投手の全盛期の年齢とは?
疑問
2022年、山本由伸(23歳)や佐々木朗希(20歳)は圧巻のピッチングで相手打線を寄せ付けないが、投手の全盛期の年齢はいったい何歳なんだろう?との疑問が湧いてきた。
そこで平成以降NPB入団の、NPB+MLB通算勝利数上位5人(田中将大、ダルビッシュ有、西口文也、石川雅規、三浦大輔)をサンプルに、投手の全盛期の年齢を探ってみた。
考察
田中将大 推定全盛期24〜27歳
NPB 通算107勝 MLB通算 78勝
NPB+MLB通算185勝 ※2022年6月10日現在
シーズン24連勝でチームを日本一に導き、リーグMVPに輝いた2013年と、ヤンキースに移籍し、13勝で防御率2.77の2014年が最全盛期ではないかと思う。だが、MLBで12勝、14勝をあげた2015年、2016年も全盛期であるといえるのではないだろうか。2017年は13勝をあげてはいるが、防御率が4.74と悪化しているので全盛期を過ぎているとみる。
ダルビッシュ有 推定全盛期25〜27歳
NPB 通算94勝 MLB通算 84勝
NPB+MLB通算178勝 ※2022年6月10日現在
日本ハムで18勝 防御率1.44の成績をあげた2011年、レンジャーズに移籍し16勝をあげた2012年、13勝で防御率2.83の2013年が全盛期であるとみる。2014年も10勝をあげているが、投球回数が144 1/3イニングと、前年より65イニング以上落ちているので全盛期からは外した。
西口文也 推定全盛期24〜25歳
NPB 通算182勝
200イニング以上を投げた1996年、1997年の24〜25歳が全盛期とみる。
1996年は16勝、リーグMVPに輝いた1997年は15勝、防御率3.12である。
32歳となる2005年も17勝、防御率2.77と好成績をあげているが、残念ながら2005年1年限りの特出した成績なので、この時期を全盛期とはみなせない。
石川雅規 推定全盛期27−29歳
NPB 通算180勝 ※2022年6月10日現在
12勝で防御率2.68の2008年、共に13勝の2009と2010年が全盛期とみる。
この3年は毎年190イニング前後投げており、充実ぶりがわかる。翌2011年も防御率2.73で10勝と好成績であるが、負け数が9で貯金が1なので外した。
42歳である2022年も、しっかり先発で勝ち星をあげ21年連続勝利を達成するなど、活躍期間の長い投手である。
三浦大輔 推定全盛期26−27歳
NPB 通算172勝
防御率3.22で11勝の2000年、防御率2.88で同じく11勝の2001年が全盛期であるといえる。翌2002年は勝ち星が4ということに加え、投球回数が前年より約50イニング減少しているので、全盛期とはいえない。
31歳である2005年も防御率2.52で12勝と好成績であるが、前後の年が1桁勝利なので全盛期というのは難しい。
結論
今回のサンプルから得た結論は、投手の推定全盛期は25歳〜27歳。ということである。ということは山本由伸(23歳)や佐々木朗希(20歳)の全盛期はまだ先であるということで、今後の活躍に益々期待が持てる。
END
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