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【実録】引きこもりをやめて社会に出たら〇〇だった【元引きこもりの理想と現実】

皆さん、こんにちは、元10年ニートです。
はい、名前の通り僕は10年間、ニートでした。高校を出てから10年です。それからはずっと家にいました。3650日です。ちょっとピンとこないですがハンパないですね。では、なぜその生活を、ニートをやめようと思ったのか。ある日、「今年でニートになって10年か…、区切りの年だな。よし、これを機に社会に出よう!」と思ったわけではないです。当たり前ですよね、そんなわけない。いま引きこもってる方なら分かると思いますが、そんな甘い世界じゃないですよね

今回チャンネル名を考えるにあたり、そういえばちょうど10年引きこもっていたので、元10年ニートにしようと思いました。10年はキリのいい数字なので、こう思う方もいるかもしれんません、実際は9年ニート、いや11年ニートだったのではと。いないか。というかどうでもいいか。
実際、ちょうど10年だったんです。ニートをやめる時、親に言われたのでよく覚えてます。親は超久しぶりの会話の場で僕にこう言いました。「10年も経ったか……もう取り戻せない」と、そのとき僕は今年で何年が経ったのかというを感覚はありませんでした。これはニートあるあるだと思いますが、いまニートになって何年目なんてカウントしてる人は稀だと思います。ニート歴が長くなるにつれて、そのあたりの時間感覚は完全に消えちゃうので。自分の場合だと4年目以降あたりから、自分が何年ニートなのか、その自覚を喪失しました。
で、親に「10年も経ったのか……」としみじみ呟かれたとき、僕自身もしみじみとそんなに時間が経ってしまったのかと思いました。「10年かと……」と、でも無駄にしたとは思わなかったです。親のほうは、もう取り戻せない時間に思いを馳せていましたが、僕は他にどうしようもなかったという絶対的な感覚があったので、すぐに気持ちを切り替えることができました。あと当時の僕は「社会に出るのは恐ろしいけど、未来は前途洋洋だ!」とウキウキしてました。なぜこんなことを思っていたのか、僕はあまりにも現実を知らなかったんですね……。

はい。話は少し逸れますが、このチャンネル名にも使っている「ニート」という言葉についてです。僕の感覚としてはニートよりも「引きこもり」という言葉のほうが自分を表すのにしっくり来ます。
当時、家にずっといた時も自分のことをニートと思ったことはなくて、引きこもりだと思っていました。
ニートって「今」は働いてないって感じで、僕のように一度も働いたことがない人間にはしっくりこなかったんですね。
本当はチャンネル名も「元10年引きこもり」としたかったのですが、長ったらしいのでやむなく元10年ニートとしました。はい。
不本意ですが、これはしょうがないですね。こっちのほうがキャッチーな気がするので……。こんなボソボソ話してるやつにキャッチーとかの感覚があるのが驚きですが。

先ほど言ったように僕は一度も働いたことがなく、引きこもりになりました。
なので20代後半で社会に出た時、初めてアルバイトというものを経験しました。高校時代に、バイトしながら受験勉強をしている友達がいましたが、
その時、僕は彼に対して「バイトする時間があるなら、受験勉強したほうがいいよなと、将来を見据えればなおさら。なのに、バイトしないといけないなんて気の毒だなと。反面、僕は勉強に集中できて運がいいな」と思っていました。はい、謎の上から目線ですね。イヤなやつだな(これは今も変わってない)※テロップ

その後ですが、僕は受験勉強自体を放り投げてしまい、一方で彼は大学に受かり、着実に社会への一歩を踏み出して行きました。今はどうしているかは分かりませんが、うまくやっているのではないでしょうか。憶測でしか言えません。なんせ10年も引きこもってると友達が0人になるので、みんなどうしているなんて分からないんです。うん。
でも、彼のほうが断然先を見ていたのは間違いないわけで、僕のほうは実家10年コースとなってしまいました…。

話を戻すと(ここは効果音を入れるべきか?)
僕も10代のうちにバイトしておくべきだったということです。
それは初バイトのとき痛感したんです。
なんにもできませんでした。何から何まで分からない。本当に愕然としましたね。20代後半の準おじさんが手取り足取り状態になっちゃったんですから…。というかまず会話が成立してませんでした。目を見て話せないし。

はい、なので長い引きこもり生活を送っている方、またはこれから送ろうという方は、事前にアルバイト経験を積んでおいたほうがいいですよ。10代のうちがベストです。現在アルバイトを経験せずに長年引きこもってる方は、早ければ早いほど、その経験をしておくと心がラクになると思います。なんせ周りが年下だらけになって、自分より仕事が出来るんですから、非常にそれはしんどくてね。「なんだ、この年上のやつ、ちゃんとしろよ」って空気に当てられます。「こいつ、目を見て話せ」とも思われます。はい。これは僕だけかもしれませんが‥

ただ、いま引きこもってる方で仕事はできるって方は全然問題ないです。社会に出るその時までずっと引きこもりましょう。安穏です。そのときは来ないのかもしれないですが……。自分も元引きこもりなので分かります。家はいいですよね。仕事ができる年下とかいないし。

そんなわけで、20代後半で僕は初バイトしたわけですが、「周りは年下がたくさん問題」と同じか、それ以上の問題があります。それは「コミュニケーション問題」です。僕は元々コミュ障だったんですが、そこにきて10年間、人と話してないブランクがあるわけです。
これは軽視していたのですが、10年間、人とまともに話してない人間が、10年前と同じように話せるわけがないんです。当時の僕はどういうわけか普通に話せると思っていました。自信満々で。
そして、僕はこのギャップに苦しみました。どのくらいの期間を経て、そのギャップを解消できたか。以前のように話せると実感できたか、おそらく1年以上かかったと思います。それでようやく、元のコミュ障レベルまで回復したんですよ…

他にも色々な問題が出ます。どんな問題が出るかはこの後の動画で出していこうかと思います。
そう言えば、僕はどうやって引きこもりをやめたのかを話してませんでした。
親の圧力? 支援団体の協力? 友達の働きかけ? 恋人の愛のパワー?
どれも違いますね。すべて僕には無縁だったので…。
ではなんだったのか、それは啓示のように降りてきたんです。引きこもって10年ぐらいたったある日、僕はこう思いました。「飽きた」と

「疲れた、この生活しんどい」とそれで社会に出ることにしました。毎日毎日同じことをして、変わりばえのない日々が無限に続いていく。「もう無理…」
これはほとんどの人にクエスチョンマークが出るんじゃないかと思います。でも本当なんですよ。
一般の方、普通の社会人なら、「10年で?? 1週間で飽きろよ」と思われるでしょうし、いま引きこもってる方にも理解不能ではないかと。引きこもりのアイデンティティに反しますよね。僕も理解できない心の作用でした。引きこもり歴4年ぐらいの自分なら、こんな未来の自分は想像できなかったはずです。裏切り者というか、制裁対象になります。
と、こんな感じで意味不明に社会に出た僕はさまざまなつらみにぶち当たり、果たして引きこもりをやめて正解だったのだろうかと今日この頃思ってます。はい。
これからの動画では、そういった現在の心境とか、社会に出て経験したことなどを話していこうと思います。
ご視聴ありがとうございました。


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