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ラゲブリオ投入

2月15日(火)

明け方に、これまで1滴も出なかった汗が流れるようになりました。
直感的に、解熱が始まるかも・・・!と思った。

午前中に呼吸器科から体調確認の電話が来た際に、前日の保健所職員さんとのやり取りを伝え、ラゲブリオの処方を受けた方が良いかを相談しました。
すると、「処方しますします」と二つ返事の先生。
ただ、ラゲブリオを処方するためには患者本人による同意書の記入が必要とのこと・・・
同意書提出を後日対応にできないかと、わざわざ先生が薬局に問い合わせてくれましたが、絶対に処方前に同意書が必要とのこと・・・
「申し訳ないけれどクリニックまで来れますか?
ここは医療機関だから陽性者でも来てもらうのは全く問題ない。発症初日が1番ウイルス量多くて、バラ撒きながら受診してるようなもんなんだから、ウイルス量自体は減ってきてる今受診するのなんて全然大丈夫。」
と、なんともサバけた言葉をかけてくれる先生 笑
これはもう行く他ないと、肩で息をしながらいつもの倍ほどの時間をかけて歩いていきました。

クリニックに到着し、フェイスシールドや簡易防護服で防備した看護師さんに迎えられて診察室へ。
パルスオキシメーターで計測すると、なぜか99。
なぜここで99とか出る。家で一度も出ないのに。
皆で首を傾げる。。。
ただ酸素飽和度は刻一刻と変わるもので、自宅での計測の仕方が間違ってるとかそういうものではないそうです。
クリニックでは曲がりなりにも安静状態で計測するけど、どうしても家事とかで動かざるを得ない自宅では酸素飽和度も下がりがちというのか実際のところなのだろう、ということでした。
診察の結果、胸の音も悪く無く。
「思ったより悪い状態ではないかもしれないけど、保健所が処方を推奨するくらいだし、ラゲブリオ飲んでみましょうか。やってみる価値はあります。」
という先生の言葉で、私も心を決めました。

特例承認薬という新しい薬に、不安がないわけでは無かった。
わりと楽観的でおおらかな私でもさすがに、飲んで大丈夫だろうかという気持ちもよぎった。
が、とにかく今の状態が辛くて・・・でも悪化も入院も嫌で。
治すために飲む必要があるなら、飲むチャンスを与えてもらえるなら、新しい薬でも何でも飲みますと最後はあっさり決心。

朦朧としそうになる頭で一生懸命説明書を読み、同意書にサインしました。
具合悪すぎて、同意書2枚あるって言われてるそばから2枚目書き忘れるダメさ加減。爆

この薬を飲むことが将来的な妊孕性に影響を与えないかという点だけ若干気になり、「現時点で妊娠への長期的な影響については言及されていないのですよね?」と先生に確認。
「長期的な影響は全く無い、ただ新しい薬だから絶対とは言い切れないけどね。」との回答。
ワクチン同様に未知のものであることは百も承知、少なくとも開発時点で妊娠への影響無しと判断されたことが確認できれば、今はもうそれで十分。

薬は、今回も薬局の方が直接自宅へ届けてくださるとのこと。
ゼエゼエいいながら歩いて帰宅し、しばし待つと、薬局の方がお電話くださった上で薬を届けてくれました。
一度ならず二度もすみません。。。

ついに手元に来た、特例承認薬ラゲブリオ。
ボトルタイプでした。

正式名称はモルヌピラビル(販売名がラゲブリオ)

1日2回食後(朝夜)にカプセル4錠ずつ飲みます。
期間は5日間。
届いたら朝の分をすぐに飲むようにと言われたので、早速取り出したら、なんかカプセルが妙に大きい気がして・・・具合悪いことも一瞬忘れて定規で計測してしまった。

サイズも色もわりと衝撃

長さ2cmという、なかなかのサイズ感。。。
私子どもの頃から錠剤飲むのが非常に得意なタイプで、7〜8錠一気に飲むことも余裕で出来るのですが、これはさすがにキツそう。
たくさんのお水で、1錠ずつゆっくり飲みました。
それでも喉に詰まるんじゃないかと怖かった35歳。
高齢者の誤嚥の危険を心配したくなるレベル。
せめてもう少し小さくならなかったか。。。
あと、どうでもいいけど色のセンスよ。。。
全ては欧米基準なのだろうか、やはり。

好き勝手にあれこれ思ったりもしましたが、貴重な特例承認薬。
指示通りにきっちり飲む。

すると薬が抜群に効いたのか、はたまた回復傾向に転じるのと服薬開始のタイミングが同じだったのかわかりませんが、あっさり解熱。
酸素飽和度、倦怠感、咳などの症状はすぐには改善しませんでしたが、解熱したことで身体が格段にラクになり、もう悪化することはないだろうなと漠然と感じました。

それから日を追うごとに体調が良くなっていき、発症8日目(2/19)頃には、酸素飽和度も安定的に97〜98を示すようになり、まとまってしっかり眠れるようにもなりました。
完全解熱以降は、保健所からの健康観察電話は来なくなり、呼吸器科単独のフォローに切り替わったようでした。
回復に向かっている、と自分でも思えるようになりました。

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