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レポートを全部記録する

 Fujitu のドキュメントスキャナ ScanSnap は,机の下で黒のケースにはいっていることがほとんどだった。macOSのCatalina が出たのが2019年10月。32ビットのアプリケーションがサポートされない,つまり動かなくなる。すると,このScanSnap は使えなくなる。
 これを捨ててドキュメントスキャナを買い直すか。しばらく迷っていたが,何かの拍子にEPSONのセールがあるのを知った。年が明けてすでに3月になっていた。

 年度末になり,新年度も再契約となったとき,来年度は記録をしっかり取ろうと考えた。実習の結果は,得点(実習点)の他にいくつかメモを残しておいた。学期末にはそれを個票にして渡した。しかし,「去年はどうだったか」を調べたいと思ったとき,そのメモだけではまったく不十分だったのだ。
 そこで思いついたのが,レポートを全部スキャンしてPDFに残すことだ。全部のコピーを取ることも考えられるが,いかに学校の機械を使うとはいえコストがばかにならない。PDFならタダだし,スペースも取らない。
 それで踏ん切りがついた。Catalina に変え,ScanSnapを捨て,EPSONのドキュメントスキャナを買った。DS-530。

 ScanSnapから11年。新しいスキャナは思ったより速かった。これなら40名のレポートを何クラス分もスキャンするのにそれほど時間的ストレスはない。

 文字コードについての実習をしたとき,あまりのできなさに,noteに書いた記事がある。

去年はもっとできたはずだが,という話である。こういう事態が起こるとは想定していなかったから(ということは去年はもっとできたのだ)記録は取っていない。
 テキストがすこし変わっている,ということはある。しかし,原因がそのためなのか,生徒は教科書をすでに読んであるはずという甘い期待(本当はこれを「甘い期待」というのがおかしいのだが)のせいなのか,「なぜ」がわからなければ来年の改善につながらない。(来年があれば,の話だが)

 すべての生徒のレポートをPDFにする。それが習慣になった。
 レポートを提出させると,検印を押し,マルやコメント書いて実習点をつける。それをスキャナに通す。

 たぶん,来年役に立つだろう。(来年も契約があればの話)