5年:速さ
「みはじ」でよく話題になる「速さ」は,6年生から5年生にうつりました。割合や比の概念が十分に形成されてないと,ちょっと複雑な速さの問題は解けないでしょう。割合や比が理解できていれば,「みはじ」など使わない解法ができるのです。速さの問題はいろいろなバリエーションが作れるので,十分練習をして理解するようにしましょう。
メニューは4つです。
中には暗算ではたいへんな問題もあるので,計算用に紙と鉛筆か電卓を用意しておくとよいでしょう。
「正しい数字をクリックすると進んでいけます」というのは,答えが「12m」の場合,始めに「2」をクリックしても進まないということです。
まずは「速さの考え方」で定義を確かめます。
「動かす」ボタンを押すとアニメーションが始まって自転車が動きます。
問題としてはアニメーションは不要でしょうが,「動く」というイメージは速さの外電では大切なのでこのようにしています。
5秒で10mですから,秒速を求めるのは簡単でしょう。答えて正解なら「つぎへ」ボタンが出ます。次は分速,その次が時速です。
「秒速」「分速」「時速」の関係をしっかりつかんでおくことが,問題の解法につながります。これは「みはじ」を暗記するだけではできないことです。
もうひとつ,mとkmの違いについても,問題文をよく読む必要があります。
見出し画像をごらんください。
例はこの自転車と自動車の2つです。数字は違います。ですから,10問やらなくてもかまいません。
次は「速さを求める」です。
問題文は「秒」で,聞いているのは分速です。どうしますか?
「分速」が「1分間に進む道のり」とちゃんと理解されていれば,「30秒×2が1分だから」とか「1分の半分が30秒」といった考え方で答えは出るでしょう。これは「比」の問題です。始めに述べた通り,「割合」や「比」の概念がしっかり形成されていれば答えは出るわけです。
どうすればいいかわからなければ「ヒント」ボタンを押します。
分速がわかったら時速も聞きます。
次の問題は簡単でしょう。
こんどは,時速から分速を聞いています。また,kmではなくmです。分速を時速に直すより時速を分速に直す方がむずかしいかもしれません。ヒントは次のように示されます。
次は道のりです。
時速が与えられていて「5分間」を聞いているのでそう簡単ではありません。いくつかの解法が考えられます。ヒントボタンででるのはそのうちの1つまたは2つです。
分速を求めてから考えるのが普通でしょうか。しかし,前述の通り,速さというのは割合と比の問題ですので,「10分で飛べる長さ」を考えるという解法も成立します。10分は1時間の6分の1なので,「10分で5km」は暗算で出ます。すると,その半分で「2500m」です。分速からいくと「30000÷60=500」「500×5=2500」となるわけです。こちらを暗算で行うのは少し大変でしょう。
つぎは時間です。
簡単ですね。つぎはどうでしょう。
「何分」を聞いているので,分速を求めますか。割り切れないので分数になりますね。もちろんそれでもよいのですが,ヒントボタンで次のヒントが出ます。
「1時間の5分の1」は暗算で出るでしょう。
以上,さまざまなバリエーションがありますが,速さの定義と,「1時間は60分,1分は60秒」がわかっていて,割合や比が理解されていれば解けます。そのつど考えることが大切なので,「解き方暗記」「公式にあてはめ」はやめましょう。
→練習する