冬の蝿の牛乳壜

復活させる軸一個目。本。

大学で読んでた梶井基次郎の「冬の蝿」。
今日久々に読んでみた。
で、気になったのは、最初の方に出てくる「牛乳壜」は何を表しているんだろうっていうこと。

蝿が壜の中を登っては落ちる。
その下には牛乳が入っている。
蝿が落ちたら、たぶん溺れちゃう?から、その牛乳(=液体=水)は、生命が還っていく場所を表しているのかなぁと思った。

じゃあ何で牛乳壜なんだろう?
たまたまnoteで記事を見つけて、その人は

牛乳を飲み終えた壜の中は確かに牛乳の白色が薄っぺらく伸びていて、まるで曇のようだと思った。陶器やガラスでなく、丸みを帯びた壜だからこそ曇になるのか…と

と語っていて、繋がった気がした。

牛乳が雲になるなら、その壜には空もあることになるのかな、と。
その壜には、空も水(牛乳)もある。
蝿が登ろうとしている壜の側面が大地だとしたら、
私たちが生きている世界と同じように、空・大地・水がある。
なんとなく、それらがあったら、私は牛乳壜は世界を表しているような、人生の縮図を表しているような気がした。

じゃあなんで、牛乳壜の牛乳は最初から空じゃなく、入っている状態なんだろう。
そして女中が下げていく時には、なぜ壜は空になっているんだろう。
もちろん飲んで空になってはいるんだろうけど、何か意味があるのか。

次はこの続き考えてみても面白そう。

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