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WHO: 「サル痘」の感染状況

(以下は、個人的な一部抜粋した試訳で、正式訳文ではありません)

2022年5月13日以降、サル痘に関する症例は、3つのWHO地域(サル痘ウイルスの非流行地域)において、12の加盟国から報告されています。

疫学的調査は進行中だが、これまでに報告された症例には流行地域へのウィルス移動の関係性は確立されていない。

現在入手可能な情報に基づくと、プライマリケア(初期診療)や性的健康クリニックで治療している男性間性交渉者(MSM: Males who have sex with males )間で主に症例は特定されているが、これだけに限定されていない。

この疾病発生ニュースの目的
1)意識を高める。
2)準備と対応の取組みに情報提供する。
3)迅速に推奨される行動の為の技術的指導を提供する。

状況は変化しており、WHOとしては、非流行国での監視が拡大するに連れサル痘の症例が増えると予想。

迅速な行動(対応)は、さらなる拡散阻止の為に、正確な情報をもって感染リスクが最も高い人々に知らせる点に焦点を当てている。

WHOに報告があった非流行国での感染状況
(2022年5月13日〜21日@13:00時点)

地図上で見た場合(同期間)

現在までに、PCRでサンプルが確認された全ての症例は、西アフリカのクレード(分岐群)に感染していることが確認。

ポルトガルで確認された症例の綿棒検体からのゲノム配列は、今回の感染を引き起こしているサル痘ウイルスが、2018年と2019年にナイジェリアからイギリス、イスラエル、シンガポールに持ち出された症例とほぼ一致する事を示した。

「サル痘ウィルス」:風土性がある地域の感染状況
(2021年12月15日〜2022年5月1日)

カメルーン(2021年12月15日〜2022年2月22日)
累積症例数:25件  累積死者数:5件以下

中央アフリカ共和国(2022年3月4日〜4月10日)
累積症例数:6件  累積死者数:5件以下

コンゴ共和国(2022年1月1日〜5月1日)
累積症例数:1,238件  累積死者数:57件

ナイジェリア(2022年1月1日〜4月1日)
累積症例数:46件  累積死者数:0件

WHOは、非流行国において現在発生しているサル痘の監視用症例定義を作成。 (症例定義は必要に応じて更新されます。)

疑われる症例
サル痘非常在国で、年齢を問わず、原因不明の急性皮疹を呈した者。
そして、2022年3月15日以降、1つ以上の以下の徴候・症状を有する者。

頭痛
発熱の急性発症(38.5℃以上)
リンパ節症(リンパ節の腫脹)
筋痛(筋肉や体の痛み)
背部痛
アステニア(無力症)

予防について。。
性的接触を含め、感染者と直接接触した人は、サル痘にかかる可能性があ
る。

自己防衛として。。
症状がある人との皮膚間や対面での接触を避ける。
より安全な性交渉を行う事。
水と石鹸、またはアルコールなどの手指消毒で手を清潔に保つ。
呼吸器のエチケットを保つこと。

発見とケアについて 。。
発疹が現れ、発熱や不快感、体調不良を伴う場合は、医療機関に連絡し、サル痘の検査を受ける必要がある。

サル痘の疑いがある、或いは確定された人。。
かさぶたが落ちるまで隔離し、性行為を控える必要がある。この間に、患者はサル痘の症状を和らげる為の支持療法を受けることが出来る。

- INFORMATION SOURCE - 
WHO:  ' Multi-country monkeypox outbreak in non-endemic countries '
https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2022-DON385