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都立高校入試のESATJスピーキングテスト(問題を解いてみた)


昨日のnoteでは都立高校入試のESATJスピーキングテストで問題点の整理を行いましたが、グダグダ言ったところで現実として試験が本日行われているので、誰よりも英語に寄り添うブロガーとして私が実際に解いてみることにしました。
TOEIC最高470点、英検2級今月ギリギリ合格程度の実績しか持たない人間がこれだけの英語教育に関する考察や、英検の必勝法伝授、大学受験英語について語っているのはこの世で私だけでしょう。「できないからこそ、寄り添える、真のニーズに近づける」をモットーに今後も執筆を続けていきます。

タイトル画像のサンプル問題は「私(画像の人物)が留学生に昨日の出来事を伝えることになりました。30秒眺めて、40秒以内でこの人物になりきって解答しなさい」という内容です。
私が辞書などを一切見ず、秒数なども同条件で解答した内容がこちらです。

「I wanted to play piano. I was looking for a music book. Book dropped a book shelf, the book is a music book which I was looking for.」

英作文のテストではなく、時間が限られた中でのスピーキングテストですから、これを日本人発音で喋ったと仮定して、しかも公立高校入試で満点をくれなかったらさすがに厳しすぎます。ちなみに文法的に厳密に正しいかどうかなどはなにせ英語弱者ですので私自身わかりませんが、スピーキングですから、日本人が日本語で喋っても会話では助詞や時制が違うなんてことは普通にあるのだし、そこはご容赦いただきたいものです。

2コマ目まではともかく、3コマ目から難しく、英検準2級と2級の間ぐらい(つまり従来の高校2年生程度)の難易度があります。
3コマ目と4コマ目を日本語で表現するならば「頭に本が落ちてきて、それが偶然探していた楽譜の書籍であった」ですが、偶然なんて中学校の英語では習わないし、高校生でもそこそこハイレベルな表現で、unexpectedlyやcircumstantiallyなんて並の高校では習わないと思います。楽譜も私はmusic bookと書きましたが(高校入試では問題ないでしょう)、musical scoreと正しくは言うらしいです。まがりなりにもピアノを20年弾いてきた私でも言葉としては知っているもののパッと出てこなかった語を、そのへんの公立中学校3年生が知っているとは思えません。

さて、上記の私の作った拙い文章が20点満点の20点だと仮定して、各点数を取るのにどの程度の英語表現が必要かを考えてみることにしました(発音レベルは公立中学生らしくカタカナ英語程度とする)。

18/20点
I wanted to play piano. I was looking for a music book. A book fell my head. I found the music book.
(過去形で表現できる、言いたいことは拙くても全部伝えている)

16/20点
I wanted to play piano. I was looking for a music book. I found the music book. I was so happy.
(過去形で表現できる、3コマ目は多少はしょる)

12/20点
I want to play piano. I looking for book. Music book find. I am so happy.
(現在形で表現し、中学校2年生程度までの英語で文法に瑕疵がありながらも話す)

8/20点
I want piano. Music book find. I am happy.
(現在形かつ文法に誤りがあり、話したいことも半分ぐらいしか表現できない)

こういうものを公開すると「もっとできるはず」「俺は余裕」などと言う方が必ずいます。何度も言いますが、英作文のテストではなく、30秒黙読してメモもできずスピーキングで答えさせられる内容で、緊張感が伴う本番の高校入試ですから当然、文法の精度などは落ちます。
どこかに採点例みたいなのが落ちていないですかね? 非常に気になるところです。


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