ホルモン療法開始(術後48日目)

夫との話し合い翌日、乳腺外科診察の日。

診察室で迎えてくれた主治医が開口一番「どうします〜?」と聞くので、ホルモン療法を受けますと伝え。
主治医は「そしたら、2年後に一旦中断して妊娠にチャレンジしますかね」と続けるので、それが・・・と、私は2年後に産みたいが夫は反対で決着がつかなかったことを伝えました。
それを聞いた主治医からの言葉↓

・今はまだ手術を終えたばかりで2人とも気持ちが落ち着いていない状態。今決めずに、2年後にもう一度検討するのでも大丈夫
・必要があれば、2人で診察に来てもらって私が説明するのでもいい
・時間が経つと、2人それぞれ考えが変わったりもする

その後、私からいくつか質問をして、主治医に答えてもらいました。

Q:ホルモン療法をしない場合、やりきった場合、中断した場合、それぞれのケースでの再発リスクは統計的なデータがあるのか?
A:中断した場合の再発リスク統計は無い。5年または10年やりきった場合、全くやらなかった場合の統計はある。

Q:ホルモン療法中断して出産する人はいるのか?
A:いるいる!たくさんいる。

Q:私が2年で一度中断した場合、再発のリスクはどのくらいと考えるか…
A:中断している間、女性ホルモンが増すことで癌発生の危険に身体を晒すという点はご主人が指摘される通り。
ただ優雨さんの場合は、全摘して浸潤もわずか2mmの微小浸潤。しこりが1〜2cmあったとかいうケースとは話が違う。ホルモン療法も、念には念を入れて選択しているレベル。
そして、ホルモン療法は中断したらもう意味がないという類いの治療ではない。中断期間があっても、また再開すれば一定の効果が得られるもの。

どうやら私の場合、ホルモン療法中断なんて危険すぎる!とかいうレベルではないようだ…

まぁでも、卵子凍結するかどうかみたいな決断を迫られるんじゃなくてよかった…と何気なく呟いたところ、主治医が、「(妊孕性は維持されるから)卵子凍結はしなくても大丈夫だけど、受精卵凍結するって手段もありますよ。ご夫婦だから可能。受精卵なら戻すだけだから、早いし、着床率もいいし、ホルモン療法長めにやってから中断してもいけますよ。自然妊娠なら1歳でも若い方がいいけど、受精卵戻すならまた別。」と仰る。

受精卵凍結?
何その魅力的な選択肢。

…と思いましたが、今すぐ夫が同意するとは到底思えず、話し合いで時間を浪費するだけになりそうなので、一瞬で諦め。

現時点で聞きたいことは全て聞くことができ、納得もしたので、2年後を待つことにしてホルモン療法を開始することに。
治療開始の同意書にサインし、経口薬のノルバデックス(タモキシフェン)の処方箋をもらい、この診察の後に卵巣機能を抑えるリュープリンの注射を受けることになりました。

リュープリンは半年に一度打つタイプを使うとのことでしたが、私がまだ若いので副作用に注意を払いたく、しばらくは1ヶ月に一度打つタイプを使用して様子をみて、大丈夫そうなら半年に一度のタイプに切り替えるとのこと。

ということで、1ヶ月後の診察予約を取り、診察室を出ました。

参考情報:
ホルモン療法薬(内分泌療法薬)はどのような効果があるのでしょうか
引用元:日本乳癌学会 患者さんのための乳癌診療ガイドライン

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