Softube - CL 1B mkⅡのレビュー。
最近、機材を売りまくっています。
断捨離というわけでもなく、なんとなく整理したい気分です。自分にしては珍しいかも。
さて、今回はSoftube - CL 1B mkⅡのレビュー。
今更感もありますが、かなり良いコンプなので紹介しないのはもったいない。紹介しなくてもとっくに定番かもしれませんが。
1 Softube - CL 1B mkⅡ概要
CL 1Bはネイティブ版とUAD版があり、私はネイティブ版を持っています。
ですがネイティブ版が定価38,000円、UAD版が安売り時13,000円くらいとUAD版の方が安い時が多いです。もちろんネイティブ版も半額セールなどしますが、頻度は少ない気がします。
また、UAD版でもDSPもあまり食わない印象でサクサクインサートできると思います。
いきなりカネの話をしてしまいましたが、CL 1Bは私の好きなオプトコンプで、音は密度の濃い圧縮を掛けられる印象です。
その割に主張は薄く、コンプのキャラが乗る割には自然に弱いところを持ち上げてくれる印象ですね。
そういう意味ではFairchild 670みたいな使い方ができるんですが、670は「本当に自然」、CL 1Bは「コンプの色が付くけど自然」みたいな違いがありますね。
まぁ作動方式自体も違うわけですが…。
2 設定
今回はボーカルにこんな感じに掛けてみました。
THRESHOLD…それなりに動く程度
ATTACK…最速(※後述)
RELEASE…声を前に出したいので最速
RATIO…4:1に設定(別に6:1でもOK)
OUTPUT…リダクションした分だけ足した
声を前に出すにはATTACKを遅くした方がいいんですが、CL 1Bはアタック最速の音がちょっと歪みっぽくなるところもかっこいいです。
一応アタック最速は0.5msらしいのでそれなりに速いはずなんですが、基本は自然であまりそう感じさせない音ですね。
アタックで「歪み感」を調節して、リリースで「コンプ感」を調節する、という感じで設定しました。
3 他のオプトコンプと比較
・UAD LA-2A Gray
LA-2Aの方がアタック・リリース共に遅く、濃い音になる。この濃さが邪魔になることも。
一方CL 1Bは透明でなんにでも使える感じ。
・SUMMIT AUDIO TLA-100
CL 1Bと比べると中域が目立ちパワーがある感じ。
一方CL 1Bは透明感がある感じ。
・Shadow Hills Mastering Compressor(オプトコンプ部)
Shadowhills(オプトコンプ部)の方が中域のコンプ感が強く、歌っててちょっと詰まる感じがあります。
一方、CL 1Bは全帯域において透明感があり、引っかかるところが特にない感じ。全帯域が前に張り付いてくれるのは楽ですね。
(蛇足ですが、私はShadowhillsのVCAコンプ部が大好物なので、そちらはいつも使っています)
4 終わりに
CL 1Bは購入してから実に2年ほど放っておいていて、ここ半年くらいで「音いいじゃん」と再評価した経緯があるので今更感はありますが、実際に音がいいのでそう評価するしかないので仕方ないね。
今回は音を前に出すセッティングをしましたが、リリースを遅くすれば簡単に奥にも引っ込んでくれるので、コーラス(被せ)にも使えるところがいいですね。
(その際はスレッショルド深めにかけるといいです)
CL 1Bは「無印」と「mkⅡ」の2つがありますが、mkⅡの方が音が良いそうです。
俺はmkⅡの方しか持ってないので比較していないですが。
終わります。
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