上がってゆく株を買うどころか、逆に売ってしまった時の心境を記録に残しておく 【8914】エリアリンク編


素晴らしい企業が、割安だ。

さて、”いつ”、買うべきか?

それは、"株価が上がったことを確認した後"、買うべきだ。


これが、難しい。心理的に一番、買いづらい。

せっかく割安だったのに、上がってしまった後で、株を買う。

これができる「投資脳」を育てています。さて、エリアリンクの買い増しで実戦訓練です。


■直近のおさらい

■トレード記録

買い増し
2000株 @1346 [21/07/07]
(既存 2000株 @850)

■"上がったことを確認する"まで待てなかった

ダラダラと下げている間は静観し、7/7の株価が上がるトリガーまで待つことはできた。

しかし、株価の反応(マーケットの同意)を確認する前に、朝イチで@1346で買ってしまった。ただし、上記記事に書いた通り、その日に反応がなかったら即切りするプランをしっかりと事前に作って、条件付きで実行。

午後、まとまった買いがドーンドーンと入っていることを確認して、「マーケットの同意」を確認したので、プラン通りそのままホールドした。

本来は、上がったことを確認した後、上がってしまった@1380〜@1410ぐらいで買うべき。

この危うい勇足で得た上乗せリターンは、差額@35円、270万使って7万(+2.6%)。これは大きなリターンだろうか?その後に得られる本丸のリターンを見てみる。

■その後どうなったか?

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上図1:2.6%の上乗せリターンを作るために、無理して買ったエントリーポイント。
上図2:本来の王道のエントリーポイント

上がった事を確認した後、2のタイミング@1410ぐらいで買ったとしても、@1500となったので、+6.4%、しかもここから勝負するので、ここからのリターン期待は天井なし。

一方で無理して「上がることを確認する前」に買った上乗せリターン分は+2.6%で、完全に有限だ。正に文字通り「たかが知れてる」のだ。

さらに!

もし下がっていた6月中に、下がったという理由で株を買っていた場合、1ヶ月マーケットリスクを抱え込んだ上で、上乗せリターンは+4〜5%程度今は上げ相場だからピンとこないが、下げ相場だったら1ヶ月前に安く買っておいたのに1ヶ月間マーケット全体の下げを食らう、なんてことになりうる。しかも、銘柄によっては上がるまで半年抱えることもありうる。

銘柄にファンダメンタルの裏付けがあれば、上がったことを確認した後に買っても、全然リターンはあるのだ。

これが王道。この事実をしっかりと見て、身体に叩き込んで覚えるべき。


■"上がってゆく"とは、どういう状況なのか?

これが分かれば「上がった後買う」をしっかりと実行できる。

まだ全然自信がないが、ひとまず今回感じたことを記録に残しておく。

上がってゆく時には、

・まとまった成り行き買いが入る
・株価が上がった時に出来高が増えて、下がった時の出来高が少ない
・素直に上がる(大きな売りと大きな買いで乱高下する展開がない)

また、5分足でないと微妙なニュアンスや雰囲気がわからないので、大勝負に出た時は、5分足で出来高の偏りを確認した方が良いとも感じた。

以下、3日ぐらいの5分足を掲載。他の日も同様だった。

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画像2

○部分。ドーンと出来高があって、株価もドーンと上がってる。

何が起きているのか?

500万円ぐらいを、成り行きでポーンと買える人が、板にある株を速攻でガブガブ食っているから、こういう記録になる。

「100株をチマチマと買ったり」「あわよくば100株安く売ってくれるかもと指値で待っている」僕のような投資家の記録ではなく、株価の方向を決める人たちの記録。これがなければ、株価は動かない。


そして、逆に見れば、これも重要。

上がってゆく時には、マーケットに反対意見が少ない。

反対意見とは、

・上がったのを好機とばかりに、しっかりと売っている記録(乱高下)
・結構な買いがあるのに、一定の株価でピタッと止まる様な記録(出来高がドーンとなっても、株価はドーンとならない記録)


■とはいえ、上がった後に株を買うのは難しい

さんざん自分に喝破してますが、やっぱり下図2で買うのは心理的に難しい。

画像1

買えますか?うーん、自分には、まだ難しい、できない。

だからこそ、

一番買いづらい時にこそ、買え

という格言なんでしょうね。

この投資脳は、事実を何度も記録に残すことで育ててゆくしかない。


■上がった後、ホールドすることも難しい

急騰する株価を眺めていたら、心理的に一番楽なアクション、「一部利確」をしてしまいました。

買うことが難しいどころか、ホールドすらできませんでした。

現時点の僕にとって、握力の限界でした。

みきまる先生の推薦図書で

トレードで心理的に楽な選択肢を選んではいけない

と何回も習ったのに、自然とやってしまいました。

■トレード記録

買い増し分を一部利確
600株 @1503 [21/07/16] +¥94,200
(残り 1400株 @1346)
(残り 2000株 @850)

判断根拠を複数持っていたから実行したので、記録に残しておきます。

・2Q決算後に起きると想定していた直近高値更新が決算前に起きてしまった。もし、ここからさらに上がり続けたら、逆に決算後の展開が分からなくなる。ここまでの大金を入れて決算を跨げなくなる。

・よって上がり続けたら、逆に決算前に利確するだろう。それをやるのであれば、わざわざ直前までマーケットリスクを抱えるより一部を売って、さらに上がっても持ちつづけられる金額レベルに落として、プラン通り決算を跨ぎたい。

・もし、明日から下がってゆくのであれば、想定通り決算でドーンを期待したトレードとなる。そこまで2000株抱えるよりは、せっかく早々に高く売れるのだから一部売っておきたい。

・根底にあるのは、マーケットリスクを抱える日を1日でも少なくしたい。コロナ・オリンピックリスクが怖い

・そもそも、ルールを度外視して、エリアリンクにPFの6割以上を突っ込んでいるので、なにかいいタイミングがあれば早く減らしておきたい。

・100万円以内のトレードなら、手数料もかからないし、手数料をかけずに減らしたい。

総じて「うまくいくことを前提にした考え」が多すぎる。反転下落して行った場合、ここで一部売っておいた方が、下落時に全部売るより、利は残る。


、、、書いてみると、総じて「投資脳ではない凡人の言い分」にしか見えないですね。歴史の試練を経た格言に背いているので、私の判断が間違っていると思いますが。ここでの判断記録は、後で勉強になると思うので残しておきます。


■自分の中途半端な利確トレードこそ、「上がった後に買えばいい」ことを証明している!

強烈な気付きがありました。

自分のような「中途半端な利確売り」こそが、上がってゆく中で、まとまった買いができる余地(売り株)となっているんです。

だから一瞬で株価が変わるのではなくて、チャートに段階的に現れる。

僕は今まで「本当に上がってゆくと思うなら、誰も売る人がいなくなるはずじゃないか?」と思ってましたが、正に上がってゆく中で、上がってゆくと思っていたのに売る人になっていました。

この弱めの売りが、「上がってからも買わせてくれる売り株」になっているんだ。だから「上がったことを確認した後でも、買わせてくれる売り株は出てくるから大丈夫」なんだ。

目からウロコです。


株は、売る人がいるから、買えるのだ。

買うときには、必ず売る側の心理を考えてみろ

と何度も教わりました。

売る側は何を嫌気して売っているのか?

今回、会社の将来を嫌気していないが、売っている。だから、指値でチマチマと売り板に並べていて、売り側に「しっかりとした出来高」や「圧」が生まれない。だから、前述のような、特徴的な出来高とチャートの記録となる。

何故売っている人がいるのか?必ず売る側の心理を考えてみろ

これは名言です。

売る側は決して愚かではない。彼らが嫌気している理由を跳ね返す将来に賭けられるのか?彼らが会社の将来を危惧していないけど売っているならチャンスではないか?いろいろ考えてみろ、と言う意味ですね。


■今後の修正トレードプラン

買い増し分残り1400株は、当初プラン通り2Q決算後の急騰を期待してホールド。

なんでも起きるのがマーケットなので、逆指値は継続。このお金はルールを度外視して追加投資している分なので必ず損失額にキャップをつけて終わらせる。
「利が十分に乗ったら、損益分岐点まで逆指値を上げよ」というミネルヴィニの教えの通りに、逆指値を@1380まで引き上げる。

あり得ないと思うが、決算前に@1700まで上がってゆけば、決算前に利確して終わり。

決算後。新高値更新・上方修正期待といった食いつきの良い話でアゲアゲになれば、その波に乗りながら買い増し分は売って終わり。

決算後。反応が薄ければ、想定シナリオではないので買い増し分は売って終わり。

既存の2000株は、この買い増しトレードとは無関係に持っている部分なので、決算イベント後に考える。


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