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【5/1まで】UAD - Verve Analog Machines Essentialsが無料なので試してみた!(Apollo不要)

 こんにちは! イーヴィルイーヴィル! 斉藤です。
 UADの「Verve Analog Machines Essentials」が無料で配られているのでお知らせに来ました。


1 Verve Analog Machines Essentialsとは

【無料】https://www.pluginboutique.com/products/12073-Verve-Analog-Machines-Essentials-

「Verve Analog Machines」は10種類のTONE MASHINEが含まれるミキシング用のVSTプラグインです。
 中でも、「Essentials」は4種類だけの機能縮小版ですが5/1まで無料で手に入れることができます。

 Plugin BoutiqueとUAD本家のページで無料になっているようです。

2 Plugin Boutiqueでのダウンロード方法

 ここからダウンロード可能です。

 ゼロ円で購入できるので、カートに入れて購入します。
 購入方法はPlugin Boutiqueのアカウント、さらにUA CONNECTというソフトが必要です。

 WEBページを翻訳すればダウンロードは簡単だと思いますが、一つだけわかりにくいところがあったので解説しておきます。

 ゼロ円で購入後、この画面が出ますので赤い囲み部分をクリック。

 するとPlugin Boutiqueで買った製品のシリアルナンバーが表示されるので、これをコピーしておきます。
(ボカシてるところです)

 続いて「DOWNLOAD」を押します。

 ダウンロード画面に「メールアドレス」と「シリアルナンバー」を入力する画面があるので、先ほどのシリアルナンバーを入力しましょう。

※訂正 UAD本家でもDL可能

 UAD本家のページでも中間あたりの「Get It Free」から手に入るようです。
 こっちの方がPlugin Boutiqueのアカウントが要らないので手軽かもしれませんね。

3 レビュー

① sweetten

 UADだし元ネタとかあるんですかね…?(一応テープに書いてあるST9でググったけどわからずじまい)

 テープコンプのようなパツッと感はこの機種が一番ではないでしょうか。
 音が太くなるわりにハイファイでなんにでも使える音だと思います。
 ボーカル、ベース、ドラムなんにでも掛けられると思います(全部に掛けるのではなく目立たせたい楽器に足す感じがいいと思います)。

緑の線が変化した周波数帯域(drive 100%)

 アナライザで見てみると、低域も上がっていますが7000Hzあたりが+3dBくらいしているようですね。
 低域が上がることで「近さ」があり、高域が上がることでハイファイな印象があるのでしょう。

 真ん中の「drive」を100%にしても極端に歪まないので掛けすぎにならずにガツガツ使っていけると思います。
(ただし、ボーカルでガッツのあるサビを歌った時に飽和感が強く出たので自分の耳で確認をお願いします)

 7000Hzあたりというシビランス的にセンシティブなところを上げていますが、テープコンプ的ないなし方をしていて流石UADと思いました。

② warm

 急にモコモコしますね。
 Warm、つまり「温かみ」を追加するテープシミュなんでしょう。「近い」感じは出ますが高域などがガッツリ削られている印象を持ちます。

緑の線が変化した周波数帯域(drive 100%)

 と、にらんだ通り低域以外は思いっきり下がっていますね。
 ボーカルに使うのならちょっとLo-Fiな効果音的に使うとかの必要が出てくると思います。
 周波数帯域で見るよりはハイファイな落ち方をしているのでコーラスのみに掛ける、などが活用方法ですかね。

 一方、「近さ」「太さ」が出るのでサンプリングされたベースを馴染ませる、とかの方向でなら使えると思います。
 後はセンドで送ったディレイのみに掛けてテープディレイっぽさ出すとか。

「ちょっと使いにくいかな」という感じはありますが、ローファイな音ではあるので(宗教上の理由でizotope社のVinylが使えない場合には)そういう曲作る人には良いプリセットではあると思います。

 あとdrive100%だと飽和感がすぐ出ますね。善し悪しですが。

③ thicken

 使いにくい。
 「warm」より低域・高域を落としてより「Vinyl」っぽい音になったけど、それならVinyl使うんだよなぁ。
※izotope社のプラグインにVinylという無料の名作プラグインがあります

 drive0%でも顕著に音がカマボコになる。
※注:低域と高域が落ちた音のことを周波数帯域で見るとカマボコに似ているのでそう呼びます。

緑の線が変化した周波数帯域(drive 100%)

 思ったとおりガッツリカマボコ型ですね。
 もちろん飛び道具的な意味でこれを使うことはできるでしょうが、前述のVinylやEQで作るので私はあまり使わないかな。
 効きの強さを決める「drive」を0%→100%に変えてもあまり代わり映えしないし、操作に自由度がなさすぎるのもあり、ますます他のプラグインでいいかな、という感じ。

 電話で話しているようなエフェクトが欲しい時に使えばいいんじゃないでしょうか。

④ vintagize

 さらに使いづらくなって登場だ~~~!!(ドンドンパフパフ)
 よく言う「ラジオボイス」な音を作れます。おわり。だってこれ以上言うことないもん。

緑の線が変化した周波数帯域(drive 0%)

 逆にここまで振り切った方が扱いやすいところはありますね。

 バースの間の賑やかしに、ラジオっぽい音をお求めの方に!って感じ。
 drive100%だとすぐ飽和感出ますね。なので0%で計測しました。

4 終わりに

 Vintagize聴いた後にSweetten聴いたらハイファイすぎて耳がびっくりしちゃったよ。急に浅瀬に来た深海魚みたいになった。口から内臓出るわ。

 悪い点は「音量が大きくなるので元々の音で比較できないところ」くらいでしょうか。
 人間は音量大きくなると良い音に聞こえるようにできているのでね。

 sweetenは使いでのある音だと思いますが、他のプリセットがどうかと聞かれるとう~ん。。となります。

 その他、レイテンシもちょっとありますが、掛け録りしなければ気にならない程度です(掛け録りをする方はいないと思いますが)。

 無料版ということで、ピーキーなプリセットばかりだったのかもしれません。この話しぶりで皆さんが察しているとおり私はあまり使わないかな

 終わります。

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