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オッドタクシー 大門兄の孤独を想う~オッドタクシーフェスに参加しました~

2022年6月18日、私の大好きなアニメ、オッドタクシーの初の有観客イベントであるオッドタクシーフェスに参加しました。

※以下、オッドタクシー本編並びにオッドタクシーフェスの内容のネタバレになりますのでご注意ください。あと未視聴の方は読んでもよく分からない内容と思いますのであしからず



本イベントは、アニメのキャスト+αによる生の朗読劇や、登場キャラに関する二択のディベート大会、オッドタクシー関連音楽のライブの三構成で、オッドタクシーのファンなら満足できるとても有意義な時間でした。

私は第一部、二部ともに参加しました。

二部は作中のキャラである双子の大門兄弟を演じたお笑い芸人のミキのお二人も登壇。
朗読劇でももちろんお二人は大門兄弟を演じていました。

その朗読劇にて、(細かい内容は割愛して、)クライマックスでは各々キャラクターが願い事を夜空の流れ星に託します。


それぞれ大切な人の事を思ったり、憎んでる人を懲らしめてやりたいと願ったり、ささやかな願い事を祈ったり…

そんな中で一人、毛色が違ったのが大門兄弟の兄でした。

彼が願ったのは
  「あの頃に戻れますように…」


登場人物皆が願う内容、マイナス思考かプラス思考かは違えど、誰もが自身の「未来」を見据えた願いを託す中、大門兄が唯一両親が死ぬ前の「過去」だけを見ていたのです。(弟はいつものごとくお気楽な?明るさで自分たちの正義を全うすることを願っていました(やや内容は異なりますがまぁいいでしょう))

大門兄のあまりにも寂しく、後ろ向きな願い。
兄は、ドブとつるんであんな悪いことに手をかけてしまっていたけれど、悪事の裏では「あの頃に帰りたい」と思っていて、でも戻ることができなくて。

でも、昔から今までずっと明るくて、おバカで、やんちゃで、頼りない弟だけど、そんな弟が兄にとっては唯一の「あの頃」であり希望だったのかなと考えられて。(朗読劇中に、兄が淡々と語った昔の家族の思い出話はそれを彷彿とさせていて)

「あの頃」の象徴である弟がそのままであることを願うために、弟に知られないように、弟の分まで悪事に手を染めた大門兄のなんと孤独なことか…

大門兄の「あの頃に…」を聞いた途端、そんな思いが瞬時に脳内で巡ってしまって、大門兄のあの無愛想な表情が抱える途方も無い孤独ややりきれなさを想って、イベント会場にいた私は本気で嗚咽しそうなほど泣きそうになってしまいました。(実際目は潤んだし、鼻水でました。嗚咽は堪えました)

でも結果的に大門兄の悪事は弟にも知られることになるんだよなぁ…

大門兄はやってはいけないことをやってしまったけど、そのおかげで、弟は底抜けのバカだけど純然たる正義の使者で居続けることができたんだよなぁ…

そしてそんな弟が今度は兄を救済していってくれるんだろうなぁ…兄、救済されるといいなぁ…

(劇場版を見る限り、大門弟とあの後仲良くなった)小戸川さんとも、弟が仲介に入って仲良くなってくれるといいな…

など考えは尽きないです。

この自分の思いのはけ口として本編後の二人のあれこれを二次創作できるといいんですけど、自分では言葉をまとめることは難しいので…
これから大門兄弟の「それから」を描いているオタクの方々の創作物を漁っていこうと思います。


いや〜オッドタクシーはすばらしい作品だわ…

あとここまで書いといて一番の推しは関口です。

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