見出し画像

【世界のひきこもり③】アルゼンチンの引きこもりマルコ『世界でこんな状態なのは俺だけだ‥』

みなさん、こんにちは、元10年ニートです。
名前の通り、僕は10年間ニートでした。

今回は「世界の引きこもりシリーズ」第3回目です。
紹介する引きこもりはアルゼンチンのマルコ・アントニオ(28)です。
はい、ではなぜ僕は、「彼を」みなさんに紹介しようと思ったのかの話を先にしておきます。
それは、マルコが引きこもりになった理由が、日本人に似ていること、そして、その反面、アルゼンチンという国が
彼を引きこもりにしている点があるからです。つまり共通性と個別性ゆえです。そして何より、マルコの語る「引きこもり論」が、とても真を食っている印象を受けたからです。

では、ここで彼の簡単なプロフィールを紹介しておきます。
彼は、現在28歳。引きこもり歴は14年です。
はい、つまり、人生の半分が、引きこもり状態ってことですね。
まあこれは引きこもり界では、特に珍しいケースではないので、今回はスルーします。
で、そのマルコですが、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから500キロ離れた都市、パラナに住んでます。
人口は30万人。はい、これまで紹介した引きこもりの中では、最も都会に住んでます。
で、彼の引きこもる家には、ガレージがあって、裏庭があって、浴室が3つあって、寝室もたくさんあって、と、
めちゃくちゃ豪奢です。しかしこれ、アルゼンチンでは普通の家らしいです。
実際、彼の家庭は、中流家庭に該当します。
これで中流なのか?と思いますが、アルゼンチンという国は、世界に8番目に大きな国で、土地が有り余ってるので、こんなことになるそうです。
つまり地価が日本のような過密国に比べると、格段に安いってことですね。
マルコの言葉を引用すると「僕たちは、土地だけはたくさん持ってる」
はい、今回も、引きこもりを通して、あなたが知らない異国・アルゼンチンを知ることができると思います(お得)


では、早速、彼の引きこもりの物語に入っていく前に、
僕がこの動画を作るにあたって参考にしている本を紹介しておきます。
それは「世界の引きこもり」著者のボソッと池井多さんは、現役の引きこもりで
断続的に35年間引きこもってます。いわばプロの引きこもりライターです。

はい、ではまず、今回紹介するアルゼンチンのマルコに関連する面白い仮説について話そうと思います。
それは引きこもりが生まれやすい国はあるのか?という話です。
いやもっと正確に言うと、どの文化圏に、引きこもりは生まれやすいのか?」ですね。
どこだと思いますか?
はい、みなさん、当然引きこもり大国といえば、我らが日本が、頭に浮かんだのではないでしょうか?
だから、、東アジア圏に多いんだろうと、であるなら、儒教とか仏教が関係あるのかな?と。
はい、それは間違いではありませんが、
著者がはっきりと、この文化圏は多いと踏んでいる、一大勢力圏があります。
それは人口規模でいったら、世界の大半と言ってもいいぐらいです。
では、それは一体どこか?
答えは、ラテン語圏です。イタリア語、スペイン語などを話す地域ですね。
さらに、著者が指摘するのは、カトリック圏に多い傾向があるとのことです。

ここから先は

3,209字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?