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旧東海道と東海七福神

2024年1月1日。
明けましておめでとうございます。

初詣を深夜に済ませ、初日の出には起きられず…ゆっくりと迎えた新年は朝風呂入ってお雑煮食べて。さて、何をしよう?

15年位前に七福神巡りをした事を思い出して、行ってみる事にしました。

スタートは京浜急行の北品川駅。近いんですけど、初めて降りました。
まずはは海の方へ。

海の方…と言っても今は海はありません。
かつては

東海道のすぐ向こうは海でした。
古い地図を見ると

目黒川の河口は東海道に沿ってグルっと湾曲していました。

今の地図と比べてみます。赤で書き足したのが古い川の跡だと思います。今は埋め立てられて河口が天王州の方になっていますね。
北品川の船宿街(赤丸)はかつては洲崎の先のちょうど河口の辺りのようです。

それでは、旧東海道へと向かいます。

坂道を上り

こちらが旧東海道。品川宿です。
元々は北品川宿と南品川宿だったそうで、まとめて品川宿。
今の駅で言うと、北品川、新馬場、青物横丁の3駅分になるので、かなり賑やかだったのでしょうね。
さすがに江戸時代の名残はありませんが

少し古い建物もチラホラと見られます。
こちらの金物屋さんは戦前の建築だとか。

丸屋履物店は明治の終わり頃の建築。

そして、東海七福神の1つ

成田山一心寺。寿老人。
こちらは旧東海道沿いにあるお寺です。

東海七福神では色紙に各箇所で判子を押してもらうスタンプラリーみたいな楽しみ方もあるのですが、以前やった事があるのでお参りだけする事にしました。

路地を入って

養願寺。布袋。
↑に貼った古地図にもその名前があります。

すぐ近くの路地の煉瓦塀は趣があります。何かの映画のロケで使われたとか。

第一京浜に出まして、お次は…と思ったら

品川神社。大黒天。
階段の下には参拝の長蛇の列。
何度も中に行った事があるので、今回は道路のこちら側から。
境内はとても広く、富士塚や阿那稲荷神社の先には一粒万倍の泉があり、お金を泉で洗うと増える…との話もあります。
また、空いた頃に訪ねようと思います。

旧東海道へ戻る途中には

駄菓子屋さんがありました。お年玉を持って、子供達が買いに来るのでしょう。
そして、信号待ちをしていて、ふと前を見ると

寅さん?発見!

目黒川沿いのこちらの森の中が

荏原神社。恵比寿。
こちらもすごい行列なので、また今度〜。
(東海七福神は既に挫折気味です。)

目黒川は中目黒の桜並木のイメージが強いですよね。この川より北が北品川宿、南が南品川宿だったそうです。

何となく…ですが、南の方が閑散としているような気がします。
歩いていたら、立派な松の木。

これは浜松宿の街道松で友好の記しとしてこの場所に植えられたんだそうです。
街道沿いにはそんな松の木がいくつか植えられていました。

新しいお店のようですが、可愛い招き猫が目に付きました。

茶箱という日本茶カフェ。建物も何となく素敵と思ったら、元は理容店で内装リノベーションで使っているみたいです。
お正月はお休みでしたが、いつか来てみたいです。

少し歩くと、青物横丁駅の近く。
ちょっと寄り道して旧東海道から左に曲がったところにあるのが

うなきの丸富。この日はお休みでしたが、庶民的な味付けの鰻は美味しいのでオススメです。

旧東海道に戻り、すぐ角にあるのが

竹内医院。古い木造洋館で素敵です。
そこから少し先に進んだ所が

品川寺。毘沙門天。
(東海七福神は忘れてませんよ。)
実はこちらの境内には金生七福神があり、ここだけで七福神巡りが出来てしまったり

立派な弁天堂もあります。

品川七福神としては毘沙門天。
その毘沙門天像を含め、曼荼羅、鐘楼、江戸六地蔵など数多くの文化財があります。

この辺りで品川宿はお終い。
商店の雰囲気も変わります。
鮫洲辺りは面白い道では無くなるので横に逸れて

勝島運河に沿って歩きます。
最近では「しながわ花街道」と言い、春は菜の花、秋はコスモスが綺麗に咲きます。

名残のコスモスに

春に向けて育てられている菜の花。
水辺には

鳥達。

ワンコさんのお散歩の人も多いです。

高速道路からこの景色を見た事がある方も多いかもですね。
のんびりとお散歩するのに良い所です。

運河から出たところには

大きな大砲のある公園。
こちらは復元されたものですが、かつてはこの辺りに土佐藩の屋敷があり、ペリーの再来航の後に実際に砲台を作り防衛したとの事です。
最初に行った船宿街の先にも御殿山台場が作られたり、今のお台場を含めて多くの台場が建設された江戸末期。黒船来航は日本の歴史を本当に大きく変えるものとなりました。

さて、次に向かう前に通らなかった旧東海道の名店を1つご紹介。

江戸時代から続く蕎麦屋「吉田屋」。
この辺りのお蕎麦屋さんでは1番美味しいと思います。

旧東海道に戻りましたが、またちょっと寄り道。

競馬場の宣伝の道を立会川駅へと向かって行くと

坂本龍馬の像があります。
先程の浜川砲台があった土佐藩の屋敷。20歳頃に坂本龍馬もこの地で守備についていたとされます。

顔出しパネルから覗いてみました。
戻る途中で

こんな看板。このドラマは観ていなくて知りませんでしたが、こちらがロケ地なんだそうです。

立会川を渡った隣りが

天祖諏訪神社。福禄寿。
でも、やっぱり行列…は無理。
七福神巡りというより旧東海道散歩になってますが…また、東海道からも逸れます。

品川区民公園の中を歩きます。
実はすごく久しぶりに中に入りましたが、思いっきりリニューアルされています。
バスケットゴールは綺麗なコートに、サッカーコートも出来ています。
私は木々の間を歩く

こちらを進みます。

山道という程では無いのですが、木々から漏れる光が気持ち良いです。

四季折々で楽しめる木々と

子供達には楽しい遊具がいっぱい。
あっ、遊具も息子が小さい時とは全部入れ替わっていました。

トンネルを抜けると

池としながわ水族館。
ここで、外に出ます。

第一京浜沿いを歩き

歩道橋を渡ると大田区。

2日と3日は箱根駅伝の選手達がこの下を走って行きます。
歩道橋を下りると

タイヤ公園。地元の小学生の遊び場の1つ。
ただ、そのすぐ裏が

ラブホ街。
小学生はケイドロでこのラブホに隠れたりするんです。
ラブホ街も遊び場になっちゃうのが困りもの。
(何度かダメだよって話しましたけど、さすがに小学生にラブホの説明は出来なかった思い出があります。)

ここからすぐの第一京浜沿いに最後の目的地

磐井神社。弁財天。
ここもかなりの列が出来ていたんですけど、家から近いので並びます。
20分くらいで

お参り修了。

こちらの狛犬は3匹の仔犬が一緒にいます。
そんな事から安産や子宝、子育てにご利益があると言われています。
弁財天は池の中の弁天堂。

最後にお参りして、東海七福神はお終いです。

弁天池に浮かぶ銀杏の葉が綺麗でした。

磐井神社に並んでいる時に見た看板

あれ?私って厄年?しかも本厄?
昨年は前厄だったって事?
そして、八方除は裏鬼門?
年女だーって喜んでいたんですけど、かなり最強の1年になりそうな予感です。

家までは歩いて10分。帰ります。

こんな厄年の私ですが,今年もよろしくお願いします。

おしまい。

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