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都心水辺散策①:江戸城外濠・神田川下流。土木遺産、聖橋

はじめに

都心の水辺を探して週末散策しています.今回は,四ツ谷駅から,江戸城外濠沿いを進み神田川に合流する地点から,隅田川合流地点までサイクリングしてきました(東京都千代田区,台東区)。水辺がどんなふうに変わるか見てきました。

東京都内の河川網(東京都HPより引用)

四ツ谷駅〜江戸城外濠(四ツ谷駅〜飯田橋駅〜市ヶ谷駅〜神田川へ合流)

駅前には,江戸城の外濠の歴史について,案内板がありました。千代田区と港区,新宿区が共同で史跡江戸城外濠跡の保存・整備活用を推進しているそうです。案内板や外濠に関するWEBページのQRコードが欲しかったです。

四ツ谷駅前
国史跡江戸城外濠跡(真田濠地区)

駅を出て北方向に進むと直ぐに,千代田区立外濠公園があります。

千代田区立 外濠公園

そして,同じ敷地内に土木学会の会館があります。児童も多く集まる公園に土木学会があるのは面白いですね。

土木学会

ここから水辺です.
公園の北側を出ると直ぐに,外濠の様子について案内板があります。四ツ谷駅側から,市ヶ谷濠,新見附濠,牛込濠と並んでおり,その水面の高さが変化している様子が分かります.

江戸城外濠の様子

市ヶ谷濠です。 沿道から外濠の様子や市ヶ谷駅のホームも見ることができます。総武線が外濠沿いを走っていることがよく分かります。

市ヶ谷濠

市ヶ谷駅を挟んで,新見附濠があります。駅の直ぐ横には釣り堀。

釣り堀

新見附濠を反対側まで進むと法政大学が聳え立っています。ビルの上からの景色も見たかったです。

新見附濠と法政大学

続いて,牛込濠です。この角には樹木が少なく濠の反対側(飯田橋駅)まで見ることが出来ます。

牛込濠

飯田橋駅川には,ボート乗り場やカフェがありました。水辺でのカフェっていいですね

カフェ

神田川下流(水道橋駅〜お茶の水駅〜秋葉原駅〜浅草橋駅)

飯田橋駅を過ぎると,神田川に繋がります。しかし,こんな写真のように建物が岸壁沿いに並んでおり,水面に近づくことが難しいです

神田川合流点付近

水面を見ることができないまま,川沿いを進むと水道橋駅前の交差点に着きます(右側が水道橋駅,神田川を挟んで左側が東京ドームシティー)

水道橋駅付近

ここで,神田川が分流します(日本橋川)。日本橋川は大手町方面に進み,隅田川に注ぎます(今回のゴール地点よりも下流)

神田川から日本橋川が分流
小石川門跡(説明板)

千代田区のHPには文化財の説明版などがまとめられています。千代田区では,このような説明板とQRコードも充実ていました。

このまま水道橋駅を通り過ぎ,お茶の水駅方面に向かいます。お茶の水駅の東側には,聖橋があります。土木屋としては,橋の構造が分かるように写真を撮りますが,プライベートでは人々の生活時の視線で写真を撮っています。

聖橋
記念碑 土木学会選奨土木遺産

聖橋は,関東大震災の復興事業として,大正13年に着工し,昭和2年に完成したとのこと。土木学会から土木遺産に認定されています。普段,こういう記念碑についてはスルーすることが多いのですが,改めて見ると,歴史を感じます。土木学会の土木遺産は下記webにまとめられています。

さて聖橋から神田川下流を見渡すと,東京メトロ丸の内線が交差する様子を見ることができます。丸の内線の赤い車両が目立ちますね。私以外にも多くの方が写真を撮っていました。写真奥に石垣がありますね。随所に歴史を感じることができました。

聖橋から神田川下流を望む

お茶の水駅から台地を下ると,秋葉原に到着します。こちらは万世橋。写真の左側から右側に向かって神田川流れています。写真の奥には秋葉原の電気街が広がっています。

万世橋,秋葉原

万世橋の歴史について説明板がありました。万世橋駅,綺麗ですね。当時のターミナル駅として存在感があります。

説明板 万世橋

万世橋から神田川下流を見るとこんな感じです。橋から川が続く景色は好きですが,両岸壁にビルが密接しており,人が水面にアクセスすることができません。寂しいです。

万世橋から神田川下流を望む

そのまま,下流に進むと,和泉橋があります。書泉ブックタワーやヨドバシカメラのすぐ横にあります。ここには,船着場がありますね.

和和泉橋付近の様子

和泉橋の脇には,高潮防潮扉があります.高潮が下水道管を逆流し市内に水が溢れること防ぐ役割があります.

高潮防潮扉

さて,これまでは千代田区を移動してきましたが,ここから台東区に入ります。

観光案内図に防災アプリ「台東防災」のQRコードもあり,防災が身近になります.また,観光客もすぐに確認することが出来るので便利ですね.

台東区観光案内図

台東区に入ると,神田川の利用形態も変わり,岸壁につり船や屋形船などが停泊していました.こういう雰囲気好きです.

台東区に入ると,神田川の様子も変わります

また,川と建物の間に1本道路があり,歩道を歩くと水面を見ることが出来ます.河岸の利用について,千代田区とスタイルが異なるようですね.

神田川と周囲の建物の様子

そうこうすると,今回のゴール地点である隅田川への合流地点が見えてきました.ちょうど,隅田川を観光船が走っていました.

神田川が墨田川に合流

おわりに

江戸城外濠と神田川最下流では,人が水面に近づくことができ,また水辺を利用・楽しむことが出来るので,いくつか好みの景色がありました.残念ながら,神田川の大部分は水面に近づくことが出来ない街となっており好みではありませんでしたが,史跡の説明板が充実しており楽しめました。

次回は,神田川から分流する日本橋川,神田川が合流する隅田川を散策する予定です.


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