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後悔しない家選びのために必要なチェック その5

 ちょっと、今回は、マンションを買いたい人への話です。
なので、戸建てを買う人は、参考まで。

 さて、マンションは買って自分のものになったと思ったら、買った後には、毎月、管理費と修繕積立金という費用を支払わなければいけません
(管理費と修繕積立金は、言い方は、いろいろとありますが、管理費とは、要するに、エレベータとかエントランスとかみんなで使う部分の電気代や水道代、掃除や植栽の手入れにかかるお金で、日常的に管理するための費用のことで、一方、修繕積立金とは、建物の小修繕や十数年ごとにかかる大規模修繕のための費用のことです)

 毎月この管理費や修繕積立金がかかるということくらいは、マンションを買おうと思っている人なら知っているかと思いますし、実際いくらなのかは、調べればすぐにわかることですが、意外と気にされていないのは、管理費や修繕積立金は、いつまでも同じとは限らない、ということです。

 つまり、将来、上がる可能性がある、というより、むしろ、近年は、上がらない方が稀、です。

 材料や人件費の高騰など経済状況の変化によって、費用が最初に計画していたよりもかかることになってしまった等の理由で上がることが多く、仕方のないケースもあります。
 
 でも、新築マンションの場合は、要注意です。

 それは、そもそも新築マンションが売られる時、管理費や修繕積立金は低くされ売られている可能性があるからです。

 買う方からしたら、管理費や修繕積立金が高いマンションは、当然イヤですよね。

 マンション屋さんも、せっかく建てたマンションがもしも売れ残ったら損をしてしまうので、将来、管理費や修繕積立金が足りなくなることは初めからわかっていても、さっさと全部売ってしまうために、売る時の最初の管理費や修繕積立金を安く設定するからです。

 なぜなら、マンション屋さんは、もう全部売ってしまえば、その後、そのマンションがどうなろうが一切関係ありません。

 そのマンションはすでにマンションを買った人たちのものですし、将来、高くなる管理費や修繕積立金を支払うのもその人たちだからです。

 そして、こういったマンションを買ってしまった人たちは大変です。

 買った後、予想以上の金額になり、毎月の負担がどんどん増えることはもちろん、では、将来、いざ、売ろうと思った時に、あまりに高い管理費や修繕積立金がかかるマンションは、売れづらくなります

 結果、マンションの価値が下がって損をする、ということになります。

 新築マンションの中でも、特に注意したいのは、高層マンション(タワーマンション)、いわゆる、タワマンです。

 タワマンは、大規模でエントランスが立派で、スポーツジムやパーティールームなどみんなで使える施設がたくさんあるので、普通のマンションと比べ、そもそもの管理費が高く、また、タワー状の高い建物は、修繕にかかる費用も低いマンションと比べ高くなります。

 もともとが高いのに将来それがもっと値上がりするのだからたいへんです。

 さらに、田舎のタワマンは注意、というかキケンです。

 都会のタワマンと田舎のタワマンでは、建物が同じだとしても、マンションの値段は全然違いますね。

 それは、地面の値段が違うからですね。

 でも、建物のグレードが全く同じなので、細かいことはおいといて、基本的には、管理費や修繕積立金は同じです。

 たとえば、同じ都会のタワマンは1億、田舎のタワマンは5000万だけれど、管理費や修繕積立金は、年間50万と言った具合です。

 この2つのタワマン、管理費や修繕積立金の負担感が全然違いますよね。
田舎のタワマンの方が都会のタワマンに比べて倍の負担感です。つまり、高い、損をしている感じになります。

 そうすると、やっぱり、将来、売れづらくなってマンションの価格は落ちていきます

 管理費や修繕積立金の負担が大きいマンションは、もし、払えない人がどんどん増えて、マンションの管理や修繕に必要なお金が集められなくなったら、もう悲惨です。

 最悪、ゴーストマンションと化します。

 どっかのリゾートマンションみたいに、そうなったら、マンションの資産価値はゼロなんてことにも。

 そうならないために、新築マンションを買う時は、最初にかかる管理費や修繕積立金だけに注目するのではなく、将来的に、負担が増えるようなマンションかどうか、もし、上がっても支払っていけそうかをちゃんと見極めた上で、買わないといけませんよね。

 ちなみに、マンションの管理費や修繕積立金は、自分が買うマンションの広さ(平米数)によって決まりますので、お部屋の広さを選ぶとき、広くなればその分管理費や修繕積立金が増えることにも気をつけましょう。

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