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フラミンゴが赤いのは

知人がシングルママになりました。
大きな声で言うことではないけれど。

5歳の娘ちゃんがいる。

おせっかいだけど、わたしに出来ることはないかと考える。

子どもにとって

一緒に全力で遊んでくれる大人がいること
思い出のなかに楽しい栞がはさまっていること
自分の泣き顔や笑顔を撮ってくれる大人がいること

は、とっても大事なことなんじゃないかと思う。

それで「動物園に行こう!」と誘って、3人で行ってきました。

子どもを愛することは親だけでなく、他人の大人だって加わっていいはず。

いまはコロナの状況ゆえに潔癖になってしまうかもしれないけれど、本来は血の繋がりなんて関係なく、大人と子どもは触れ合っていいものなんだと思う。

娘ちゃんと手を繋いで園内を走り回る。彼女がわがままを言って母親に叱られているときは、意見を言うでもなく、隣でパシャパシャ泣き顔を撮る。

わたしも5才くらいの自分が、ひどい顔をして泣いている姿が収められた写真を持っている。

当時はきっと「いまわたし泣いてるのになんで写真撮ってるのよばかー!」と思って余計に泣いていたに違いないけど、いま見返すと笑みがこぼれる。
決定的な瞬間を捉えてくれてありがとう。と感謝すらしている。

子どもが泣いてようがお構い無しで写真を撮るのが、そばにいる大人の役目のひとつなんだと思う。

いつか彼女が写真を見返した時に「わたしこんな顔して泣いてたの!うける!」って笑ってくれたらいいなと思いながら、シャッターを押す。


親だって必死なんだ。
どうしようもない理由があったんだろう。相当な覚悟をしての決断だったんだろう。

だから、彼女にはただ一言、よくやってるねって声をかけたい。

わたしが自分のために自由に使える時間やパワーを、誰かのために使ってみたいと思うようになってきた。

❁ ❁ ❁ ❁ ❁

フラミンゴのコーナーに来たときに、娘ちゃんに「フラミンゴはどうしてあんなに赤いんだろうね?」と聞いてみた。

そうすると、う〜〜〜んと考えて

「さくらをたべたからじゃないかなー?」

と答えてくれた。あまりの可愛さに悶絶。

「そっかぁ!桜を食べたからあの色をしてるのか!きっとそうだ!」

もうそれでいい気がした。
何も知らないというのは、これから色んなことを知るチャンスがあるといこと。
たくさんの冒険が待っているということ。

その未知なる可能性を含んだ未来を、守る大人にわたしはなりたい。


追伸。フラミンゴが赤い本当の理由を伝えたら「ふーん?」って言われました。


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