嘘が好きだ。

ほぼ日とか言っていたのに、全くの嘘であった。
でも良い。嘘は良い。
何故なら嘘は気持ちを救うからだ。
所詮世の中嘘ばかりなのだ。
とか言うほど世の中の事は知らない。
本当の事しか無い気がする。
本当の事をみんな嘘だというのだ。
みんな本当の事を知りたくないから本当なのに嘘だというのだ。
嘘であってほしいから嘘だと言うのだ。


だから最初から嘘だと言う方がよっぽど良い。
何のためでもない嘘であればあるほど良い。

朝起きる。
嘘みたいに明るい日。
冷たい水で顔を洗ってから、キッチンに向かう。
フライパンを火にかけて、よく温める。
冷蔵庫から玉子を取り出し、角にこんこんと当てて罅を入れながら、
よく温めたフライパンに割り入れる。
何かが弾けるような音をたてて、ゆっくりと白身が色づいていく。
毎日毎日繰り返される日々。

嘘みたいだ。嘘だ。嘘の中に生きていると幸せだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?