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大好きだった人を思い出して病んだこと⑦


前回の続きです




14:30の予約なのに朝からそわそわして早く家を出てしまいました。



最寄り駅に着いたらトイレでチェックして、お茶する前にもう一度チェックしようと思っていました。




Yさんにも早めに行くことは伝えていました。





いよいよ目的の場所に着きました。
まだ14時にもなってないしさすがに早すぎてやばいかな。まあ着いたらトイレ寄って、それから着いたよと連絡しよう。そう思っていました。




しかしエレベーターで目的のフロアに着いたら、もうそのフロアに当時の彼がいました。




やや目が悪くなっていた私だけど遠目からその人だとわかり、それらしき姿に手を振りました。

向こうも手を上げてこっちに向かってきてくれました。



感動の再会です。



うわー久しぶり!10年?やばくない?


旧友に再会したような気持ちでした。
まあ旧友には変わりないのですが。



待ち望んだ再会ですが、久々に会ったテンションの高さはあったけれど、思ったよりも平常心を保てました。



最後に友達として別れた時の感覚に近く、私の前にいたのは友達としての彼でした。



会ったら泣いてしまうんじゃないか、とかいろいろ考えていたのはなんだったんだろう?というぐらい、会ってみたらほんとに普通でした。
拍子抜けです。



あー良かった。わたしは彼をちゃんと友達と思えている、そう思ったら安心しました。
ただ思い出に恋焦がれていただけで、現実はちゃんと現実だったのでした。




仕事が落ち着いていて、来るだろう時間に待っていてくれたのだそうです。
さすがです。





出世してすごいじゃん〜
さすがだねーなんて言って名刺もいただきました。


立派になった彼を見て嬉しくなりました。


海外行った甲斐があったね笑
なんて皮肉を言ったりして、ここに来るまでの仕事のことを話しました。



異動があって戻ってきたけどその前も案外近くで働いていたことがびっくりでした。


私の働いてるビルから、今の彼の職場も昔の彼の職場も見えていたことも、また何とも…という感じでした。

ついでに私の働いてるビルの飲食店にも何度か来たことがあるそうで、いつ会っててもおかしくなかったんだなと思いました。



でも会おうとしないと会えないところが東京だな、と思いました。



結婚はまだしてないみたいでした。
大切に思う誰かがいること、誰かの大切な人になってしまったのは変わりないけれど、まだ変わらずいてくれることに安心しました。


今の彼女はのんびりした人と言っていました。

ちょっと意外でした。でも穏やかな生活をしてるんだろうなと思ったらなんか安心しました。




学生時代の人と連絡取ってるかについては何年か前に子連れの同級生(女)の会ったらしいです。

あーあの子か。と思いました。当時、なんとなく女を出してる感じがして、別に友達として嫌いではないんだけど、彼には関わって欲しくないと思っていました。



あとはダブルデートしたカップルの男の子の方から連絡が来たと言っていました。
返事してないや、返さないとなーって言ってたので、みんなに対して連絡はなあなあのようでした。

私だけじゃないんだと思って安心しました。
彼女が厳しいとかそういう理由じゃなかったんだなと。

あの2人はどうなったんだろね?結婚したとか知ってるかなと思ったんだけどーなんて話しました。




地元のお友達とは相変わらず?とか、誰々は結婚したけど他は変わらずだよーなんて
2ヶ月に1回ぐらい会うらしいです。相変わらず仲良くて、男は単純でいいなーと思いました。笑
この前地元の友達に会った時に、私が食べに来ること言ったりして、KANA-BOON好きな子いたよね?みたいなかんじで私の話も出たそうです。
その友達も覚えててくれて何よりです。笑





なんか、この感じなら面白おかしく昔の話もできそうだなと思ったけれど、深い思い出話はできなくて、当たり障りのない思い出を少し話したぐらいです。




相変わらず私はカラオケでアニソン歌うし、ホワイトアルバムだって歌うよー1人で歌ってるとちょっと寂しいけど笑
だって合いの手ほしいじゃん。
萌えスロだってたまにやりたくなる。
と伝えました。


また一緒に行けたら最高だけどそこまでは言えませんでした。



彼に教えてもらったものは今も私の生活の一部になってしまってることを少しでも伝えたかったのです。
変な未練が残ってる嫌な女だなーって思います。




今結婚していることについても少し話しました。
大人になると出会いとかもほとんど無くてさ、とりあえず今の職場で出会って、一緒に住んでずっと一緒に生活してて、このまま結婚するんだろうなーっていう感じで結婚しててさ、今の生活も付き合ってる頃とほとんど変わらなくてさ、なんか良くも悪くもマンネリっていうかね、いい意味で空気みたいな感じだからさー

あとはちょうど仲のいい友達が遠く行っちゃうとか…あと大人になると友達ってできないじゃん。
職場の人は職場の人ってかんじで友達って感じじゃないしさ、それが寂しくてさー
色々あってちょっと病んでた笑



なんて軽く話しました。



子供は?なんて聞くから、まあ欲しいとは思ってるんだけどね、なかなかね、まあ年齢的なとこはあるかもねーなんてサラッと答えました。





あとはちょっとだけもしもの話をしました。

もし卒業して、東京で就職してたらなーとも思うんだよーそしたら今の周りの人達とは出会えてないんだけどね、
私たち一緒に住んだりしたわけじゃないけどさ、なんとなく上手くいってたとは思えないんだよね。
と。


でもさ、と彼は何か言いかけたけど。いや、と言葉を濁しました。
わたしはその続きの言葉が何となくわかった気がしました。毎日のように一緒にいたし毎週のように泊まってたじゃんて言いたかったんだろうなと。



お互いに今の生活を大事にしてるからこそ、懐かしい思い出には自ら蓋をしていたと思います。



少なくとも私はそうでした。
彼がどうか思ったのかは私には知ることは出来ませんが、少しでも懐かしんで一瞬でも当時のキラキラした思い出を思い出してもらえたら嬉しいと思いました。




そうこうしてるうちにYさんが到着します。
彼には、前の職場の先輩で友達、付き合ってる時のこととかも色々知ってる人だよと伝えました笑


ちなみに彼が名刺を取りに行った間に、Yさんには、もう彼と会って普通に話してる!エレベーター上がったら普通にいたわ。なんて連絡したので、Yさんは20分頃までエントランスで待っていてくれたのだそう。




せっかくだから写真撮ろって言って10年振りの2ショットです。なんかウケる。って感じでした笑




そろそろ入れるか聞いてみるよー苗字なんだっけ?今の苗字珍しいから忘れちゃうんだよーなんて言われました。



カフェ入口のスタッフに俺の学生時代の友人なんですと話していました。



そのままレストランに入れることになり、じゃあまたね、と手を振りました。






⑧へ続きます。

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