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空の青さを知りたい

見てきました、『空の青さを知る人よ』

僕は"あの花"ファン、"ここさけ"ファンなので見ないはずがありません!

※あの花とここさけは今作と同じ監督が手掛けている名作品です。

以下からはネタバレも含みます。

率直な感想

今作は前の2作品とは全く違う世界観でした。

でも、主人公あおいの純粋で不器用な想い、高校生"しんの"と大人"しんの"の真っ直ぐさと葛藤が見事に描かれていました。

正直、あの花のように泣けたり、ここさけのように音楽性が高く話の完成度が高い、というふうには感じませんでした。

でも、過去のしんのと現在のしんのすけを通して、理想と現実のギャップや周りの人との関係性を考えさせられました。

誰もが、昔の自分の理想になれるわけじゃない。

でも終わらせちゃいけない。諦めるのはまだ早い。

それを今一度感じさせてもらいました。

演技について

今回は前の2作品と違い、本業声優ではなく、俳優、女優さんを中心に構成されていました。

主人公のあおいは若山詩音さんという新人声優が担当ということで、かなり攻めたなというのが正直なところです。

実際、主人公あおいの声は演技的にもまだ若さが残るような感じ、不安定さがありました。

でも、長井監督が「オーディションの時の必死さがあおいとかぶったから」とおっしゃられていて、確かにあおいの"青くて不器用で真っ直ぐな"感情表現に合っているなと思いました。

驚いたのが吉沢亮さん!!!

プロの声優と言われても分からないくらいナチュラルかつ役に溶け込んでいました。

声質が男らしくて元気で優しさもあってと、しんのの"真っ直ぐでヤンチャで陽気な"性格にピタリとハマっていました!!圧巻、、、

今後も声優活動に期待ですね♪

あおいのお姉さん、あかね役は吉岡里穂さん。

あかねはあおいの小さい頃から母親代わりでもあって同年代の人よりも大人びている。

吉岡さんの声は優しくて包み込むような母性もあり、まさにあかね像にピッタリでした!

あかねの大人びていて落ち着いている部分としんのすけの事で思い悩む本音の部分をうまく使い分けていて改めて役者さんの凄さを思い知らされました。

主題歌

ご存知あいみょんの『空の青さを知る人よ』

そしてエンディングの「葵』

どちらもこの映画にドンピシャの素晴らしい楽曲です。

『空の青さを知る人よ』は劇中でしんのが歌う場面もあり、これまた違った魅力が出ていました。

映画のクライマックスであいみょんの歌声が流れてきた時は胸が熱くなりました。

歌詞の『1番弱い自分の影』のところでいつも涙が出てくるんですよね。

これからは青空を見るたびにこの映画を思い出して、自分の1番弱くて大切な感情が浮かび上がってしまう気がします。

まとめ

今作は内容、音楽、映像含め自分の中の"青い"気持ちを鮮明に蘇らせていただきました。

やっぱり、夢は何歳になっても諦めちゃいけない気がします。

昔の自分にがっかりされないように、未来の自分に自慢できるように、"今の自分"をとことん真っ直ぐ生きようと思います。

空青、ありがとう。













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