忘れられない人にさよならを
数年ぶりだ。火曜の夜から雲行きが怪しくなり、
38度を超えて、落ちて、また超えて、、、3日も寝込むことになった。
身内が寝込んだばかりだったから、これは感染性の発熱か何かに違いない。
それにしても、ここまで動けなくなったのはいつ以来だろうか。
まだ日も浅い契約社員なものだから、こんなに会社を休んで大丈夫だろうかとハラハラする。
最近はもっぱら調子がいい "つもり" だったが、ここまで身体がやられるというのは、はて、あれは空元気だったのか。
その証拠という訳でもないけれど、苦しいこんな時に、忘れようとしても頻繁に心をざわつかせる記憶が浮かんでくるから。
寒くなって温めて、熱くなって苦しくなって、また剥いで、息苦しさを繰り返しながら、思い出すのは以前は信頼していた3人のこと。
1人は前の会社の上司。かつては心から信頼していたけれど、退職のときにお金の約束を破られて縁が切れた。
あとの2人は友人。1人は誰よりも共感できるような、1人は誰よりもほしい言葉をくれるような…。でも誰よりも、関わって傷付いた気がする。
「信頼するほどに裏切られる」なんて思い込んだら人生が詰んでしまうから、そんなことはしないけど。まあ、始めの人に限っては信じる相手を本当に間違えたんだとは思うんだけど。
ただ、それ以外は、お互いの求めることや順序が違って失望しただけ。きっと悪意はないと何となく思える(1人は何も考えてないかも)。
本当は確証がほしかった。
でも、"何となく"でもいいよ。もう大人だから。
意志も感情も相反するのはいつものことで、その中から良いものだけを抽出してきたから、取り出さなかった半分が残っているみたい。
また会うかもしれないし、このタイミングで傷口は塞いでおこうか。
だって、再開しても「あなた」にはもう会えないから。
病み上がりに食べるステーキの血の味が鮮明に広がった。懸命に生きた証。当たり前だけど私、こうやって生かされてるんだ。
誰よりも感謝しているあなたへ。
いま望んだ生活が出来ていて、わたしは幸せです。
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