マーケティングの考え方

マーケティングの定義
■コトラー
人間や社会のニーズを見極めてそれにこたえること
マーケティングは技術であり科学である
■ピーター・ドラッカー
セリングを不要にすること。
顧客を知り尽くし、理解尽くして、製品やサービスが顧客にぴったり合うものとなり、ひとりでに売れるようにすること。

マーケティングとは、「製品を売り込む技術」ではない。「ニーズにこたえて利益をあげること」である。

1920年代までのアメリカでは大量生産を可能にするマス・マーケットをいかに開拓・維持するかが関心事だった。=高圧的マーケティング

1929年の大恐慌で一変。過剰設備を抱えたメーカーが大量倒産。
消費者の分析、市場調査、製品計画、広告、サービス重視の低圧的マーケティングへシフト。マーチャンダイジング(製品計画)の概念がメーカーに導入された。

1950~1970年代はマネジリアル・マーケティング(経営者視点のマーケティング)の時代。企業間競争が激しくなり、新製品開発が急務。急速な技術革新。製品の陳腐化との戦い。顧客志向が経営理念に。現代にも通じる。企業はいかに顧客志向を実現するかが問われている。

顧客志向マーケティングでは顧客ニーズ、欲求、需要の概念理解が重要。
最も基本的な概念は人間のニーズ=欠乏を感じている状態。食品、衣服、安全、所属、愛情、知識、自己表現に対する個人的なもの。
ニーズが特定のモノに向けられると欲求となる。
ニーズを具現化した欲求が顧客の購入できる価格になると需要が生まれる。

マーケターがニーズをつくるのではない。ニーズは根源的なものとして先にあって、それを捉えて満たすのがマーケッターの役割。

ただし、顧客がニーズをはっきり認識していないこともある。
ニーズの5段階
1.明言されたニーズ(〇〇が欲しい)
2.真のニーズ(〇〇を実現したい)
3.明言されないニーズ(不言の期待)
4.喜びのニーズ(言ってないがこうなったら嬉しい)
5.隠れたニーズ(根源的な心理)
これらを理解するためインサイトスキルを働かせたり、ビッグデータ解析を行う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?