M-1グランプリと私

私が初めてお笑いに触れたのはNHKで放送されていた「爆笑オンエアバトル」である。
当時は小学生だったので録画して観ていた。
それがきっかけでラーメンズファンになっていった。
ネタ見せが大半を占める番組というのは本番組と、
テレビ朝日の「完売劇場」くらいだったか。
本番組がM-1が始まるきっかけになったと言う人もいるくらいだから、
深夜番組にしては異例の影響力があったのだろう。
「麒麟枠」とか言われていたけど、
自分は知ってるけどなあ、とか一丁前に思っていた。


素人なりにM-1グランプリについて考えてみる。
まずは、トップバッターが不利と言われるのは何故か。
トップバッターで優勝したのは2001年の中川家のみ、
以後最終決戦に進出したのは2005年の笑い飯のみである。
2001年から2010年を第1期、2015年以後を第2期とするなら、
第1期のみである。
第1期と第2期の明確な違いは、点数の振れ幅である。

第1期は最低50点、70点台も割とつけられていた。
第2期で79点以下をつけた人はいない。
これは、700点満点のように見えて
実質140点満点で競っていることではないのか。
トップバッターとなり今後の基準とするべくついた630/700点は
70/140点にしかならない。
渋い点数をつけづらい現状だと難しいのかも知れないが、
トップバッターの不利さを排除するなら
つまらない組にはつまらないなりの点数付けをするべきだと思う。


理論的に言って、どのようなネタをすれば最終決戦に進出し、
さらには優勝することができるのか。
正解が難しいし、完全に主観になってしまうのだが、
「優勝ネタとして語り継がれるのに相応しいか」「過去審査員に酷評された要素を排除できているか」
だと思う。
近年は毎年10組がネタを披露しているが、
4位以下だと、これが優勝ネタになっている姿が想像できないというものもある。
逆に、順番に左右されなければ最終決戦に進み得ただろうネタもあるが。
優勝できなくてもいいやと思っている人はいないはずだが、
風格のあるネタであるのは重要だと思っている。

印象的な審査員の酷評を振り返ると
2018年の「自虐は基本的にはウケない(ただしミキは突き抜けてるから好き)」by上沼恵美子氏 toギャロップ
「反吐(強い言葉)とか言われると引いてしまう」byオール巨人氏 toゆにばーす
などがある。
これらを排除するのは、
タイムマシーン3号がオンバトで545KB(満点)を取ったネタを作った時の手法に近い。
やりすぎると「これ本当に面白いか?」となるみたいだが。


出場者にとってはこれと別の理論があるのだろう。
12/19には深く考えすぎず、楽しんで番組を観たいと思う。


第3話は以上です。

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