マーケティングコンセプト

コンセプト=全体を貫く概念、全体的な志向

■生産コンセプト
顧客は手に入りやすく価格も手軽な製品を好むので生産と流通の効率化に集中すべきという考え方。一定以上に充足した市場では事業の焦点を絞りすぎて顧客のニーズを満たし顧客とのリレーションシップを見失ってしまうリスクがある。
■製品コンセプト
顧客は最高の品質と性能を持つ製品を好むので継続的に製品の改善を図ろうという考え方。しかし自社製品だけに焦点を絞って固執すると顧客のニーズ不在になってしまうおそれがある。
■販売コンセプト
顧客は自社製品の必要性に気づきにくいため大規模な販売活動やプロモーションが重要という考え方。一般的に「非探索財」といわれる保険や墓石など顧客が普段買わない商品で実践される。長所をうまく売り込む力量が求められる。しかし作ったものを売ることを目的にしがちで顧客との長期的なリレーションシップを見失うリスクがある。
■マーケティングコンセプト
ターゲット市場のニーズを競合他社よりも的確につかみ、顧客満足を提供することが目標達成の鍵となるという考え方。顧客を重視し顧客価値を向上させることが売上に結び付くと考える。マーケッターの仕事は顧客ニーズを「感じ取って応じる」こと。製品ありきでなく、顧客ありきでニーズにあった製品・サービスを見つける手順。=マーケットイン(外から内へ)

■ハーバード大のセオドアレビット教授
販売は販売者のニーズに焦点を当てる。マーケティングは購買者のニーズに焦点を当てる。

■ホリスティック・マーケティング・コンセプト
全体的で包括的なアプローチにたってマーケティング活動を行う考え方。
・関係性(リレーションシップ)マーケティング
  =強力なネットワーク
・統合型マーケティング
 =マーケティングミックス、4P駆使
・インターナルマーケティング
 =ES重視
・社会的責任(Societal)マーケティング
 =ESG、CSR

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