卒業と中退
M-1グランプリの開催意義の一つに「芸人に夢を諦めさせる」というものがある。
私の中の解釈では、
ある程度の結果、昨今だと準々決勝進出以上の成績を残せるようであれば
漫才師を続けてもいい、そんな感じに思っていた。
和牛の解散を見て、違う意味合いもあるのだと感じた。
二人の不仲だとか、水田の遅刻癖だとかはあると思う。
それ以前に彼らのスタンスの芸人が
コンビ歴制限の15年を待たずして出場しなくなったことを「卒業」と美化している時点で
M-1の呪縛に取りつかれている。
あれは「中退」だ。
優勝せずとも、最終決戦に残らずとも、目標を達成出来たら「卒業」なんだよ。
図らずも島田紳助氏の思惑通りなのではないか。
当時のTwitterで誰かが書いていた
「狭い世界で仔牛ちゃんだけを笑わせることを一生続けていてくださいね」も
叶わず、かくも厳しい世界である。
第7話は以上です。
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