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乃木坂46「山崎怜奈」さんについて

私は乃木坂46の山崎怜奈さんのファンです。

彼女のことは以前から気になってはいましたが、普通のファン(推し)から超ファンとなったのは2020年の10月からです。

これは、グループ初の帯ラジオレギュラーパーソナリティ就任となった、TOKYO-FMの「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」通称「だれはな」・「ダレハナ」が始まってからです。

私は元々ラジオが好きで、彼女と同じく地方局も含めて様々な番組を聴いていました。また、乃木坂46は以前から好きでしたので、メンバーが出演しているラジオ番組は欠かさず聴いていました。

だからこそ、帯のレギュラーの就任。また、番組名に「乃木坂46」が入らないで名前だけが入ることのすごさは分かっていました。

今現在、2021年の6月末。

彼女はリハーサルがあろうと、ライブがあろうと1日も休まずにパーソナリティとして放送を続けています。

先日行われたアンダーライブ2021は、構成がラジオ風という彼女らしいライブでした。この構成の良いところは、メンバー全員を活かせるパーソナリティという役割になれること、また、だれはなを休まないという選択が絶対的になるところだと思います。

もちろん乃木坂46本来の活動以外にも、TV出演含め多岐に渡る活躍をしています。

だれはなが始まって、あと3ヶ月程で1年を迎えます。ファン目線・ビジネス目線・データ目線から見た彼女について書いて行きたいと思います。

※以下敬称略


なぜラジオパーソナリティになれたか

そもそも現役のアイドルが帯ラジオのパーソナリティーに抜擢されることは異例です。乃木坂46としては初で、AKBグループにおいても現役メンバーではいません。

ANNの新内眞衣や、乃木坂46の「の」のMC担当メンバー等、週替わりでの担当はいますが、帯ラジオとなると様々な面で就任が厳しいと思われます。

「だれはな」の時間枠の前番組は、AKB総監督を務めた、高橋みなみの「これから、何する?」でした。この番組は(2016.4.4 - 2020.9.30)まで放送されましたが、彼女のAKB在籍は2016.3.27の卒業コンサートまでなので、卒業してからのパーソナリティ就任です。

この事を考えれば、番組名『高橋みなみの「これから、何する?」』は当然の名称で、AKB48のという冠が付く理由もありません。しかし、山崎怜奈は現役の乃木坂46メンバーであり、乃木坂が出演する番組は基本的にどれも『乃木坂46』という冠(場合によっては、ノギザカやのぎ等)が付きます。

そんな中で、「だれはな」は乃木坂46が付かない、「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」が番組名です。

彼女は放送内で、この番組を担当するにあたっての強い意気込みを語り、乃木坂46を辞めようと思っていたのを思いとどまったこと等も話しています。

番組名に「乃木坂46」が付いていたら、やらなかった可能性があることも言及しています。この行動は、世間的・業界的や運営側から見たら生意気と取られることもあったかもしれません。しかし、彼女は自分が出ない場合にメンバーが代理を務める番組であってはならない、という強い意志を持って番組に臨んでいるのがわかります。

そして、高橋みなみというAKB初代総監督が卒業後に務めた帯番組のパーソナリティに、なぜ山崎怜奈が選ばれたのか?という疑問の答えは正にここにあると考えます。

高橋みなみの番組が、2016年4月4日 - 2020年9月30日
その前の番組「アポロン★」が、2013年4月1 日- 2016年3月31日
お昼の帯ラジオでパーソナリティが頻繁に休んだり、外的環境(山崎怜奈で言えば卒業等)で番組運営に支障が出たりしてはいけません。
それには、周りの環境と本人内面の両方での資質というか、条件が必要になると考えられます。


つまり、少なくとも3年程度長く続ける意思を持ち、ラジオを任せられる人物(本人の意思並びに周囲の環境)が必要であったということです。この条件で見たときに考えられる乃木坂メンバーは、彼女以外いません。次点で新内眞衣が挙げられますが、お昼のFMという番組の雰囲気を考えると、適任は山崎怜奈となります。条件ではなく、betterな面で考えると、東京下町出身・大学卒業時年・アイドル容姿(スタイリッシュ系)・読書好き・健康オタクであること等もプラスになったと思われます。

「だれはな」をお聴きの方はわかると思いますが、ゲストは書籍の宣伝が非常に多いです。スポンサーに大日本印刷が入ってのも理由かもしれません。ゲストが来た際に著者の書籍をどれだけ読んでるかで対応も変わります。元来「予習の女」である山崎怜奈は、毎回必ず著書は読んでからゲストを迎え入れてます。もちろん、読まないで対応することも出来ますが、興味があることがわかれば宣伝で来ていたとしても、内容のちょっとしたところをフォーカスしたりして番組が面白くなることに寄与するのは当然のことです。

また、通販的要素があるのもこの番組の特徴です。健康器具等のプレゼントも多くあります。(前番組の基本構成を引き継いでいるので、若干前スポンサーのジャパネットたかたの影響もある!?)
これらの内容も、健康オタクである彼女には興味がある分野であり、勝手に勉強してくれますので、番組的にもプラスな部分だと思います。

この帯ラジオのポジションは、本来であれば、乃木坂卒業生であれば、生駒里奈等のセンター経験者が務めるべきポジションであるとも言えます。しかしながら、ラジオパーソナリティは「ひとりしゃべり」という突出した能力が必要な仕事です。また、番宣等も含めて、毎回様々な業界からゲストを迎えてインタビューを行うので、高いコミュニケーション能力も必要となります。


そして、学歴も一つの武器となります。前々番組の「アポロン★」のパーソナリティは齊藤美絵で、彼女も慶応義塾大学出身です。(しかも山崎怜奈と同じSFC出身)
アポロンという名前自体も、音楽と知性の神様からきており、元々は「これを聴けば、明日の話題にプラスになるヒミツ」を紹介する番組だったそうです。
高橋みなみの学歴は通信高校卒業ですが、当時のAKBアイドル時代の多忙さを考えると勉強をする暇はなく、両立は出来ない状況であったと思われます。しかしながら、頭の回転は非常に早く地頭の良さは伺えます。また、コミュニケーション能力は高いのは間違いないです。

実は、この前々番組・前番組担当の2人は、出産や結婚という時期に重なっています。齊藤美絵は出産に伴い番組が変わっています。高橋みなみは2019年に結婚、2020年内の結婚式披露宴を予定していましたが、コロナの影響で断念しています。やはりお昼の顔ということもあり、スタイリッシュな独身女性をパーソナリティに求めているのかも知れません。もちろん、その人自身の人柄によるとは思いますが、選ぶ際には基準となるはずです。

以上の様な複合的観点から、選ばれたのが「山崎怜奈」であると思います。
彼女は、2020年3月で大学を卒業し、時間的な余裕は出来ました。TV番組の出演も多くなっていますが、映画や舞台、ドラマへの進出は少なく、今後の方向性としても考えていないとのことなので、問題ありません。

もう一つ、理由の多くを占めるのが、プロデューサー秋元康の推薦もしくは、打診があったのだと思われます。

「今日は一日 三昧(ざんまい)」 (NHKラジオ)にて秋元康が様々なことを語った際に、山崎怜奈のことを「しゃべりが上手い」と評して、だからラジオの帯パーソナリティをやっているという話しをしています。
だれはなの時間枠は秋元P枠でもあるとも思われるので、彼の意向は最大限考慮すると思われます。もちろんプロデューサーとしてのお眼鏡に叶わなければ実現しないので、山崎怜奈の実力であると言えます。
これらの実力を測るには、実績が必要です。山崎怜奈は加入初期の頃からSHOWROOMや755等のSNSに積極的に参加しており、ラジオに至ってはライブ後に突撃出演することもありました。それらの地道な活動が今のパーソナリティへ繋がったのは間違いありません。
(これらの「事件」の詳細内容については別記事に書きます)


番組欠席か?・初めての危機

前述した通り、山崎怜奈は「だれはな」を1度も休まずに放送を続けています。しかし、放送初期の2020年10月に危機が訪れます。
2020年10月28日、白石麻衣卒業コンサートの直前リハーサルが行われる際、番組の生放送がかぶってしまうという問題がありました。
この問題解決するため、10月22日の番組内で山崎怜奈は秋元康に電話で相談を行いました。山崎怜奈は放送中に生電話をかけ...

「ここ1ヶ月間の悩みとして、白石麻衣さんの卒業コンサートのリハーサル時間とオンエアがかぶっている件があって…」
「リハーサルが朝から本番前まであって、最終リハーサルも白石麻衣さんの勇姿を見守りたいし、この番組も命にかえて守りたいっていうのもあって…」

これを受けて秋元康は、

「やっぱりせっかくの白石の卒業ライブだから、それはちゃんと乃木坂のメンバーとして出席した方がいいと思うし、あとはリハーサルの合間に白石の方に迷惑をかけなければ、どこからか中継させてもらったら?」
「山崎としては『だれはな』もやりたいんだろう?」
「放送が途切れちゃうと迷惑をかけるから、スタジオに誰かいてもらって、山崎自体は会場から中継しながら、その臨場感を聞きたいっていう方もいらっしゃるかもしれないから。リハーサルで行かないといけない時は、スタジオでつないでもらうとか、連携がとれるっていうのがいいんじゃないの?」

とスタジオに代理を立て、山崎はリハーサル会場からのリモート出演するプランを伝え、乃木坂46の事務所への提案(根回し)も引き受けてくれました。
リアルタイムで聴いてましたが、難しい問題を上司に相談する感じで聴いてるこっちもドキドキしたのを覚えています。

もちろん、事前の調整はあったとは思いますが、本人から伝えるというのが重要なことだと思いました。

そして、卒業コンサート当日も会場からリモートで繋ぎ放送を行いました。

一度通った道は通りやすい

その後もライブは実施されましたが、放送でも焦ることなく、またライブも全力で参加していました。やはり、一度困難な道を通ってしまえば、その後は通りやすいですね。

2021年5月26日(水)アンダーライブ2021が横浜アリーナで行われました。山崎怜奈は座長でセンターという立場であり、さすがに時間的にも役割的にも厳しいかとリスナーの間でもザワつきました。

しかし、蓋を開けてみればまさかの「山崎怜奈のアンダラで話したかったこと。」と称して、コラボ演出でした。もちろん本放送もしっかりと行った上でです。この流れは演出家や運営の方等の力も大きかったと思いますが、本人の要望もあったのだろうと思います。


先人達からの評価

2021年4月13日(火)の放送では、ゲストにラジオ界のレジェンド・「坂上みき」が登場しました。坂上みきは「達者な人だと思った」と山崎怜奈のMCぶりを評価しました。そして「うますぎよ。生き急いじゃダメ」笑いながら先輩としてアドバイスしました。

2021年1月24日のJFN『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』では、MCの有吉弘行がロケバス内でたまたま聴いた「だれはな」について「山崎の進行が上手、その技術を勉強したいぐらいだ」「どこかのアナウンサーだと思った」と評しました。

もちろん、若者を応援する激励の意味もあると思いますが、しゃべりが上手くないと褒めることも出来ないと思います。山崎怜奈は将来「えっあの人ってアイドルだったの?」と言われる様なラジオパーソナリティになって欲しいと願います。


「だれはな」と「山崎怜奈」

「だれはな」の放送は早いもの100回を超えて続いています。

彼女にとってこの1年は充実し、加速度的に成長していったものになると思います。

高橋みなみは番組終了後、生活が激変したと語っています。週4日、2時間の生放送という特異なスケジュールを過ごすことは生活の一部というか大部分になるのは間違いありません。聴いているリスナーの1人である私自身も生活スタイルが変わった様に思います。

スペシャルウィークとして、「だれはな」では豪華ゲストが度々出演されます。ゲストの面々は経済界から文化人・アーティストまで多岐に渡ります。そんな方々を相手に山崎怜奈はインタビュアーとしての才能も発揮して見事な対応をしています。特にロジカルに話しをする面々には強い印象があります。

しかし、デヴィ夫人がゲストの時は若干の噛み合わなさを感じました。これは当然のことで、ゲスト全員と噛み合うわけもなく、彼女のそれまでの対応で「誰が来ても上手くできるだろう」と聴いているこちら側が勝手な偶像をつくりあげていたことに他なりません。

これは私の印象ですが、デヴィ夫人は経験が(それも相当量の)豊富で年齢も重ね、計算やロジカルを無視する感情的タイプの人間(特に若者)とは噛み合うタイプの人だと思います。このタイプの人間は山崎怜奈とは違うタイプなので中々難しいと思います。

20年後、「だれはな」の放送が続き、山崎怜奈がラジオ界の黒柳徹子と呼ばれる頃、見事な対応が見られるはずです。


最後に

冷静に分析しているように書いていますが、私は彼女の笑顔を見るだけで癒されます。今後も乃木坂46の「山崎怜奈」こと「れなち」、パーソナリティ「山崎怜奈」たまに「ザキさん」を応援し、「だれはな」を聴き続けることを誓います。

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