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『レ・ミゼラブル』・ユゴーのあらすじ

枝切り職人の青年ジャン・ヴァルジャンは、パンを盗んだ罪をとがめられ、刑務所に入れられる。何度か脱獄を試みたために刑期が延び、出所したときには40歳を過ぎていた。

出所はしたが、ジャンを泊めてくれる家はなく、ジャンは司教館へ向かう。司教は温かくジャンを迎えてくれるが、ジャンは司教の信頼を裏切り、銀食器を盗んで逃げ出してしまう。

しかし、ジャンはすぐに捕まり、司教の前に引き出されるが、司教は「この銀食器は彼にあげたものです」といって、ジャンをかばう。ジャンはこの一言に胸を打たれ、正義の心を取り戻すことになる。

当時、出所者の社会復帰は制限されていたので、ジャンは名をマドレーヌに変えて生きることになる。そして工場を経営したりして得た富を、町のため、社会のために注ぐ。ジャンは尊敬を集め、ついにマドレーヌとして市長となる。

そんなある日、「ジャン・ヴァルジャン逮捕」のニュースがジャンのもとに届く。誰かがジャンと間違われて逮捕されてしまった。ジャンは「私がジャン・ヴァルジャンだ」と名乗り出て、そして名を偽った罪でまた投獄されてしまう。

しかし、ジャンは脱獄し、不幸な少女コゼットを救い出す。

ジャンとコゼットはある僧院に身を隠し、そこで密かに暮らす。コゼットは寄宿生となり、ジャンは庭師として働く。

1832年、パリで暴動が起きる。ジャンは傷を追ったコゼットの恋人マリウスを救う。しかし、コゼットとマリウスが結婚すると、ジャンは二人のもとを去る。

数年後、ジャンはコゼットとマリウスに今までの自分の人生を語り、息を引き取るのだった。

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