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GTの復権

 2010年に買った,EPSONのフラットヘッドスキャナGT-S360。その後プリンタを複合機に買い替えてから出番がなくなった。
 もう使わないから捨てるか。不燃物のゴミの日に出そう,と準備をしていたが,その日が来るたびに忘れた。
 先日,複合機ではカバーがつかえてしまうために撮れないものがあった。それを撮るために引っ張り出した。 GT-360はカバーが向こう側まで開けるので,大きな原稿からでも撮れる。捨てるのをやめた。
 が,その後やっぱり出番はなかった。

 小さな原稿を取る必要性が出た。2cm×5cmほどのエリアをA4版くらいに拡大したい。
 複合機の拡大コピーではボケてしまってだめだ。
 パソコンからスキャンすることにした。最大解像度1200dpi。へえ,いまの複合機はここまで撮れるんだ。とはいえ,部分的なスキャンができず,A4版の大きさをスキャンするのでかなり時間がかかる。デフォルトの300dpiよりはきれいだが,今ひとつだ。

 GTでやってみるか。2400dpiくらいまでとれたはずだ。
新しいMacにはドライバが入っていないので,EPSONのサイトからドライバをダウンロード。10年前の製品だが,Big Sur 用のドライバが出ていた。へえー。
 つないでみると,以前とはちょっと違うEPSON Scanの画面になった。それでも,使い方はわかった。部分的に指定して撮れる。
 解像度は? なんと12800dpiまである。ふつうは360dpiくらいで十分。720にすると時間がかかるので,余程のことがないと撮らないから,12800pdiで撮ることなどなかった。
 狭い範囲だからそれほど時間はかからなかった。(といってもしばらく待つ)
とれたファイルを GraphicConveterで開き,初めはコントラストなどを加工するつもりだったが,まあいいか,とそのまま印刷した。
 さすがに12800dpi。結構満足のいく形でプリントアウトできた。

捨てなくてよかった。さすがに複合機とは実力が違う。
しっかりとっておこう。