過去の推測【3日間完成 Day1】
可能性を想像する助動詞
助動詞とは、「助動詞+動詞の原形」のカタチで、動詞が持つ本来の意味に「話し手の判断や気持ち」をプラスする働きのあることばです。
助動詞がなければ、He is hungry.(彼はお腹が空いている)というように、基本的に「事実」しか表現できないのですが、助動詞を使うと、「推測(可能性の想像)」を表現することができるようになります。
He might be hungry.(彼はお腹が空いているかもしれない)
He must be hungry.(彼はお腹が空いているに違いない)
He can’t be hungry.(彼はお腹が空いているはずがない)
詳しくは「可能性を表す助動詞」の回をチェックしてください。
助動詞の過去形は過去を表さない?
助動詞 might は may の過去形なのですが、先ほどの例文 He might be hungry. は「彼はお腹が空いているかもしれない」と、過去ではなく現在の話をしています。
He might be hungry.
(○)彼はお腹が空いているかもしれない
(×)彼はお腹が空いていたかもしれない
過去形というと、「過去の話をするときに使う動詞のカタチ」というイメージですが、助動詞を推測の意味で使う場合、過去形は基本的に過去を表現することができません。
この理由は「過去形の持つ本当のニュアンス」の回をチェックしてください。
過去の推測
ここからが今日の本題なのですが、先ほどの「彼はお腹が空いていたかもしれない」のような過去の推測をする場合、助動詞を過去形にするだけではNGでした。
そこで、「助動詞+have+過去分詞」のカタチにします。
He might have been hungry.(彼はお腹が空いていたかもしれない)
He must have been hungry.(彼はお腹が空いていたに違いない)
He can’t have been hungry.(彼はお腹が空いていたはずがない)
このカタチにすることで、ようやく過去の推測の話ができます。
また、助動詞 should と組み合わせれば「後悔」(~すべきだった/~すべきではなかった)を表現することもできます。
I should have watched the movie.(その映画を観ればよかったな)
I shouldn't have watched the movie.(その映画を観るんじゃなかった)
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