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【Letter for XXX】#12 しんぺーさん

こんにちは、Shihoです。独断と偏愛で他己紹介をさせて頂く3Minutesマガジン「Letter for XXX」。

#12 はしんぺーさんです。

■#12 しんぺーさん/Status:初対面

メンタルヘルスは個人的にも興味が深い領域で、この他己紹介でも#4 井戸洋希さんの記事の中で「傾聴」「コーチング」などについて触れてきました。今回は、そんなコーチングという分野に踏み出し始めたしんぺーさんをご紹介します。

現在ソフトウェア企業でエンジニアとして働くしんぺーさん。お会いするのは初めてでしたが、物腰の柔らかい佇まいに落ち着いた声は、お話していてとても安心感を感じます。だからでしょうか、これまでも「気軽に話しかけてもらえる存在なのかも」と自分で感じるぐらいには、周囲、特に後輩に頼られていたといいます。エンジニアといっても実際はプロジェクトマネージャー的な立場で、部下を持ち、そのチームを回していくマネジメントとしての仕事も増えてきています。

しんぺーさんが感じているのは、「誰かと一緒に一つの作品をつくる」というものづくりの面白さ。大学では理系に進み、そこで電気回路系も情報プログラミング系も学びましたが、ものづくりの面白さに加えて「チームで取り組む」という側面に惹かれて後者に進んだという経緯があります。

それらを通してしんぺーさんが感じる喜びは、「誰かの人生の転機に立ち会える」ということ。それは例えば「所属していたよさこいサークルの発表で、振りを教えた後輩が堂々センターを飾った瞬間」のような、後輩の成長、仕事でのチームのパフォーマンス向上など、相手の変化を自分の力でアシストできる、自分のアシストで誰かが輝くという達成感であり高揚感。ただしこの時感じる喜びの対象は、どちらかといえば「“過去の行動の結果”として、“今”表出しているもの」だったといいます。

ちなみにストレングスファインダーでは1位が「ポジティブ」、2位が「適応性」。この「適応性」は「“今”に対して柔軟に対応していく資質」。「過去も未来も考えるのが疲れるので(笑)、“今”いいなと思うものを大事にしています」という彼は、エンジニアの仕事でもリカバリープランを事前につくることはないんだとか。何か起きたらその場で対処方法を考え対応していくタイプで、先のことを考えられる先輩たちへの尊敬の念をこぼしていました。

そんなときに受けた「コーチング」。その時初めて自身の意識が“未来”に向き、はじめて自分の人生の目的を考えるという変化を体験します。“今”を生きているのは嫌じゃないし、“今”が好き。だけど、ありたい自分の姿や、こうしたいというイメージがあった上で“今”を生きていたら、もっと真っすぐ向きたい方向に進んでいける」。

この大きな思考の変化をもたらした「コーチング」を、自身もまた習得して誰かに提供するために、しんぺーさんは現在奮闘中です。これまでスクールで学んできましたが、3月には初めてとなる有料でのクライアント対応を行うまでになりました。

そもそもコーチングで重要なのは「気づき」。コーチは傾聴を意識して使い、会話の中での相手の口調や空気の変化を観察します。その中で目標達成に向けた課題を見出し、視点の凝り固まりをやわらげていきます。「何かを変えないといけない」という意識を糸口に、その人自身の「気づき」によって、マイナスに見えていたことをプラスにとらえ直す。人生や仕事において画一的な正解があったこれまでとは異なり、個の時代と言われる現代。特にコーチングが持つ「自分が生きたい方向に、自分を引き出す」という力は、一人一人に「気づき」と「意志」をもたらす力強い技術となっています。

そんなしんぺーさんのストレングスファインダーには、最近変化がありました。これまで3番手にいた「回復志向」にとってかわり、真逆の性質をもつ「最上志向」が3位に。この「最上志向」は起業家に多いと言われる資質で、「より良いものを求める志向」だと言われています。

過去の成果として“今”に現れるものを見て、誰かの転機に立ち会えることに喜びを感じていた自分が、はじめて感じた“未来”への意識。その“未来”に現れているであろう「最上の状態」に立ち会うために、目の前のクライアントさんの“今”に共に向き合うコーチとして歩みはじめた彼を応援しています。

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Letter for XXXは、不定期かつ独断と偏愛で随時更新していきます。


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