大山〜大山三峰山
2020年10月24日。
新たな目標にしていた大山三峰山にヤビツ峠からチャレンジしに行きました。
大山三峰山は標高は935mと低いものの、ヤセ尾根や鎖場の連続でガイドブックなどでは上級者コースに区分されています。
ちゃんと帰って来れるのだろうか…。
ヤビツ峠行きのバスは臨時バスも出る程の満員状態。これは塔ノ岳の表尾根が人気だから。
大山に向かうのは私を含めて5名くらい。静かな登山になります。
登山道は整備されていて歩きやすいのですが、前日に雨が降っていたために徐々にガスが出て来ました。
晴れ女…のハズなのに最近ガス率が高いです。
ヤビツ峠から大山に登るイタツミ尾根は距離も標高差も大した事がないので、どんどん進んで行く事が出来ます。
このコースを選んだのは大山から先に迷いやすいルートやかなりの数の鎖場があるから、体力温存のため…というのはちょっと言い訳。
ヘタレです、私。
登るにつれてガスがどんどん濃くなって行きます。
この場所から、本当ならば富士山も塔ノ岳も見渡せたはず。「今日は残念ですよね。」通りすがりの方に声を掛けていただきました。
本当に残念。
25丁目で表参道と合流。やはり、人が増えて来ました。大山は人気の山だからね。
25丁目からだとひと上りという感じで山頂に到着です。
山頂も真っ白。何やらパワーが感じられるような気持ちになります。
1月に大山の下社に来てから9ヶ月経ち、ようやく奥社に来る事が出来ました。1年かからずにここまで来れるようになって…頑張ってるな〜私。
少しだけ休憩して、先は長いので山頂を後にします。
唐沢峠分岐で道を分け、また人の少ない静かな道を進みます。
どうやら、人よりも鹿のエリアみたいです。
足元には鹿の足跡にパラパラと糞が転がっています。
時々、鹿の姿はないかしら?…と見回してみますが、会う事は出来ませんでした。
大山からこちらへは急な階段の多い下り道。道幅も人が1人通れる位の所が続きます。
高度が下がって来たからでしょうか…ガスが晴れて来ました。
木々も少し色付き始めていて、気分もアガる山歩きです。
こちらに来る人は殆どおらず(2人に道を譲り、1人とすれ違っただけ)、またもや自然を独り占めです。
唐沢峠に到着。
ここから先が最初の難関です。
道標は右と左を示していますが、私が進むのは道標の裏側に直進なんです。正規の登山道ではありません。
まずはやたらと広い尾根。道なんてないので、YAMAP地図を確認しながら歩きます。
少し不安になった所でロープを発見。かなり急だけど登ります。
その後は木に邪魔をされても、細くて通れなさそうでも、とにかく尾根を歩きます。
事前に地図をしっかり見て来ました。それによると尾根づたいに真っ直ぐです。
だから、その場所の1番高い位置を繋いで歩けば大丈夫なはず。
途中で前から来た男の人とお互いに情報交換。「忘れた頃にピンクリボンが出て来ますよ。」との事。
本当にその通りで、笑ってしまう。
時々、YAMAP地図を確認しつつ、迷う事なく無事に通過しました。
ここからが本番!三峰山です。
少し登ると始まります。鎖場ワンダーランド!
ヤバイ、楽しいっ!楽し過ぎる〜!
桟道、梯子、ヤセ尾根も出て来るので、油断は禁物。注意しながら歩きますが、やっぱり楽しい。
鎖場、大好きです。
階段を登って山頂です。
三峰山の名前の通り、南峰、中峰、北峰の3つの山で形成されていて、山頂は南峰935mです。
小さな山頂には広いベンチが1つあります。
先客がいて、「今、片付けるから待っててね。」と言われたので「後ろに座るから大丈夫です。」って答えて、そこからお話をさせていただきました。
親子で登って来られたそうで「ここまで、本当に大変だったんだけど、この先もまだ大変かしら?」とお母さん。「まだ、鎖とかいっぱいありますけれど、気を付けながら行けば大丈夫ですよ。」と話します。「お姉さん、おひとり?偉いのね!あらっ、大山からなんて凄いわ。」と言っていただき、手作りのキュウリの漬物までお裾分けしてもらっちゃいました。
なんとも優しい空気に包まれて、嬉しい出会いのひと時でした。
私の方が先に出発。その際にも「危ない所があるから、足元に気を付けてね。」と言って下さり、有り難い気持ちでいっぱいでした。
そして、山頂から先も鎖場ワンダーランドは続きます。
鎖場の先は、今度は崩落エリアがやって来ました。
凄い崩落ですが、道はしっかりしているので、余程の強風でもない限りは問題なく歩けます。
それよりも、木々のど根性な生え方ったら。生命力の強さに驚くばかりです。
気が付くと晴天になっていました。あんなに真っ白だったのが嘘みたいです。
その後は森林帯をどんどん下って行きます。
かなり下りて来た所に「注意看板」が。そこには「無理をしないで引き返す勇気が必要です。」と書かれてありました。煤ケ谷側から登って来た人でここで引き返す人はいるのでしょうか?
さらに森の中を下り、14時過ぎに無事に下山しました。
天然のフィールドアスレチックのような山で、疲れたけれど楽しかったです。
そして、またステップアップ…したかも知れない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?