう、自分とは違うよ。

そう思いますか?

確かに彼は大人気のタレントさんでした。しかし、それゆえに芸人を辞めた時(ホントは全然辞めていませんが)にバッシングを受け、ゴミ人間になりました。

でも、それがきっかけで『えんとつ町のプペル』という分業制を用いた絵本ができ、その世界観が映画につながり、今なお多くの人の支えを受けて、エンタメを追求しています。ちなみに最新の著書は『ゴミ人間』です。彼がどういう状況からスタートして現在に至るかが書かれています。

そこにあるのは地道に毎日積み上げている「信頼」という貯金です。彼が世の中で話題になる時は、その貯金を切り崩している時です。

人は、日頃せっせと口座にお金を貯めている彼の姿を知ろうとはしません。

それを知っているのは支えているファンだけです。

つまり、日頃の人生に向き合う姿勢が無ければ信頼は生まれないということです。

だから僕は、フォローバックばかり求めるフォロワーさんを求めません。僕にフォロワーが少ないのは、僕に信頼が無いから、ただそれだけです。

信頼を作るには日頃の姿勢から。

この事をいつも念頭に置いています。

4.とりあえず毎日投稿しなさいということ

さて、YouTubeを始めてよく言われるアドバイスに、毎日投稿や100本動画作成をすれば見えてくるというものがあります。

残念ながら、僕は毎日投稿をできずにいますが、あと数本で100本になります。

書籍紹介動画はまだ20本ほどですが、もう一つのチャンネルでは、いろいろと動画を挙げていて、現在はゲーム実況をしたりしていますが、それを合わせるといつの間にか100本に手の届く量になっていました。

自分では全く意識していなかったのですが、最近その事に気づいて、ふと100本アドバイスを思い出しました。

さて、ほとんど視聴されていない僕の動画ではありますが、ここで実際の率直な感想を書きたいと思います。

初期の頃の動画に比べれば、トークは多少マシになったような気がします。あとは、表現する手段をたくさん持ったという事が大きな進歩ではあるしょう。こういった経験が無ければ、ここまでの文章は生まれていません。

実はここまでの文章を7時間ほどかけて一気に書き上げているのですが、YouTubeを始めた事でこんなに書くことがあったのかと自分でも驚いています。

イケハヤさんはかつて100本続けられるだけでもなかなかできない、それだけでも始めた人の数十%に当たるとおっしゃっていました。

現在は状況も違うのでまた意見も変わっているでしょうが、僕はサボった時期や迷った期間はあったものの、この一年間ずっとYouTubeのことを考え続け、何とか動画を発表してきました。

この文章を書いているのは2020年の12月27日です。今年を振りかえった時に、理想としたものに届いたとは言えませんが、未だに動画を作りたいという意欲があることは自分の中で大きな変化であったと思います。

来年は全く別のものに興味を持っているかもしれませんが、今日の延長線上に未来の始まりがあると思います。その意味で100という数字の正当性はともかく、多くの動画を作ることは自分にとって素敵な経験となりました。

何も成し得ていないのに、YouTubeって恐ろしい。いや、そう思い込む自分が恐ろしいのか(笑)

毎日ただ時間をつぶすためにテレビや読書をして、無為に過ごしていた自分よりは今の自分の方が生きている実感があります。

生きがいというのはこういうことを言うのでしょうか。

生きがいと言えば、7時間もパソコンに向かって文章を書いているなんて、そしてまだまだこれからも書きたいと思う自分が今こうしているなんて、かつての自分には想像すらできませんでした。

自分が何をしたいのか分からない人は、時間を忘れるくらいに自分がのめり込めるものを探せば答えになるのかもしれません。そして、それが誰かの役に立つのならちょっと続けてみて下さい。それはきっと苦しくて楽しいものですよ。

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とりあえず今書けるのはここまでです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。少し早いですが、この一年お付き合い頂いたみなさん、本当にありがとうございました。

来年はもっと成長できる自分になりたいです。どうぞ今後ともよろしくお願いします。

スキはログインしていなくても押せます!ワンちゃんでも押せるほど簡単です。励みになりますので、ここまで読んでくれた記念に押して下さい。いくつになっても勉強は楽しいものですね。サポート頂いたお金は本に使いますが、読んでもらっただけでも十分です。ありがとうございました。