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那須岳

2021年10月3日。登山の日。

以前から「いつか那須岳をご案内しますよ。」と言っていただいていていました。
でも、「いつか」と「オバケ」はなかなか出て来ないもの。
だから、図々しく「行きたい〜!」を連呼していたところ、「じゃ、秋那須でも…」と(根負け?)。

そして、数日前の事。
モデルで冒険家、フォトグラファーとしてもご活躍の大石学さんがSNSで那須岳に行かれた写真をアップ。なんと、山が色づいているではないですか!
まさに、秋茄子…じゃなくて、秋那須。
那須ビジターセンターのツィッターでも紅葉が始まってるとの発信。

どちらも写メを撮って…「紅葉が始まってるよ〜」と再プッシュ(執拗い)。

たぶん、本当に根負けして、連れて行ってもらえる事になりました。

登山の日。混雑が予想される那須岳。しかも、2ヶ月ぶりの山へと行く事になりました。

前置きはこの位にして、新幹線とバスを乗り継いでロープウェイ山麓駅に到着。
久し振りの山という事もあり、ロープウェイを利用しました。

見晴台で準備を整えて、いざ出発!

ロープウェイを降りるとこんな道から始まります。

ススキかな?

最初に目指すのは、先に見える「茶臼岳」。

実は子供の頃に祖父母と来た事がある「那須岳」。写真が無いかな〜と探して見たところ…ありました!

祖父母と叔父と兄と私。
そして、偶然撮ってた似たような場所。

写真がこれしかないので、この時は山頂まで行かずに引き返してるんだと思います。

大人になったので、もちろん山頂に向けて

この背中を追いかけながら、登って行きます。

大きな岩がゴロゴロと転がっています。火山の山、男らしさを感じています。

そんな中でも小さくて可愛い植物が岩から顔を出しています。

岩の種類も豊富です。

かなり大きな岩を登って…ん?私、重い!
山に行っていなかった2ヶ月間で2kg太りました。
ヨイショッ、ふぅはぁふぅはぁ…と。

あちらへは後で行きます。
斜めになった白い鳥居が見えて来ました。

「茶臼岳」山頂に到着です。

かなり混みあっています。

北関東方面の山並みを眺めながら、小休止。
振り返ると

大勢の人!

さて、先に進みます。

ここからは火口の縁を回る「御鉢回り」

恐竜の爪の形のような尖った岩

右と左と違った景色を楽しみながら歩きます。

岩の間から小さな秋が顔を覗かせています。
今、目指しているのは

あの小さな赤い屋根の「峰ノ茶屋跡避難小屋」

景色を楽しみつつ、足元を気にしながら下って行きます。

「峰ノ茶屋跡避難小屋」から振り返ると下りて来た道。

ここは風の通り道らしいのですが、この日は風も弱く好天に恵まれていたために、寒さは感じませんでした。
先を目指して、出発!

「剣ヶ峰」の縁をまわり、次に目指すのは「茶臼岳」から良く見えたカッコイイ岩肌の「朝日岳」

双子のようなトンガリ岩

先がカエルの目のような岩。ジャージャービンクスと名付けました。

尖った岩ばかりでなくて、滑らかな岩と向こうに見える「茶臼岳」。かなり離れて来ました。

鎖の登場です。

左側が切れ落ちた岩場を進みます。
振り返ると

下は

間違って踏み外すと落ちて行きますが、かなりしっかりした岩なので、鎖を持たずにも進めます。
こういう所、大好き!
楽しいっ!

ここが最後の急登です。頑張って登ります。

登りきった所が「朝日の肩」。
ちょうどお昼だし

「朝日岳」を見ながらお昼休憩。
登って来る時に見えた「朝日岳」は岩の削られた荒々しい姿ですが、こちら側は色々の木々や植物で着飾った優しい姿。

ナナカマドにザックを見張っていてもらって、軽装で山頂へ。

「朝日岳」登頂です。
グルリと見渡せる景色。

見ている向きで全く表情が違います。

コンデジで撮ったり

フィルム(CONTAX Aria + Tessar)で撮ったり

ここを登って来ました。振り返ると頑張った甲斐があったと思います。

名残惜しいですが、下山開始です。

ザックを取って…ナナカマドさん、見張っていてくれてありがとう。
もう一度、「朝日岳」の勇姿を目に焼き付けて

下界へと出発(苦手な下り)です。

例の鎖場は…やっぱり楽しい!

岩でも小さな紅葉が見られました。

ガスが少し出たり、晴れたりの繰り返し。

どんどんと高度を下げて…私はゆっくりだけど

ジャージャービンクスの岩はガスと太陽の光で神々しく見えました。
でも、これも一瞬。どんどんと変化して行く山の天気。

ここを過ぎると「峰ノ茶屋跡避難小屋」。
珈琲休憩をとりました。
山で飲む珈琲って本当に美味しいです。

残すはバス停までのゆるりとした下り道。

「茶臼岳」ありがとう。

「朝日岳」ありがとう。

また来るよ〜!と心の中で…でも、どんなにユルユル道でも下りは苦手。
「お先にどうぞ」と後続の人に先に行ってもらいます。

木々に囲まれ始めるとゴールはもうすぐ。
逆光でわからないけど、色付き始めていて綺麗でした。
そして

下山!
山も自然もありがとう!
そして、何よりも

連れて来てくれてありがとう!

さらに少し下って、ロープウェイのあるバス停に到着。
バスはちょうど止まっていたのですが、立っている人もギュウギュウな位の満席。
1つ後を待つ事にしました。
山頂で寒かった時のために…と持って来たソフトシェルをここで着ます。
結構、寒いのです。

そして、30分後に来たバスに乗り、今日のコースタイムを確認。
ペースは1.1~1.2(標準)と。
おっ、久しぶりなのに良い出来じゃん…と心の中で自分を褒め称え、「いつもはどの位のペースで歩くの?」と聞いてみると「早い時で0.6位かな!」と。
あれ、2倍スロー!
実力差は知ってたけど…私が遅れるとそっと待っててくれたり、気遣いで疲れただろうな。
さらに、バスの中で歩き方のポイントを教えてくれて、今日は後ろから見てたのであの時は…ってその歩き方のイメージも掴めました。
次の山では教えてもらった事を実践しなくちゃ。などと話してるうちに那須塩原駅にバスは到着。

まだ、帰りません!

タクシーに乗って、秘密の(?)温泉へ。
目的地を運転手さんに告げると「この道は何度も通ってるけど、温泉なんて無いですよ!」と言われます。
ん?あるの?ないの?

ありました!(画像はとあるHPからお借りしました。温泉のは全て)
確かに、温泉らしくない…ホント、ここ?な感じ。
しかも、タクシーで5分離れてるのに「那須塩原駅前温泉」って名前。駅前じゃないし(笑)。
ボーリングの会社が穴を掘ったらお湯が出て来たんだそうです。
日替わりで男湯と女湯が入れ替わり、この日は男湯にサウナ付き。
では、40分後に…と待ち合わせて、温泉タイム。

内湯。濁っていて42度くらい。

露天風呂。41度くらい。
どちらもしっかり温まる良いお湯。
女湯、私は独り占め!
露天で泳ぐ広さはないので思いっきりけのびしたり、暗くなっで灯された照明で裸の影絵をしたり、遊びまくっていたら…出るのが遅くなってしまって…お待たせしちゃいました。
(3枚の画像はお借りしたものです。)

温泉から駅までは歩きます。
街灯もあまりないので、星空が綺麗!
15分位かな、歩いて駅に戻って来ました。

まだ、帰りません。

駅前の居酒屋さんで、緊急事態宣言も解除になったし

乾杯!
美味い〜〜〜!このために今日があるようなもの。
那須だから茄子をツマミに

地元、大田原の日本酒も

天鷹「絆」華やかな純米大吟醸。
さらに、天鷹「純米大吟醸」こちらは穀物の香りが濃い感じ。
さらに、こちらも大田原の「旭興」。
新幹線の時間まで美味しい地酒も楽しみました。

山→温泉→酒
フルコース堪能の1日。
20時33分の新幹線に乗って、ようやく帰路につきました。

那須岳、様々な山様を見せてくれて、その魅力にすっかり虜になりました。
でも、私が体験したのは…スクランブル交差点を往復して渋谷に行って来た…というのと同じ。

インスタにアップしたストーリーズを見た友人から「三斗小屋に泊まって、三本槍まで行くと違った景色が見れるよ」とDMが来ました。
他にも沼ッ原湿原から登るルート、姥ケ平を回るコース、いろいろあるみたい。

また、絶対に来よう、絶対に!

登山の日。充実した山行となりました。

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