劇場版スタァライト公開1000日記念生放送を観て

本日2024年3月1日に劇場版スタァライト公開1000日記念生放送がYoutube Liveで行われました。
劇場版スタァライト(劇ス)に対しての私の思い出や観た時のエピソード等は今後別に書いて投稿するとして、ここでは本日の放送から感じ、考えた事や 書いてみようと思います。

今回は監督の古川知宏氏、脚本の樋口達人氏をゲストに迎えての放送であり、特に私としては脚本の視点でのお話が聴ける事を楽しみにしておりました。
勿論、富田麻帆さん、岩田陽葵さん、生田輝さんという3名のキャストさんからのお話も大変興味深い物でした。
(二次創作を書く立場からすると新国立組は3人の関係性からストーリーの発想を得やすいのと、新国立に所属しているという背景設定が明確である事によって物語を展開させながら書きやすいなといつも感じています。)

個人的には一つ一つの場面の解釈以上に制作側がどういった意図でその台詞や演出を配したのかという、どちらかと言うとメタ寄りの興味が普段からあるので、この貴重な機会に色々と知る事が出来ればと思っておりました。
(尚、普段私が自らの行動を考察では無く分析と呼ぶ理由もそこにあります。これについてもまた改めて記事にしようと思います。)

まず、当初のコンテで描かれていたけれど泣く泣く削らざるを得なかったシーンとして幾つもの紹介がありましたが、中でも気になったのはB組の雨宮詩音、眞井霧子とななの絡みがあったという場面です。
単純にやり取りが気になると共に、やはりアニメ本編での12話があって、その後日談としての側面をより意識して製作されていた事を非常に強く感じました。
勿論99期生各々の進路はエンディングで示されますが、3年生としての日常が時間を取って描かれていたという点が印象的でしたね。

狭義のss形式と呼ばれるような、地の文を排して台詞だけで進行させる形の二次創作小説を書いておられる方は別だと思いますが、私の場合は(所謂一般的な小説の形に近い)地の文を伴う小説を書いていく中でどうしても説明過多になってしまうきらいがあるのを自覚しています。
しかし今回、古川監督がお話されていたラストシーンの描き方を聴いて思う所がありました。
二次創作小説というのはある種、その元になる作品を知っている人が読みに来て頂けるものであり、はっきり言及せずとも読者から明確に頭に浮かぶものは敢えて書かないという選択が良いこともあるのだと感銘を受けました。

また、何より深く心に残ったのは、劇場版のエンディング以降の九九組の物語について古川氏、樋口氏としては明確な物は想定しておらず、(少なくとも公式の立場から)無理に付け加えなくて良いと考えたという事です。
それだけアニメ本編〜ロンド・ロンド・ロンド〜劇場版と紡いできたストーリーを本当に大切にされ、真摯に表現されて来た事が伺われます。

この放送を通じ、私自身大いに刺激を受けました。
公式のスタッフの方々には遠く及ばないにしても、自らの書く小説の質を高めたい。そしてこれ程までに素晴らしいスタッフの皆さんが作り上げて下さったスタァライトの世界観を(こんな言い方はおこがましい事は承知の上ですが)ほんの僅かでも広げられるような小説を私も全力で書き続けたい。
その想いを新たにする事が出来ました。

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