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シャニマスの神髄、他者理解の営み

はじめに

皆さんこんにちは。アイドルマスターシャイニーカラーズ、遊んでいらっしゃるでしょうか。

シャニマスもついに6周年!めでたい!
ブラウザゲームから始まり、楽曲やキャストさんによるライブ、去年よりサービス開始した『シャニソン』、先日放送開始されたテレビアニメなどなど、どんどん間口が広がっていくのを感じています。
本当にさまざまな展開があり、置いていかれないように必死です。

シャニマスもゲーム内外でどんどん広がりを見せていますが、ここで自分がシャニマスにハマった理由について改めて考えてみようと思いまして、この度筆を執りました。
今一度原点に立ち返って、自分がシャニマスを好きである理由を解きほぐしていきましょう。いくぞ!

※ネタバレも多少あります。

いい意味での「裏切り」

『アイドルマスターシャイニーカラーズ』のジャンルは「アイドル育成&ライブ対戦」ゲームらしい(公式サイトより)です。
私が感じている大きな魅力は「アイドル育成」に伴うコミュニケーションを追体験できること、かつそれのクオリティが非常に高いことであると感じています。ゲーム内外で「コミュ」と呼ばれるストーリー部分ですね。

シャニマスをプレイしているといい意味で「裏切られた!」と思うことがこれまで何度もありました。
言うて私も人並みに様々な作品に触れてきたつもりです。「こんな見た目のキャラはこういう性格だろう」とか「こういう性格のキャラは集団の中でこんな立ち位置だろう」みたいな部分を想像しながらプレイしていました。
しかしだんだんと自分の想像を裏切るようなシーンが出てくるようになってきます。
たとえば……

『薄桃色にこんがらがって』 第4話『ふたつの夜』より

23歳のアイドルが同じユニットの17歳のアイドルに複雑な対抗心を抱くシーンや

『綺羅星ルックバック』 第6話『事実と正解とその先のこと』より

お茶目な食いしん坊キャラかと思っていたアイドルの芯の強さが垣間見えるシーン、

『シャイニーの日 2022 特別コミュ』より

定型文しか喋らないと思っていた男の鈍色の過去を匂わせるシーンなど……。

いままで自分が持っていたキャラクター像とはひと味違うぞ……?と思うような描写が幾度となく繰り返されてきました。

このような「裏切り」を通じて、初めて会った時の第一印象に肉付けがされたり新しい印象に塗り替わったりしていくことで「その人」を自分なりに理解していく。そんな営みがシャニマスでは体感できていると感じています。
これってまさに、「コミュニケーション」なんですよね。私たちが現実の世界で体験していることと同じことなんです。

そしてこのことは6年の歴史を重ねた今でも変わらず体験できていると感じています。
「他者を理解する」という営みに終わりはありません。どんな間柄であっても他人のことを完全に理解することなど不可能です。
それでも相手のことを理解しようとするためにコミュニケーションを重ね、印象をアップデートしていく…。私はこの体験こそがシャニマスの神髄であると感じています。

enza版『シャニマス』のコミュももちろんそうですし、最近は『シャニソン』やTVアニメにて彼ら彼女らが生き生きと動く姿も見ることができます。
シャニマスがアイドルたちの新しい一面を見せてくれることがなにより嬉しく、私がシャニマスを継続してプレイする大きな理由の一つになっています。


自分事として共感できる描写の数々

上記のようなシャニマスの魅力を補強する部分として「世界観に強く共感できる」という点があると感じています。
シャニマスの世界はいわゆる現代社会です。それだけでなく私たちが生きるこの世界をリアルにそのまま写し取ったような描写も多いのが特徴です。
時にはシビアな現実を突き付けてくることすらあります。

そのためアイドルたちが抱える悩みなどの感情にも共感しやすく、彼女たちを私たちと同じ世界に生きる身近な存在として感じることができます。
彼女たちはアイドルという特殊な立場、そもそも2次元の存在であるにもかかわらず自分と同じ「人間」なんだと感じさせる強く不思議な説得力があります。

『線たちの12月』 第3話『天使たちのあくび』より

関係性の浅い間柄同士のぎこちない共同作業や

大崎甜花Landing Point編 『ちょっと 思ってた』より

既に努力している人へ「頑張れ」と言葉にすることへの違和感、

『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』 第6話『きのうが、永遠になった』より

どうしようもできないことに対する祈りなど、

物語のテーマとなる感情は、私たちも生活のどこかで抱いたことのあるようなものが多く、共感しやすいものになっていると感じます。

物語の中で私たちが自分事として考えやすいテーマを取り扱い、悩み考える彼女たちの感情を説得力たっぷりに描写する。
物語を通じて彼女たちを自分と同じ人間であると自然にとらえることができるからこそ、彼女たちとのコミュニケーション体験が質の高いものとなり、もっと彼女たちのことを知りたいと思えるのだと感じています。

おわりに

……というわけでつらつらと書いてきましたがこのあたりで終わりにしておきます。
こうして書いてみて、やはり私がシャニマスを継続してプレイしている根本的な理由は、ゲームのコミュを通じて質の高い「他者理解の営み」を体験できるからなのだと改めて実感しました。
アイドルマスターシャイニーカラーズというコンテンツが好きになり、美麗なイラストや幅広いテイストの楽曲、一体感を感じられるライブイベントなど、他にも様々な魅力に触れ楽しませていただいていますが、根本にあるこの楽しさをずっと感じ続けていたいものです。

6周年を迎え、コメティックや283プロの物語が進んでいくようですし、もちろん他のアイドル達もきっと様々な一面を見せてくれるだろうと期待しています。
アイドルマスターシャイニーカラーズさん、これからも何卒よろしくお願いいたします。

おわり


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